いまをときめく人気俳優たちにも、世に出る前の苦労エピソードはあるもの。2018年もNHK連続テレビ小説など、話題作への出演が決まっている俳優の佐藤健もその一人。2016年公開の映画『何者』に出演した際に行われたインタビューでは、「自己アピールが苦手」「自己アピールの時間は、それこそブレイクダンスをやっていたんじゃないかな。とりあえずクルクル回っておこう!と思って。でも、それで受かった記憶はないですけどね」と過去のオーディションでの思い出を語っている。佐藤のように現在は売れっ子俳優たちの、オーディションでのエピソードを紹介しよう。

あの超有名作品のオーディションに落ちていたキムタク

木村拓哉は、過去にある有名番組のオーディションに落選していたことを、木村が主演を務めた「A LIFE~愛しき人〜」(TBS系)で共演した浅野忠信によって明かされている。

浅野は、昨年8月17日放送の「櫻井・有吉THE夜会」(同系)にゲスト出演した際、1988年放送のドラマ「3年B組金八先生」(同系)で主演を務めた武田鉄矢と、「A LIFE~愛しき人〜」で29年ぶりに共演したエピソードを披露。同時に「木村さんがこの時に話して下さったのが、『俺、金八のオーディション落ちてるからね』って」と、木村からの意外な告白について語った。浅野は「木村さんも受けてたんだ!って。びっくりしました。(合格が)俺で良かったのかなと」と振り返っている。

ちなみに、木村は自身のラジオ「木村拓哉のWhat’s UP SMAP」でこの話に言及。マネージャーから、「普段の木村を見たいはずだから、オーディションはいつもの格好で構わない」と指示されたため、普段通りに先輩からもらったボンタン(※)と、開襟のシャツを着て行ったところ、「お前、バカにしてんのか? 帰っていいよ」とスタッフに言われてしまったようだ。

※変形学生服のひとつで、ワタリ(腿の付け根部分)が一般の学生服のズボンより太いもの

3日でオーディションを100回も受けた斎藤工

イケメン役ばかりでなく、ユーモラスな役まで幅広く引き受ける俳優・斎藤工。2016年5月24日放送のバラエティ番組「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)に出演した際に、高校3年生のころ、タイでバックパッカーをした後、その流れで無一文のままヨーロッパに向かい、3日で100回もオーディションを受けたと明かした。その甲斐あって、パリコレでモデルとして出演したのだという。イケメンながら強烈な個性の持ち主だけに、行動力もさすが。

しかし、斎藤は現在のようにブレイクするまで長い時期があったようで、ブレイクした「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」(フジテレビ系)放送後の2015年3月1日に出演した「ヨルタモリ」(同系)では、芸歴が15年になることを説明した後、5年前まで新聞配達員として朝刊を配っていたことを告白した。しかも、「何があるかわからない」ということで、まだ新聞配達屋に籍を置いているという、用心深い一面をみせている。

今や押しも押されもせぬイケメン俳優たちも、過去にはオーディションで苦労を経験している。現在第一線で活躍している彼らの演技が、そうした下積みの元に築き上げられていることを思いながら、作品を見てみるとより深みが増して良いかもしれない。

(文/ゆきかたとも)