ガンダムとハローキティが共演――。

そんなこと信じられますか? 意外過ぎるこの組み合わせが、あるハリウッド映画で実現しているんです。その名も『レディ・プレイヤー1』(4月20日公開)。この映画、テレビアニメはもちろん、マンガ、映画、小説、ゲームまで多岐にわたり世界各国のポップカルチャーが異色のコラボをしまくっている “オールスター”ムービーなんです! その豪華キャラクターたちをここで紹介したいと思います。

オタクの夢の世界“OASIS”で人気キャラがひしめき合う!

(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTSRESERVED

『レディ・プレイヤー1』は、スティーヴン・スピルバーグ監督が、アメリカのベストセラー小説「ゲームウォーズ」を映像化したSF。貧富の格差が激しくなった2045年の地球を舞台に、VR型ネットワークシステム“OASIS”内に隠された秘宝を巡る大冒険が繰り広げられます。さながらVR版「ONE PIECE」といったところでしょうか。

OASISは、世界最大規模のSNS型オンラインゲームで、VRゴーグルを装着してゲームに参加するシステム。劇中の舞台となる2045年の地球では、ゲームの域を超えて第二の社会と化しており、現実世界と変わらない世界を構築しています。自由にアバターを設定したり、世界を創ることができたりと、いわばなんでもありの、このOASIS内には、『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフやDCコミックのハーレー・クインなど数えきれないほど多くのキャラクターが登場します。

ガンダムから、世界のミフネまで!? 超豪華な日本代表!

日本からもさまざまなジャンルの有名キャラクターが登場する本作。例えば、劇中ではロボットアニメの金字塔「機動戦士ガンダム」の“白いヤツ”ことRX-78ガンダムが華麗に宙を舞い、大友克洋の傑作アニメ「AKIRA」の主人公が愛用する通称“金田バイク”が縦横無尽にスクリーン上を疾走します。

さらには、アメリカでも熱狂的なファンを生み出した伝説的な格闘アクションゲーム「ストリートファイター2」シリーズの春麗、リュウ、ブランカや、ハローキティ、バッドばつ丸といったサンリオのキャラクターなど、至るところに日本へのオマージュが散りばめられています。

極めつけは、日本人俳優の森崎ウィンが演じるダイトウのアバターです。その顔はなんと『羅生門』(1950年)、『七人の侍』(1954年)など、日本が誇るレジェンド俳優・三船敏郎がモチーフ! 三船は、スピルバーグ監督の『1941』(1979年)に出演し、親交が深かったということもあって、今回、遺族から許可が出たそうです。

しかしなぜ、こんなにも多くの日本のキャラクターが出演しているのでしょうか? それは原作者のアーネスト・クラインが筋金入りのジャパニーズカルチャーオタクだということに起因しています。クラインは昔から手塚治虫や大友克洋のコミック、特撮アニメなどに触れて育っており、原作に東映版「スパイダーマン」のレオパルドンを登場させるというマニアっぷり。本作にもその影響が色濃く反映されているのです。

チャッキー、フレディ…懐かしの80〜90年代キャラも!

(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTSRESERVED

日本のポップカルチャーに限らず、クラインの青春時代にあたる80〜90年代に大ヒットした映画のキャラや乗り物も、本作には数多く登場します。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでおなじみのデロリアンは、本作の主人公・ウェイドのOASIS内での愛車となり、ナンバープレートには彼のアバターネーム「パーシヴァル」が記載されています。

さらにホラー映画『チャイルドプレイ』シリーズのチャッキーや『エルム街の悪夢』シリーズのフレディ、さらに『マッドマックス』シリーズで主人公の愛車として描かれるV8インターセプター、アイアン・ジャイアントなど、ジャンルの垣根を超えて人気者たちが共演! 夢のような光景に胸が熱くなることでしょう。

80〜90年代の人気映画といえば、本作でメガホンをとったスピルバーグ監督も数々のマスターピースを残していますが、自作のキャラを登場させることが、自惚れだと批判されることを避けるために、敢えて本作からは除いているそう。原作小説には『E.T.』(1982年)や、『インディ・ジョーンズ』のジョーンズ博士が登場しているだけに、ファンとしては、映画での活躍を見てみたかった!

日本のポップカルチャーへの愛とオマージュが存分に込められた『レディ・プレイヤー1』。スピルバーグ監督によって新たに命が吹き込まれた人気キャラクターの暴れっぷりを、見逃さないで欲しい!

(文/スズキヒロシ・サンクレイオ翼)