4月27日(金)に、女優・桜井日奈子と俳優・吉沢亮が主演を務める映画『ママレード・ボーイ』が公開されます。本映画の原作は、1990年代に少女コミック誌「りぼん」で連載された、同名のコミック。互いの両親のパートナーチェンジによる再婚をきっかけに、同居することになった高校生2人の恋模様を描いた本作は、世の女子たちをときめかせ、大ヒットしました。

りぼんには、ラブストーリーという枠ではくくりきれない作品が多数あり、その多くが反響を呼んで、実写映画化や舞台化に至っています。今回はそんな大人も楽しめる「りぼん」の名作について紹介します。

恋と夢をテーマにしつつも、主人公の心の弱さを繊細に描写した「ご近所物語」

ファッションデザイナーを目指し、服飾デザイン科に通う女子高生・実果子と、その友人たちの恋や夢をテーマにしたコミック「ご近所物語」。

本作では、生き生きとファッションを学ぶ実果子の姿が描かれていますが、それだけではありません。実果子は校則にそぐわない奇抜なファッションで登校し、周囲から浮いてしまったことがきっかけで、中学時代にいじめや不登校を経験しています。そんな実果子の心情描写や、過去に離婚し別々に暮らす両親のはざまで揺れる姿も描かれています。ポップな雰囲気が漂う本作ですが、このように10代の内面の深い部分を描くシーンも登場するのです。

本作はアニメ化され、さらには続編となる「Paradise Kiss」も誕生。「Paradise Kiss」は、ファッション誌「Zipper」で連載されるなど、ファッション性も注目を浴び、女優の北川景子主演で2011年に実写映画化もされています。

社会問題をちりばめた異色の少女漫画「こどものおもちゃ」

「ママレード・ボーイ」や「ご近所物語」同様、1990年代に「りぼん」で連載されたコミック「こどものおもちゃ」も名作です。

子役タレントとして活躍し、学校でも人気者の小学生・紗南と問題児の同級生・羽山が、対決しつつも心を通わせていく様子を描いた本作は、学級崩壊に家庭崩壊、少年犯罪といった社会問題も扱っています。そんな問題をシリアスにしすぎない、作中にちりばめられたギャグや紗南の明るいキャラクターが人気となり、講談社漫画賞少女部門を受賞したほか、アニメ化やOVA化、舞台化もされました。

大人女子もきっと共感! 映画『ママレード・ボーイ』が待ちきれない!

ジブリ作品の名作『耳をすませば』の原作となった同名コミックも、実は「りぼん」に連載されていた作品です。アニメ映画化される際は、受験や旅立ちといった主人公たちにとっての試練が、強く押し出される内容となりました。このように、「りぼん」に連載された作品の中には、10代のみならず、大人も共感できるものが多くあります。

小・中学校時代に夢中になった人はもちろん、そうでない大人にもぜひ観て欲しいのが、今回実写映画となる『ママレード・ボーイ』です。シリーズ累計1,000万部突破の大ヒットコミックの映画化は、ヒロインの光希役をドラマやCMなどで話題の桜井日奈子が演じ、遊役を話題作への出演が続く吉沢亮が演じます。「りぼん」の名作の映画化が、今から待ちきれません。

(文/おがたま)