今春、ジャニーズ事務所から新たに6人組ユニット「King&Prince」がCDデビューすることが決まり、1月17日に会見が行われた。メンバーの平野紫耀がジャニー社長に直談判し、社長が「希望するなら認めるべき」と快諾したため、デビューが決まったという。これまでに同事務所からデビューしてきたユニットにも、それぞれ個性的なエピソードがある。

4人から7人へ。直談判でメンバーが確定したジャニーズWEST

King&Princeと同じく、社長に直談判したのが、2014年4月にデビューしたジャニーズWEST。彼らはもともと、関西ジャニーズJr.時代に7人でデビューすると事務所から告げてられていた。ところが、2014年元旦の「ジャニーズカウントダウンライブ」で「ジャニーズWEST4」としてデビューが発表されたときのメンバーは桐山照史、中間淳太、重岡大毅、小瀧望の4人だけだった。

しかし、7人の絆は強く、「どうしても7人グループとしてデビューしたい」とジャニー社長に直談判。ジャニー社長は「ユーたちが本当にいいと思ってやっているんだったらそれは間違いない。ただ、自分たちの言ったことに責任をもってしっかりやりなさい」と、7人組でデビューすることを認めてくれたという。

華々しいデビューイベントの裏でさまざまな思いと葛藤していた嵐

最も華やかにデビューイベントを行ったのは「嵐」だろう。彼らは1999年9月15日にハワイにて、クルーズ船の船上で結成記者会見を行った。デビュー前にグループを組み、数年活動してからデビューという流れが多い中、嵐はこの記者会見で初めてメンバーが披露された。

リーダーの大野智は、ジャニーズを辞めようと思い社長のもとへ話に行ったのだが、レコーディングを手伝わされることに。さらにその後、社長からハワイに行こうと言われ、最後の旅行だと思っていたらデビューだと聞かされたのだそう。後にわかったのだが、前述のレコーディングで録ったのが、デビュー曲『A・RA・SHI』だったと、2016年4月9日放送の「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)にて語っている。

実は、ジャニーズを辞めようと思っていたのは大野だけではなく、大学進学を控えた櫻井翔、海外へ行きたかった二宮和也も同じだったようだ。スタート時は5人中3人が辞めたいと思っていたグループだったが、個人個人の活躍もあり、その後はトップアイドルに成長。

2014年の嵐15周年にハワイでコンサートを開催した際、大野は「15年前のハワイで当時、わけが分からないモヤモヤを抱えていたのを思い出しました。でも今はモヤモヤも葛藤もありません」とコメント。突然デビューを知らされ戸惑っていた10代の少年たちはデビューから15年後、誕生の地でのコンサートで大成功をおさめ、さらにグループの絆を深めた。

テレビやコンサートでキラキラ輝く彼らも、デビュー当時はいろいろな思いを抱えていたのだろう。葛藤を抱えながら成長してゆく姿に、多くのファンがつくのは当然のことのように思える。すでに多くのファンを抱えるKing&Princeも、これからどのように成長していくのか楽しみだ。

(文/河村綾香)