今や世界で最も稼ぐ俳優の一人と言われる男、ドウェイン・ジョンソン。アメリカンプロレス団体WWEのスーパースター「ザ・ロック」(日本での愛称はロック様)から俳優に転身した彼の生涯興行収入は32億ドルを突破。2017年末にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムにその名を刻んで殿堂入りを果たし、名実ともにハリウッドのスーパースターとなった。(※興行収入は、3/26現在 Box Office Mojo調べ)

そんな今をトキめく筋肉系アクション俳優ドウェイン・ジョンソンが主演を務めるアドベンチャー映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』が3月30日(金)よりMX4D/4DXにて先行上映、4月6日(金)に全国公開を迎える。

筋肉系アクションスターの復活

アクションスターといえば、アーノルド・シュワルツェネッガーやシルヴェスター・スタローンなど、筋骨隆々な俳優たちが主流だった時代があったが、求められるヒーロー像も変化し、90年代後半からはトム・クルーズやキアヌ・リーブスなど、“細マッチョ系”のアクション俳優が急増。今では、実写アメコミヒーローたちも続々参戦し、筋肉スターたちは、その活躍の場が以前よりも少なくなった。

ドウェインは、そんな筋肉冬の時代に突入した2001年、『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』にゲスト出演。翌年のスピンオフ映画『スコーピオン・キング』で主役の座を務めてからは、アクション映画を中心にファミリー向け映画など、様々なジャンルの作品に多数出演するものの、いまいちパッとしない時代が続いた。

しかし、2011年に参戦した人気シリーズ「ワイルド・スピード」への出演(『ワイルド・スピード MEGA MAX』)がきっかけとなり、一気にその認知度が高まる。その後も、『G.I.ジョー バック2リベンジ』(2013年)、『カリフォルニア・ダウン』(2015年)などのヒット作に恵まれ、2016年には、米誌「フォーブス」の“世界で最も稼いだ男性俳優”リストで、ロバート・ダウニー・Jr.から首位を奪うまでとなった。

元々兼ね備えていた人気レスラーとしてのスター性に加え、彼のフィルモグラフィが、観る人を限定するホラーやヴァイオレンス映画を避けて、ファミリーで楽しめる作品にこだわり続けたところが、幅広い層に支持される要因になったのだろう。

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』は時代に合わせた筋肉映画

1996年に公開された前作『ジュマンジ』は、ジャングルをテーマに、「止まったマスの出来事が現実にも起きてしまう」という危険なボードゲームを始めた子どもたちが、クリアを目指すという内容だった。

続編となる本作では、高校生の男女4人組が、TVゲームに姿を変えた「ジュマンジ」の世界に閉じ込められてしまい、偶然にも自分で選択してしまった“自分とは真逆のキャラクター”に姿を変えられ、ジャングルに放り出されてしまう。彼らはそれぞれのスキルを駆使し、互いの絆を深めながら、ゲームクリア=現実世界への帰還を目指していく。

主人公は、冴えないゲームオタク男子。現実世界では非力で女の子ともまともに喋ったことがない彼が変身するのは、弱点など皆無の筋肉系スーパーヒーロー、スモルダー・ブレイブストーン博士(ロック様!)。

若者だけでなく、すべての年代の人がついつい夢想してしまう「理想の自分になりたい」という普遍的な願望を物語にうまく落とし込み、その理想の男性像として、細マッチョ系俳優ではなく、肉体派のロック様を配役したスタッフの采配はお見事。やはり誰しも心の底では筋肉を欲していたのだ!

劇中でも、TVゲームのキャラクターという特性を生かし、パンチ一発で敵を遥か彼方までふっ飛ばしてみせたり、バイクで断崖をアクロバティックに登ってみせたり、サイの群れに追われながら低空飛行中のヘリコプターを修理してみせたりと、観客が望んでいるロック様の姿が存分に披露される。

本作は、TVゲーム全盛の時代に、ティーンエイジャーが共感するポイントを多く用意しながらも、幅広い年代で楽しめるファミリームービーとして完成させたことで、全米での公開3週目でトップを走っていた『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を抜き、世界興収1,000億円超えという偉業を成し遂げることができたのだろう。

2018年もロック様は止まらない!

数字で結果を出し、ハリウッドを背負って立つ男にまで成長した彼の快進撃は止まらない。今年は主演映画がなんと3本も公開する。

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』に続き、ロック様が巨大怪獣たちと生身で戦うパニック・アクション映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』が5月18日に公開。さらに9月には、片足が義足の元FBI(もちろんロック様!)が、超高層ビルを舞台に謎の組織から家族を救い出すために死闘を繰り広げるアクション映画『スカイスクレイパー』の公開が控えている。

どの作品も、ドウェイン・ジョンソンの魅力がダダ洩れの作品ばかりなので、まずは映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』で勢いを付けて、残りの2本に備えておきたい。今、彼に注目しておかないと、後悔するかも!

文==梅崎慎也/SS-Innovation.LLC