10月から放送予定のNHK連続テレビ小説「まんぷく」のヒロインの夫役が、俳優の長谷川博己に決定した。発表会見で長谷川は、20代の頃、朝ドラのヒロインの相手役オーディションに何度も落ちたことを告白。「出たいという欲を捨てた時、お話をいただけました」と笑顔で語った。長谷川だけでなく、今人気の俳優の中にはオーディションに落選した経験を持つ人が少なくない。

オーディション連敗を経験した女優たちに「あさが来た」

たとえば、現在放送中の「きみが心に棲みついた」(TBS系)に出演中の吉岡里帆。2015年度下半期放送、波瑠主演の「あさが来た」で、主人公・あさの娘の親友・宜(のぶ)役を好演しブレイクしたが、それ以前はオーディションで連戦連敗だったという。

2016年11月18日放送の「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)に出演した際、「一番苦戦したのは朝ドラ。最終まで残りますが、何かが足りなくて……」と語った。そして吉岡は、能年玲奈が主演をつとめた「あまちゃん」(2013年度上半期)のオーディションでも、最終候補まで残ったが落選したことを告白した。

「私は落ちたけど、この人が受かった」と悔しかったことはあるかと問われると「悔しかったです。仲間であり敵ですから」と答え、負けん気の強さを見せた。ちなみに、「あさが来た」でも、ヒロインの最終候補まで残り落選したのだそうが、落選の報告を受けた数日後、宜役の話をもらったことをインタビューにて語っている。

実は、「あさが来た」で主演を務めた波瑠も、過去に3回朝ドラヒロインのオーディションに落選していることを2016年4月4日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系)で明かしている。

過去には200連敗するほどオーディションを受けまくっていたという波瑠。朝ドラはヒロインの友達役などのオファーもあったが、「一度脇役をやってしまうとその後ヒロインができない」という噂を聞いて断ったという。4度目の挑戦でようやくヒロインの座をつかむと、ドラマや映画のオファーが絶えない人気女優へと駆け上がっていった。

若手も実力派も苦戦! 朝ドラのヒロインをつかむまで

月9ドラマ「海月姫」(フジテレビ系)に出演中の芳根京子も、「まれ」(2015年度上半期)、「あさが来た」、「とと姉ちゃん」(2016年度上半期)と3作続けてヒロインオーディションに落選したことを会見にて明かしている。ようやく主役に選ばれたのは、4度目の挑戦となった2016年度下半期放送の「べっぴんさん」。

芳根と一緒にヒロインオーディションを受けていたのが、アイドルグループのももいろクローバーZのメンバーだ。ももクロのメンバーは残念ながら全員が落選となったが、リーダーの百田夏菜子は芳根京子演じるヒロインの同級生役を射止めたことを、NHKの別のドラマ主題歌を担当した際の会見にて語っている。

若手女優の登竜門といわれる朝ドラ。一気に知名度を上げるチャンスではあるが、役をつかむまでには、何度もオーディションに落選しても挑戦し続ける強い心が必要なようだ。

(文/河村綾香)