乃木坂46の1期メンバーで、デビュー当時からグループの顔として活躍してきた生駒里奈が、次の20枚目のシングルをもってグループを卒業することを発表した。昨年末にレコード大賞を受賞するなどグループとして人気絶頂の今、卒業を決めたのはなぜなのか。デビュー当時からセンターに抜擢、AKB48との兼任など、乃木坂46を背負ってきた彼女のアイドル人生を振り返ってみたい。

デビューから5作連続センターに抜擢! AKB48との兼任も

乃木坂46は、1stシングル「ぐるぐるカーテン」で2012年にCDデビュー。当時は別のメンバーがセンターを務める予定だったが、結成からわずか1ヶ月で脱退してしまったため生駒がセンターに抜擢された。「なぜ自分なのか」と戸惑うこともあったが、結局5thシングルまで生駒がセンターを務め、“乃木坂の顔”を担っていくことになる。

2014年には、生駒にとって大きな出来事が起こる。SKE48の松井玲奈との「交換留学生」として、AKB48との兼任が発表されたのだ。公式ライバルグループとの兼任には賛否両論あったものの、根強い人気で「AKB48 37thシングル選抜総選挙」では14位を獲得。AKB48として紅白出場も果たした。兼任が解除された後に発売されたシングル「太陽ノック」では、再び乃木坂46のセンターに選ばれている。

導いてくれた「まゆゆ」、導いた「てち」

AKB48との兼任中、生駒を支えたのが渡辺麻友だった。デビュー時からセンターを務め、重圧に押しつぶされそうになっていた生駒は引退も考えていた。真面目過ぎる性格が芸能界には合わないと思ったからだ。

そんな生駒の考え方に賛同してくれたのが、正統派アイドルを貫いた渡辺だった。「周りに流されずに一生懸命頑張ってきたから、今の私があるんだよ」という渡辺の言葉に、生駒は自信を持つことができるようになったという。その後、生駒は初主演を飾った2015年公開の映画『コープスパーティー』にて、初主演とは思えない演技が注目を浴び、2016年には続編となる『コープスパーティー Book of Shadows』が公開。さらなる活動の幅を広げた。

そんな生駒の姿に憧れたのが、欅坂46の不動のセンターである平手友梨奈だ。実は、欅坂46はデビュー前にFNS歌謡祭で乃木坂46の「制服のマネキン」を披露している。すでに平手はセンターに選ばれているのだが、このとき励ましの言葉をかけたのが生駒だという。のちに、「欅って、書けない?」(テレビ東京系)などで生駒に憧れていることをたびたび口にしている。

可愛らしいルックスやパフォーマンス能力など生駒の魅力はたくさんあるが、ファンが最も魅かれるのは「努力を惜しまず、信念を貫き、日々成長していく姿」なのではないだろうか。昨今の乃木坂46の大ヒットは彼女の功績なしには語れない。卒業の日まで成長し続け、最後に最高のパフォーマンスを見せてくれるはずだ。

(文/河村綾香)