菅田将暉、竹内涼真、松坂桃李、福士蒼汰、千葉雄大、志尊淳……。今、ドラマや映画に引っ張りだこの彼らには“ある共通点”があります。それは、若手俳優の登竜門と評される特撮作品の出身だということ。新たなシリーズが始まるたびに、次なるブレイク俳優は誰か? と注目が集まりますが、特撮出身の俳優たちが、とあるBL(ボーイズラブ)作品に大集合しているんです!

イケメン同士が惹かれ合う! ピュアすぎる恋模様を特撮俳優が体現!

(C) 2018東映ビデオ (C) 日高ショーコ/幻冬舎コミックス

その作品が、日高ショーコの人気BL同名漫画を原作とした『花は咲くか』(2月24日公開)です。この作品では、絵を描くことにしか興味のない寡黙な美大生・蓉一と、誰かを好きになることを忘れたサラリーマン・桜井が惹かれ合う様子が描かれます。

蓉一が次第に心を許していく様子や、不器用ながらまっすぐに気持ちをぶつけ合う姿を丁寧に描き、BL漫画の中でも名作との呼び声も。累計発行部数は35万部を超え、『このBLがやばい!2016年度版』で第4位を獲得するなど、多くの支持を集めました。

(C) 2018東映ビデオ (C) 日高ショーコ/幻冬舎コミックス

そんな、本作で蓉一を演じたのは、2014年の「ジュノン・スーパー・ボーイコンテスト」でファイナリストとなり「動物戦隊ジュウオウジャー」のジュウオウエレファントを演じた渡邉剣。そして桜井役には、NHKの朝ドラでデビュー後、「仮面ライダー剣」で仮面ライダーギャレンを演じた天野浩成がキャスティングされました。

さらに脇を固めるのは、「仮面ライダー剣」で悪役だった本宮泰風や、「獣電戦隊キョウリュウジャー」でグリーンを演じた塩野瑛久、「牙狼<GARO>」シリーズで、クロウに扮した水石亜飛夢と、まさに特撮出身者のオンパレードとなっています。

(C) 2018東映ビデオ (C) 日高ショーコ/幻冬舎コミックス

シンクロ率高め? 特撮×BLが引き起こす化学反応!

(C) 2018東映ビデオ (C) 日高ショーコ/幻冬舎コミックス

特撮ヒーロー大集合のキャスティングですが、これが意外にもBLの世界観でもハマっています。耽美的な原作の世界観に沿うような、端正な顔立ちのイケメン揃いということはもちろんありますが、ビジュアルだけでなく、男同士のピュアで熱い想いという内面の部分を見事に表現。自分の気持ちへの戸惑いや、愛に気付いていき、やがて歯止めが効かなくなるという、心の機微を丁寧に掬い取っているのです。

渡邉は小学生の頃、「仮面ライダー剣」をリアルタイムで観ており、憧れのヒーローとの共演を楽しみにしていたのだそう。一方の天野も、渡邉が戦隊ヒーロー出身と知り、グッと親近感が湧いたといいます。そんな2人の距離感が、映画の中でも反映されているのかもしれません。

男同士の関係と言えば、特撮作品はテーマの1つに「友情」を掲げていることもあり、劇中では男同士の熱い友情が描かれることも少なくありません。その部分に目をつけた世の腐女子たちが、特撮を基にしたBLの同人誌を作ることも珍しくないそうです。

そういう意味においては、特撮とBLは、意外にも親和性が高いと言えるのかもしれません。ちなみに、渡邉が本作の見どころに挙げているのは、デビュー以来初めてとなるキスシーン。ちゃんと歯磨きをして気合十分で臨んだというこのシーンですが、特撮でも見せたことのないような、甘い表情は必見です。

(C) 2018東映ビデオ (C) 日高ショーコ/幻冬舎コミックス

繊細な世界観ゆえ、実写化が発表された当初は、原作ファンから実写化反対の声も聞かれたようですが、男同士のもどかしくもピュアな恋愛模様を体現した特撮出身俳優たちの演技には、BLファンもお腹いっぱいになることでしょう 。

(文/バーババ・サンクレイオ翼)