3月3日(土)に公開される『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)』。本作は、大人気アニメ「文豪ストレイドッグス」(通称「文スト」)の完全新作ストーリーとして作られた、「文スト」ファン待望の劇場版だ。

「文スト」は、裏社会の勢力がはびこる架空の都市・ヨコハマを舞台に、「異能力」という超能力を持つ登場人物たちが戦いを繰り広げる物語。主要キャラクターは全員、太宰治、芥川龍之介など著名な文豪たちと同名で、彼らの特殊能力にはそれぞれの代表作や作風をモチーフにした名前がつけられている。文豪×異能バトルという異色の組み合わせと、個性あふれるキャラクターたちが人気の理由のひとつだ。

本記事では、「文スト」の魅力をよりお伝えするため、数ある異能力の中で個人的に「羨ましい!」と思う能力と、その持ち主であるキャラクターたち3人をご紹介したい。

幻を投影する、美しき銀世界。谷崎潤一郎の「細雪」

谷崎潤一郎は、主人公・中島敦が所属する「武装探偵社」の一員で、張り込みや隠密行動を行っている青年。敦ともども「探偵社東のヘタレ、西のヘタレ」と称される谷崎は、勝気でブラコンな妹のナオミと常に一緒に行動しており、妹に迫られてはタジタジとなっている。しかしひとたびナオミが危険な目に遭えば、普段の弱気な言動はどこへやら、相手の息の根を止めることも辞さない大胆な振る舞いに出るのだ。

そんな谷崎の能力は「細雪(ささめゆき)」。辺り一帯に雪を降らせ、その空間をスクリーンに変えて相手に幻を見せるというものだ。作中では敵の撹乱や暗殺などに用いられたが、筆者としては、仕事の締め切りに追われている時、これを使って逃げられれば……なんて妄想してしまう。

ひと目で真実を見抜く頭脳、江戸川乱歩の「超推理」

探偵社随一の変わり者・江戸川乱歩。高飛車な態度で敦を振り回す上に、電車の乗り方も知らず、26歳という年齢を聞いた敦から驚かれていた。自由奔放、傍若無人を地で行く乱歩の能力は「超推理」だ。超推理とは、元ネタとなっている探偵小説の大家・江戸川乱歩の名に相応しく、一見しただけで事件の真相から相手の過去まで正確に見抜くずば抜けた観察眼と頭脳を指す。

その力は、「知の巨人」と呼ばれるエドガー・アラン・ポオすら打ち負かし、探偵社の古参メンバーをして「探偵社は乱歩さんのためにある」と言わしめるほど。そんな頭脳、喉から手が出るほど欲しい……!

5秒先の未来を読める予知能力、織田作之助の「天衣無縫」

織田作之助は、夢のために「人を殺さないこと」を信条にしているマフィアの最下級構成員。現在は武装探偵社で働いているが、かつてマフィアで暗躍していた過去を持つメインキャラクターの1人・太宰のマフィア時代の友人だ。

太宰の過去において大きな意味を持つ彼の能力は、5秒以上6秒未満の未来を視ることができる「天衣無縫(てんいむほう)」。「文スト」ファンにとっては織田の強い信念や生き様も相まって印象深い異能力といえるだろう。視えるのが直近の出来事のみとはいえ、未来予知のできる能力は、切実に手に入れたい……主に合コン中、返事に困る話題を振られて反応に迷った時などに。

もちろん、「文スト」には他にも、虎に変化する敦の「月下獣」、相手の異能力を打ち消す太宰の「人間失格」、あらゆる物を喰らい尽くす黒い影を生み出す芥川の「羅生門」など、さまざまな文豪にちなんだキャラクターと異能力が登場する。『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)』で新たに見られる「文豪」たちの息もつかせぬバトルの中で、それらがどのように描かれるのか、期待は高まるばかりだ。

(c) 2018 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグスDA製作委員会

(小泉ちはる@YOSCA)