シリーズ累計発行部数が1000万部を突破、1990年代に絶大な人気を誇った少女マンガ『ママレード・ボーイ』が、いよいよ実写映画となってスクリーンに登場する。漫画原作の実写化がブームとなっている日本映画界において、「実写化してほしい少女マンガは?」という問いの市場調査でダントツのトップに挙がったこともある本作。

大切なものとして心に残り続けている原作だけに、連載当時少女だったアラサー女子たちは「実写映画を観てみたい。でもどうなるか……」と、期待と不安でいっぱいなはず。改めてストーリーを振り返ると共に、気になるっ!実写映画『ママレード・ボーイ』のキャストたちをおさらいしておこう。

1992年から「りぼん」で連載スタート。斬新すぎる設定も話題に

(c)吉住渉/集英社 (c)2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会

本作の主人公となるのは、同じ歳の高校生・光希と遊。お互いの両親がパートナーを交換して再婚したことで、一つ屋根の下に暮らすことになった光希と遊が、次第に惹かれ合っていく姿を描くドキドキのラブストーリーだ。

連載当時は、光希と遊の魅力的なキャラクターと共に、両親がパートナーを交換するという斬新すぎる設定も話題に。光希と遊の息つく暇もない恋の展開にグイグイと引き込まれ、「2人の続きが知りたい!」と夢中になって読んだ人も少なくないはず。

“岡山の奇跡”桜井日奈子、“実写化請負人”吉沢亮が伝説のカップルに!

両親の突然の離婚&再婚にすねてみせたり、かと思うと同居することになった遊にトキめいてみたりと、クルクルと変わる光希の表情はとびきりキュート。そんな明るくてまっすぐな光希に抜擢されたのは、“岡山の奇跡”としてブレークした桜井日奈子。

大きな瞳とぷっくらとした唇も愛らしく、少女マンガのヒロインを演じるのにふさわしい美貌の持ち主だ。映画出演は『ラストコップ THE MOVIE』(2017年)に続いて、本作が2度目。女優としては本格始動したばかりだが、そのフレッシュさこそ、光希の輝きに必要不可欠なもの。桜井がどんな新しい表情を見せてくれるのか、期待が高まる。

実写化の実現に大きなカギとなったのが、吉沢亮の出現

(c)吉住渉/集英社 (c)2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会

頭脳明晰でスポーツ万能。キラキラの王子様でありながら、ミステリアスな雰囲気を持った遊を演じるのは吉沢亮。彼は、2018年だけでも既に『リバーズ・エッジ』、『レオン』の2本、さらにこれから公開となる『あのコの、トリコ。』、『BLEACH』と立て続けにマンガ原作の実写化に出演。

彫刻のような美しい顔立ちは、まさにマンガから飛び出してきたよう。『斉木楠雄のΨ難』(2017年)ではハジけたコミカル演技を披露、『リバーズ・エッジ』では心の闇をしっかりと表現するなど、その演技力も注目を集めている。

本作のプロデューサーは、「若手俳優のなかで遊を演じられるのは彼以外考えられなかった。彼の存在こそ、本作の実写化が実現できる理由でもあった」と語るほど絶大な信頼を寄せており、吉沢が遊の“光と影”をいかに体現するのか楽しみだ。もちろん、本作の名場面、光希と遊の“保健室のキスシーン”もアリ。桜井と吉沢の熱演によって、90年代のドキドキが蘇る!

銀太のキャスティングは、性格のよさが決め手!

(c)吉住渉/集英社 (c)2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会

主人公2人とともに、原作ファンから人気だったのが、光希に想いを寄せる同級生・銀太。光希のことが大好きなのに、ちょっとした行き違いから彼女をふってしまう銀太。その後は友人関係を続けつつも光希への想いが止められず、光希&遊の急接近に戸惑うなど、一本気で飾りっ気のない男子だ。

実写映画で銀太を演じるのは、ダンスパフォーマーグループ「FANTASTICS」のリーダーで、EXILE最年少メンバーの佐藤大樹。放つオーラからも清々しさが感じられ、プロデューサーは「底抜けに明るくて、性格もいい、銀太そのもの!」と賛辞を送っている。

廣木隆一監督が、少女マンガの世界とリアルを融合させる

(c)吉住渉/集英社 (c)2018 映画「ママレード・ボーイ」製作委員会

メガホンをとるのは、これまでも『ストロボ・エッジ』、『オオカミ少女と黒王子』、『PとJK』といった少女マンガを、しっかりとした人間ドラマとして実写化してきた廣木隆一監督。走る息遣い、切ない恋にうるむ瞳、体温の感じられるキス……。廣木監督の映し出す恋は、人間味とリアルにあふれている。

また、突拍子もない行動に出る光希と遊の両親に扮するのは、中山美穂、檀れい、谷原章介、筒井道隆の豪華キャスト陣。若手俳優たちをサポートすると共に、極めてマンガ的なキャラクターの葛藤を、説得力をもって演じる。廣木監督、そして大人パートを演じる実力派の存在が、『ママレード・ボーイ』の世界にリアリティを持ち込むーー。少女マンガの世界が、どのように現実のものとなって登場するのか。ワクワクとした思いと共に公開を待ちたい。

文=成田おり枝/SS-Innovation.LLC