若者の揺れ動く心情や歪んだ感情表現などがカルト的人気を誇る、古泉智浩のコミック「チェリーボーイズ」が同名タイトルで実写映画化された。脱・童貞を目指して奮闘する25歳の3人を演じたのは、若き演技派・林遣都、栁俊太郎、前野朋哉。不器用で情けないのに、どこか愛おしいチェリーボーイズ3人のマドンナ的存在になるヒロイン・笛子に扮したのは、池田エライザ。本作では下世話な噂が絶えない大胆キャラを熱演し、過激シーンにも果敢に挑んでいる。本作のほか、『となりの怪物くん』(4月27日公開)、『ルームロンダリング』(2018年公開)など、話題作への出演が続く池田エライザにお話を伺った。

笛子は男性の願望を具現化したキャラクター

Q:全編通して、ハードなシーンが多かったですね。もっとも難しかったシーンは?

笛子は男前な女の子なのですが、品を保ちながら演じるように心掛けました。本作では、彼女のバックグラウンドに関する映像はなく、短いセリフのみで描かれています。限られた時間の中で、誠実な気持ちで介護福祉士を目指している、まっとうな人生を生きようとしている、といった彼女の内面を表現するのは、とても難しかったです。

Q:笛子は大胆キャラに見えて、肉じゃがを上手に作ったり、五木(ゴキ)に片想いをしたりと、純粋なところもあります。笛子のような女性をどう思いますか?

笛子は、原作者の古泉智浩さんと脚本の松居大悟さんの願望を具現化したキャラクターだと思いました。西海謙一郎監督もすごく楽しそうに撮っていらっしゃいましたし(笑)。男性たちがキラキラ輝いていた現場でしたね。その世界の中で私はちゃんと、願望通りの女性としていなければならないと思いました。

Q:なるほど、笛子は男性が思い描くファンタジーなんですね。確かに、露出度全開の服を着たセクシーな女の子から手作りの肉じゃがを差し出されたら……

私もすぐに好きになっちゃうと思います(笑)。

国森を演じた林遣都は目を真っ赤にして熱演!

Q:笛子は、林遣都さん演じる国森と同じシーンが多かったですね。林遣都さんはとても真摯に役作りをされる方ですが、撮影現場で印象に残っているエピソードは?

実は、撮影以外であまりお話をする機会がなかったんです。笛子と同じシーンの国森は、感情の起伏が大きいこともあり、ものすごく集中されていました。集中するあまり、目が真っ赤になっていたほどで。

Q:それはすごいことですね。目にまで出るって。

林遣都さんをはじめとして、ほかの出演者さんやスタッフさんも全力投球していた現場でした。

Q:体を張るシーンもありましたね。

私は傷ひとつない、ピッカピッカの体で撮影を終えました。林遣都さん、栁俊太郎さん、前野朋哉さんは痛い思いをして、あざも出来ていたのではないかと思います。

Q:プライベートでハマっていることは?

最近は家でずっと楽器を触っていますね。家にギター、ドラム、ハーモニカなどの楽器や歌本があって、まるで音楽スタジオのような状態になっています。

Q:本作は童貞卒業がテーマになっています。池田さんも先日、女性ファッション誌『CanCam』専属モデルからの卒業を発表されました。これから、どのようなことに挑戦したいですか?

いま、お芝居の中で別の人格になる過程をすごく楽しんでいます。当分はお芝居に集中しながら、新しいフィールドを探していきたいですね。

 

(C) 古泉智浩/青林工藝舎・2018東映ビデオ/マイケルギオン

映画『チェリーボーイズ』
2月17日(土) よりシネ・リーブル池袋、 渋谷TOEIほか全国順次公開
公式サイト:http://cherryboys.net/
配給/アークエンタテインメント
(C) 古泉智浩/青林工藝舎・2018東映ビデオ/マイケルギオン

ヘアメイク/豊田千恵
スタイリスト/大島陸
取材・文/田嶋真理 写真/横村彰