公開されるやいなや、国内動員は2,000万人を超え、洋画アニメーション歴代No.1を記録するブームを巻き起こした『アナと雪の女王』(2013年)。それから4年の時を経て、3月16日に22分の最新作となる『アナと雪の女王/家族の思い出』が公開されます。

あまり知られていませんが、『ライオン・キング』や『アラジン』、『リトル・マーメイド』など、これまでにも人気のディズニー映画の続編やアナザーストーリーはいくつもつくられてきました。続編は、キャラクターの知られざる一面や、彼らのその後が見られるとあり、元の映画とはまた異なる楽しみ方ができるのが魅力。ここでは、新しい視点で作品世界を切り取ったディズニー映画の続編、アナザーストーリーを厳選してご紹介します。

結婚を決めたカップルのその後は…!? 『ラプンツェルのウェディング』(2012年)

深い森に囲まれた塔の中から一度も外に出たことがない少女が、大泥棒のフリンと出会ったことによって新しい世界へと踏み出し、初めての自由、冒険、恋を経験するまでを描いた『塔の上のラプンツェル』(2010年)。ディズニー・アニメーションの長編50作目を記念してつくられた同作の2年後には、『ラプンツェルのウェディング』という続編が公開されました。1作目のラストはラプンツェルとフリンが結婚を決めたところで終わっていますが、続編では、2人の結婚式の様子を観ることができます。

ストーリーは、式の当日、結婚指輪を預かっていた馬のマキシマスがくしゃみをしたため、指輪が教会の外へ転がっていってしまうというもの。マキシマスとカメレオンのパスカルが、それを取り戻そうとする奮闘劇です。短い作品ですが、馴染みのあるキャラクターが出揃っていたり、ラプンツェルの髪が短くなっていたりと、1作目からの流れが存分に感じられる仕上がりになっています。

その他、『塔の上のラプンツェル』の後日譚で『ラプンツェルのウェディング』の前日譚にあたる「ラプンツェル あたらしい冒険」(2017年)というディズニー・チャンネルのオリジナル作品もあるので、合わせて観てみるとラプンツェルの世界観がより深く堪能できます。

映画で語られないもうひとつの愛の物語「美女と野獣 ベルの素敵なプレゼント」(1997年)

魔女の呪いによって野獣の姿に変えられてしまった王子と、美女のベルが出会うことによって、互いの運命が変わっていく『美女と野獣』(1991年)。2017年にはエマ・ワトソンを主演に据えた実写版も公開されるなど、長きにわたって愛され続けてきた不朽の名作です。そんな同作にも、もう1つの物語が存在します。

「美女と野獣 ベルの素敵なプレゼント」は、本編のアナザーストーリーとしてつくられた作品。ストーリーは、野獣とベルの心の距離が縮まりはじめたある日、野獣が「クリスマスは嫌いだ」と言い放ったことからはじまります。クリスマスは、王子から野獣に姿を変えられてしまった日であるため、忌まわしいものとして彼の心に刻まれていたのです。しかしベルは、野獣のためにパーティを開こうと懸命に準備を進めます。一方で、パイプオルガンに姿を変えられた邪悪な音楽家・フォルテが現れ、ベルと野獣の間を裂こうと画策するのです……。

恐ろしい悪役フォルテとの対比によってベルの健気さがよくわかる作品になっており、また、本編ではあまり出てこないキャラクターたちが力を合わせる姿には心が温まります。観れば、本編に対する愛着が一層増すことでしょう。

世界一有名な妖精の存在感は主役級!『ティンカー・ベル』シリーズ

ピーター・パンの相棒である、妖精のティンカー・ベル。愛らしい容姿とチャーミングな人柄で、ディズニーキャラクター屈指の人気を集めています。そんな彼女を中心とした物語は、これまでに長編6作、短編2作が製作されています。

1作目となる『ティンカー・ベル』(2008年)は、ティンカー・ベルがピーター・パンと出会うずっと昔のお話。ものづくりの才能に恵まれたティンカー・ベルは春を届けに人間界に行こうとしますが、自分は行けないことを知り、ものづくりに対する情熱を失ってしまいます。しかし仲間の妖精たちに助けられながら、自分らしくあることの大切さを学んでいくというストーリーです。

作中では、『ピーター・パン』シリーズではティンカー・ベルが“一度もしなかったこと”が見られるのが最大の見どころ。またティンカー・ベルの誕生の秘密も明かされるなど、ファンにはたまらない物語となっています。今作のヒットを受けて、ティンカー・ベルがファンタジックな冒険を繰り広げるシリーズものとなりました。

このたび公開される『アナと雪の女王/家族の思い出』は、前作から数ヶ月後の冬が舞台。アナとエルサ姉妹はクリスマスに人々を招いてパーティを開きますが、集まった人々はそれぞれの家庭で伝統的なクリスマスを過ごすため、早々に帰宅してしまいます。そこでオラフは、姉妹のためにあることを思いつき立ち上がりますが、困難が待ち受けていて……。

約22分の最新作となり、アナとエルサはもちろん、オラフにトナカイのスヴェンなど、人気のキャラクターが再集結します。2015年には1作目の続編『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』が公開されています。『アナと雪の女王』の人気ぶりを考えると、ひょっとすると今後も続編の製作は続くかもしれませんね。

『アナと雪の女王/家族の思い出』は、『リメンバー・ミー』の同時上映作品として、3月16日より全国公開。

(鈴木春菜@YOSCA)