世界中を熱狂させたロボット・アクションの第2弾『パシフィック・リム:アップライジング』。戦闘ロボ・イェーガーと、侵略者ブリカーサー率いるKAIJUたちの新たなバトルが巻き起こる最新作が4月13日(金)にいよいよ公開される。

今作では、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)で一躍スターの仲間入りを果たしたジョン・ボイエガが主演を務め、スコット・イーストウッドも参戦。また、前作から続投した森マコを演じる菊地凛子に加え、今や旬の若手俳優としてドラマや映画に引っ張りだこの新田真剣佑も参加。“日本”が感じられる描写も多数登場する、見逃せない一本に仕上がった。

平穏を取り戻したはずの地球に進化を遂げたKAIJUが出現

(c)Legendary Pictures/Universal Pictures.

舞台は前作の10年後。環太平洋防衛軍(PPDC)の活躍で勝利をおさめ、平和な日々を送っていた人類。そんなある日、海から謎のイェーガー「オブシディアン・フューリー」が出現。ブリカーサーによる新たな侵略計画の幕開けとなる。

すでに戦争は過去となったが、瓦礫が散乱する街のいたるところに白骨化したKAIJUの死体が放置され、多くの被災者たちはいまだ居留地での生活を強いられる。平和を取り戻したものの、復興とはほど遠い惨状は、前作とはまた違った重みを持っている。

そんな今作の主人公が、前作で命を落としたスタッカー・ペントコスト司令官の息子ジェイク・ペントコスト。スタッカーが親代わりとして育てた森マコとは、義理の姉弟という設定がおもしろい。実は戦争中ジェイクは新兵として訓練に励んでいたが、実戦に出る前に素行不良で軍を追放された問題児。いまやPPDC評議会を束ねるマコの依頼で、新人パイロットの教官として復帰する。偉大な父を持つはみだし者が、戦士として成長していく姿が描かれていく。

ジェイクが任されるのが、日本や中国、ロシア、ラテンアメリカなど各国から集ったパイロット志願の新兵たち。平和なこの時代、使命感を持って入隊したとはいえ、彼らに前作のような“生きるか、死ぬか”の切迫感はない。そんな“戦場を知らない若者たち”は、侵略者の再来で否応なく実戦にかり出されてゆく。硬い表情で必死にイェーガーを操る、若きパイロットたちの姿が共感を呼ぶ。

さらに魅力的になったイェーガーも必見!

(c)Legendary Pictures/Universal Pictures.

見せ場はもちろん、メカバトルだ。まず目をひくのが、ブラッシュアップされた新型のイェーガー。10年の間にテクノロジーは進化し、鉄の塊を思わせた無骨なマシンはスリムでスタイリッシュにモデルチェンジされている。マシンとの接続も簡略化され、パイロットの自由度が増したことでジャンプやキックなど大技が炸裂! ロボットアニメさながらのダイナミズムが満喫できる。

搭載兵器もパワーアップした。剣やミサイルに加え、重力自在に操る“重力ストリング”など科学兵器を搭載。破壊力抜群のギミックを駆使したスペクタクルなバトルは圧巻だ。遠隔操作による無人の量産型や、ヒロインのアマーラが組んだ変形可能な自作機スクラッパーなど、多彩なイェーガーが登場するのも嬉しい。このままシリーズ化が実現すれば、より個性的なイェーガーが出てくるだろう。

監督こだわりの「日本」の要素が盛りだくさん

(c)Legendary Pictures/Universal Pictures.

ギレルモ・デル・トロに代わり、今作の監督を務めたのは、「スパルタカス」や「デアデビル」など人気ドラマで注目を浴びるスティーヴン・S・デナイト。

彼がこだわったのが「新たなビジュアルを作ること」だった。ストーリーや設定作りから参加したデナイトは、進化したイェーガーやKAIJUたちのほか、前作では夜間が中心だったバトルを昼間に変更。イェーガーとKAIJUたちの激突がじっくり味わえるのも、今作ならではのお楽しみだ。

そんなデナイトは、デル・トロと同じく日本の特撮やアニメの大ファン。幼いころからケーブルテレビで「ウルトラマン」や「マグマ大使」に夢中になったという彼は、本作で決戦の場に東京や富士山をチョイスした。東京はTVや映画で何度もKAIJUに壊されてきた街で、富士山も『ゴジラ』シリーズでは定番の決戦の地。ビル街の真ん中にある広場で戦う特撮ものの「お約束」を踏襲したり、街角にさりげなくガンダムの像が建っていたりなど、端々にマニアぶりが伺える。

前作のテイストはそのままに、新たな見せ場が盛り込まれた今作。さらなる進化を遂げたイェーガーとKAIJUたちの激闘に圧倒されることだろう!

文=神武団四郎/SS-Innovation.LLC