4月クールの新ドラマの情報が続々と発表され、火曜22時には「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)が放送されることが決まった。大ヒットドラマ「花より男子」(同系)の続編で、ヒロインは杉咲花、その相手役にはKing & Princeとして今春CDデビューすることが決定したジャニーズJr.の平野紫耀、そして俳優の中川大志を起用。これを機に、「花男ブーム」について振り返ってみたい。

クランクイン1ヶ月前に急きょ決まったピンチヒッタードラマだった!?

2005年にパート1が放送された「花より男子」は、実は予定していたドラマの企画がとん挫し、急きょ制作が決まったものだったことが、2008年にデジタルハリウッド大学で行われた特別講義で、同ドラマのプロデューサーと監督により明かされている。

原作者にプレゼンを行った後、すぐにキャスティングの準備が始まった。プロデューサーが「漫画のイメージ通りだった」という牧野つくし役の井上真央はすぐに決定。道明寺司役の松本潤は、はじめは「僕はどちらかというと花沢類じゃないですか?」と言っていたそうだが、ドラマ「ごくせん」(日本テレビ系)の松本の演技を見たプロデューサーがイメージにぴったりだからと道明寺役を依頼した。

花沢類役の小栗旬は当時まだブレイク前の新人。スケジュールが空いてなかったこともあり事務所は難航を示したが、「小栗君じゃないとこの役はできない」と説得し、マネージャーに手紙を書くなど熱心にアピールしてようやく承諾を得たという。小栗はこの作品で知名度が格段にアップし、主題歌を務めた嵐のブレイクもここから始まった。

数々の記録や壮大エピソードを持つ大ヒットドラマに成長

一大ブームを巻き起こした花男は、第1シリーズが平均視聴率19.8%、第2シリーズが21.6%(ビデオリサーチ調べ)、映画『花より男子ファイナル』の興行収入は77.5億と大ヒット(日本映画製作者連盟発表)。パート2の最終回では、武道館を貸し切り1万2千人ものエキストラを集めたり、映画の大ヒット御礼イベントでは主要キャストがジェット機で全国5大都市をまわったりとエピソードがとにかく壮大だ。

映画の前売り券の売り上げは当時の東宝史上最高を記録、DVDの初回出荷数は異例の40万枚を突破し、2008年度の邦画実写DVDのナンバーワンとなる(販売元のTCエンタテインメントの公開情報)など、数々の記録を達成するほどの人気ぶりだった。

3年にわたって花男に携わってきたキャストは仲が良く、「ごくせん」時代はピリピリしていたという松本と小栗は定期的に飲みに行くほどの親友に。小栗の結婚式では、パート2に出演した生田斗真と松本が映画版の主題歌となった嵐の「One Love」を完コピして披露したというエピソードも、2017年10月27日放送の「A-Studio」(TBS系)に出演した生田によって明かされている。

「花のち晴れ~花男 Next Season~」は、道明寺や花沢類らが所属するF4が卒業して10年後、落ち目となった英徳学園が舞台となる。フレッシュな顔ぶれでスタートする今作がまたブームを巻き起こせるのか非常に楽しみだ。

(文/河村綾香)