競技かるたに青春をかける少女の夢や恋を描いた映画『ちはやふる -結び-』が3月17日に公開されました。本作品の原作は、漫画家・末次由紀が手がけた同名の人気コミック。主題歌は、前2作と同様、テクノポップユニット・Perfumeが担当。実はPerfumeはコミック『ちはやふる』の大ファンだと公言しています。また、末次もPerfumeのファンなのだそう。まさに“相思相愛”が実現したコラボレーション。

こうした映画の原作者と、主題歌アーティストの相思相愛は、両者にとって抜群の相乗効果を生みます。そこで、今回は相思相愛から生まれた、映画主題歌の素敵なコラボレーションを紹介します。

大物アーティストたちと夢の共演!

2006年に公開された『ハチミツとクローバー』。美術大学を舞台に、大学生の男女5人の恋模様を描いた青春恋愛ストーリーで、羽海野チカによる同名のコミックを原作としています。

本作の主題歌「魔法のコトバ」(作詞・作曲:草野正宗)は、スピッツが担当。また、嵐が歌うエンディングテーマ曲「アオゾラぺダル」は、スガシカオが作詞・作曲を担当しています。

羽海野はスピッツ、スガシカオのファンであると、アニメ「3月のライオン」の公式サイト掲載のインタビューにて語っています。『ハチミツとクローバー』という作品名も、1995年にリリースされたスピッツのアルバム「ハチミツ」と1997年リリースのスガシカオのアルバム「Clover」にちなみ、つけられたものだそう。原作者の想いが有名アーティストとの夢のコラボにつながりました。

「ONE PIECE」原作者が直々にオファーした相手とは…?

大ヒットコミック『ONE PIECE』の劇場版で、2008年公開の『ONE PIECE エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜』と2009年公開の『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』も、原作者とアーティストの相思相愛が実現したコラボレーションのひとつです。

前者の主題歌は、人気アーティストのDREAMS COME TRUEが、後者の主題歌は、同じく人気アーティストのMr.Childrenが担当していますが、『ONE PIECE』の原作者・尾田栄一郎は、両アーティストの大ファン。

楽曲の制作にあたっては、ともに尾田自らがオファーをしたこと、また、両アーティストも『ONE PIECE』のファンだったため、オファーを快諾したとのこと。楽曲制作のため、Mr.Childrenの桜井和寿に向けて、多忙の尾田が自ら映画の内容をつづった手紙を送るほどの熱の入れようだったようです。

“相思相愛”が実っただけでなく、国民的アーティストとメガヒット作品のコラボという、豪華な展開となりました。

MISIAとaikoを歓喜させた作品とは

人気コミック『鋼の錬金術師』の作者・荒川弘とアーティスト・MISIAも、“相思相愛”関係にあるようです。2017年に公開された実写映画『鋼の錬金術師』の主題歌「君のそばにいるよ」は、MISIAが歌っていますが、同映画の公式サイトによると、このコラボレーションを知らされた時、荒川もMISIAもお互いに大ファンだったため大喜びしたそう。MISIAは同曲のミュージックビデオで「錬金術師MISIA」に扮し、主要キャラクター・アルフォンスとの共演も果たしています。

また、2016年公開の『映画 聲の形』の主題歌「恋をしたのは」を手がけたaikoは、原作コミックの愛読者。主題歌決定の発表時には、「うわぁああぁーーーーーーーー!!!!! やったーーーーーーーーーーー!!!!!」と感激のコメントを寄せています。

それもそのはず、漫画の内容に感動し、ライブのMCで第1巻のストーリーを全て話してしまった経験もあるのだとか。そのため、楽曲制作のオファーが舞い込んだ当初は、興奮の日々が続いたそうです。

実は、映画の予告CMを作る段階では違う曲が主題歌として決定していましたが、aikoが「でもやっぱり、“この映画には、この曲がいい”」と思い、直前で「恋をしたのは」に変更したことをインタビューにて明かしています。

大好きな作品の楽曲を担当できるとあれば、いつも以上に気合が入るもの。映画『ちはやふる -結び-』の主題歌となる「無限未来」は、ミュージックビデオが一部公開されており、視聴した人たちの間で「鳥肌もの!」「かっこいい」とすでに話題になっています。素晴らしい主題歌が彩る、『ちはやふる -結び-』。その出来栄えにも、かなり期待できます。

(文/おがたま)