2月24日公開の『野球部員、演劇の舞台に立つ!』は、演劇部に助っ人入部することになった、強豪校野球部のエースの葛藤と成長を描く青春物語です。

実は、この映画のように元野球少年でありながら、演劇に魅せられるなどして役者の道に進んだ俳優は、少なからず存在します。今回はそんな『野球部員、演劇の舞台に立つ!』を地で行く俳優たちを紹介します。

野球監督役が実はハマり役だった!? 元ワルの宇梶剛士はリアル野球少年

『野球部員、演劇の舞台に立つ!』/2018年2月24日ユーロスペース(東京)、ユナイテッドシネマ キャナルシティ13(福岡)、T・ジョイ久留米(福岡)、小倉コロナシネマワールド(福岡)ほか全国順次公開/公式HP:yakyubuin-vs-engekibuin.com/(c)2017映画「野球部員、演劇の舞台に立つ!」製作・配給委員会/京映アーツ/コチ・プラン・ピクチャーズ

『野球部員、演劇の舞台に立つ!』で野球部監督を演じる宇梶剛士。彼の青春時代は「かなりの“ワル”だった」と本人がたびたび話していますが、それ以前は野球少年だったようです。その実力もかなりのもので、名門校にスカウトされ、高校時代は本気でプロを目指していました。

プロのスカウトも注目する存在だったようですが、やがて暴力事件を起こすと、彼は高校を退学することに。野球の道からも遠ざかってしまいます。もし、彼が野球を続けていたら、映画で高校野球の監督を演じるのではなく、実際に高校野球の監督をやっていたかもしれませんね。あるいは、プロの世界で成功をおさめ、プロ野球チームの監督になっていたかもしれません。

『野球部員、演劇の舞台に立つ!』で主演の渡辺佑太朗も元高校球児。出演が決まったときには「今まで野球をやってきたことが仕事に活かせると思って嬉しかった」と自身のブログで語っています。野球から芝居の世界へ飛び込んだ経験は、まさに本作の主人公にうってつけです。ちなみに、本作で野球部員を演じたほとんどの俳優は野球経験者だとのこと。野球のシーンでは、経験者たちならではのリアルな演技にも注目です。

池松壮亮や上地雄輔など、野球経験のある俳優がそろった『バンクーバーの朝日』

『散り椿』や『君が君で君だ』など、2018年には出演映画の公開が続く池松壮亮も、野球好きとして知られる俳優です。人見知りの性格が直ればと、両親がミュージカル「ライオンキング」のオーディションを受けさせたことがデビューのきっかけだった池松。12歳で映画『ラストサムライ』(2003年)に出演し、ハリウッドデビューを果たします。

しかし、彼の夢はあくまでも野球選手。俳優としてすでに活躍していながらも野球を続け、高校でも軟式野球部に所属。レギュラーとして活躍したそうです。

その池松壮亮も出演した作品で注目なのが、戦前にカナダに実在した日系人野球チームを題材にした『バンクーバーの朝日』(2014年)です。この映画には野球経験のある俳優がせいぞろいしています。

出演者の一人、上地雄輔は高校野球の強豪・横浜高校の出身で、平成の怪物こと松坂大輔投手とバッテリーを組んでいたのは有名な話です。甲子園出場はなりませんでしたが、大学の野球部からも誘いがあったのだとか。しかし、高校時代に大きなケガを経験したことなどから進学を断念し、スカウトされたことをきっかけに俳優の道へ進みました。

また、同作に出演していた亀梨和也も、少年野球で国際大会出場の経験をもっています。現在は日本テレビ系のスポーツニュース「Going! Sports&News」に出演しており、番組内では野球をプレーする姿をたびたび披露しています。

元球児の佐藤隆太が“わざと素人”を演じた「ROOKIES」

野球を取り上げた作品で人気を博したものといえば、映画化もされたドラマ「ROOKIES(ルーキーズ)」でしょう。この作品で主人公の野球部監督・川藤を演じた佐藤隆太も元高校球児でした。ただし、川藤は野球経験がないという設定だったため、わざと素人っぽく投げてみたりするなど、演じるのは逆に難しかったのだとか。ちなみに彼は高校時代から、“野球は高校までで卒業して役者の道に進む”と決めていたそうです。

テクノユニット・電気グルーヴのメンバーであり、俳優としても活躍するピエール瀧も元高校球児。地元・静岡で甲子園を目指していました。その夢は叶いませんでしたが、18歳のときには、阪神タイガースの入団テストに挑戦! テスト会場の甲子園球場に入るための記念受験だったようですが、二次試験まで進み、甲子園球場でノックとバッティングテストを体験しています。結果は不合格でしたが、記念に甲子園の砂を持って帰ってきたのだとか。

『野球部員、演劇の舞台に立つ!』/2018年2月24日ユーロスペース(東京)、ユナイテッドシネマ キャナルシティ13(福岡)、T・ジョイ久留米(福岡)、小倉コロナシネマワールド(福岡)ほか全国順次公開/公式HP:yakyubuin-vs-engekibuin.com/(c)2017映画「野球部員、演劇の舞台に立つ!」製作・配給委員会/京映アーツ/コチ・プラン・ピクチャーズ

野球経験をもつ俳優や芸能人たちは、野球を通じて得た経験が、現在の仕事にも活かされている様子。映画『野球部員、演劇の舞台に立つ!』でも、野球少年の経験が舞台に活きるのか、注目です!

(文/地江仲慶太@H14)