「ももいろクローバーZ」が1月21日、千葉・幕張メッセでコンサートを行い、有安杏果がこのステージを最後にグループを卒業。事実上の芸能界引退となった。小さな体が埋もれてしまうほどの花束を抱えた有安の最後の言葉は「本当に8年間ありがとうございました。バイバイ!」。今回は、卒業・引退していったアイドルたちが残した言動を振り返ってみたい。

最後まで「らしさ」を貫いたBerryz工房・ももちと乃木坂・ななみん

“ももち”の愛称で親しまれたBerryz工房の嗣永桃子は、昨年6月末に芸能界を引退した。ぶりっ子キャラのももちだったが、ラストライブではしっかりとファンに向けてあいさつ。最後にステージを降りる際には、「ファンからの愛を受け取るアンテナ」としていた右手の小指を突き上げ、ゆっくりと折りたたんだ。

みんなのアイドルであることを貫き、バラエティ番組で粉まみれにされたことにも感謝するなど、ファンからも「嗣永プロ」と言われるほどストイックだったももち。引退後は幼児教育の道に進むという。

昨年2月に乃木坂46を卒業し、芸能界を引退した橋本奈々未は、自身がパーソナリティを務めるラジオでファンの心に残るメッセージを送った。ファンから「もっとたくさんななみんに会いに行けばよかった」などの声が寄せられたいう橋本は、「人は必要な時に必要な人と会うと思ってます。だから足りないと思ってて、その足りなさがきっと今後の人生において大事になってくるんじゃないかな」とコメント。彼女らしい言葉に、ファンは彼女のファンでよかったと思ったことだろう。

アイドルを卒業し次のステージへ…。期待度高まる演出で魅せる

女優へ転身するため、昨年12月モーニング娘。を卒業した工藤遥は、コンサート後のセレモニーで「今日でアイドル・工藤遥とはさようならですが、女優・工藤遥としてはじめまして! と言えるよう一刻も早くみんなの前に戻ってきます」とあいさつ。最後の曲が終わりステージを後にすると、工藤のメンバーカラーであるオレンジ色の夕焼けと、「またね!」の直筆メッセージがスクリーンに映し出された。

AKB48のおしゃれ番長だった“こじはる”こと小嶋陽菜も、昨年グループを卒業。卒業コンサートでは、国立代々木第一体育館を2日間満員にした。セットリストや衣裳など隅々までこだわった、こじはるらしいコンサートだったが、最後にはなんと「時間がないの! 今からミラノに行ってくる!」と会場を飛び出しリムジンに乗り込んだ。

メンバーもファンも呆然とする中、「みんなバイバイ! AKB48をよろしくね!」と颯爽と去っていった小嶋。マイペースに見えて、ファンを喜ばせることを常に考えていた彼女らしい最後だった。

芸能界を去るアイドルもいれば、グループを卒業して自身の夢に向かって走り出すアイドルもいる。個性豊かなアイドルたちは、去り際もそれぞれ。卒業・引退していくアイドルたちに一つだけ共通しているのは、有安のように「やりきった」と清々しい笑顔をしていることではないだろうか。

(文/河村綾香)