2016年7月にリリースされた矢沢永吉のライブ音源アルバム「LIVE HISTORY 2000~2015」が、矢沢本人の意向により新たなミックスで再出荷されることになった。もともと矢沢自身がミックスを手がけたアルバムだったが、繰り返し聴いていると「もっとここのバランスをこうしたほうがいい」と思いつき、すべての音源をリミックスし直したという。

矢沢のような大物ボーカリストたちには、今回の再出荷に負けず劣らずの“こだわり”エピソードがある。

安室奈美恵は最高のパフォーマンスができないとライブを中止に

『LIVE HISTORY 2000~2015』は、2000年から2015年までのライブ映像の中から厳選した32曲を矢沢自身がミックスしたライブ音源アルバム。完成したアルバムを聴いたときは最高だと思ったが、より良いものにしたいと今年の年明け早々、事務所スタッフに「あのライヴアルバムのミックスをやり直したい」と連絡したという。矢沢曰く今回の再ミックスは「矢沢のわがまま」であるため、購入済みのCDは希望があれば無償で交換に応じると発表し、関係者やファンを驚かせた。

矢沢に負けないほどのこだわりエピソードを持つのが、歌姫・安室奈美恵だ。安室は「ファンにいい歌を聴かせられないから」という理由でライブを中止したことがある。2011年11月6日に行われた横浜アリーナでのライブで、6曲目を歌い終えると安室は公演を打ち切った。

この時、安室は公演前から喉に違和感があり、ライブを進めていくうちに悪化してしまったというのだ。「喉の不調があり、あらためてベストな状態でやりたい」と観客に謝罪し、振替公演を行うことを発表。安室のプロ根性にも驚くが、その決断を温かく受け入れたファンも素晴らしい。

西川貴教、稲葉浩志の徹底した自己管理

T.M.Revolutionの西川貴教は、3月6日放送の「有田哲平の夢なら醒めないで」(TBS系)に出演した際、年を取っても高音域が出せるよう、低酸素状態になるマスクをつけてトレーニングをして、筋力を鍛えていることを明かした。

また、「ライブも体が軽いほうがいい。体の中にものが入っていると息がたくさん入らない気がする」という理由で、一日一食しか食べないと語った。その一食も納豆や豆腐、サラダ、チキンとたんぱく質が多いものが中心で15年もこの生活を続けているというから驚きだ。

「ストイックすぎる男」といえば、B'zの稲葉浩志。数多くのストイック伝説を噂されている稲葉は、2014年5月20日のラジオ番組「坂本美雨のディアフレンズ」(TOKYO FM)に出演した際、ツアー中は喉のために楽屋とホテルはほとんどエアコンを切り、楽屋では廊下から入る冷気を防ぐために扉の縁を目張りで密封処理していることを明かされた。また、のどを守るために冷たい飲食物は避け、温かいハーブティーを愛飲するといったこだわりも同ラジオ番組で明かしている。

日本を代表するトップアーティストは、とにかく自分に厳しい。周りからすれば「そこまでやる?」と思うこともあるが、そこまでこだわれるからこそ何十年もトップを走り続けられるのだろう。誰もが認める大物になっても「最高のパフォーマンスを届けたい」と努力し続ける姿に、ファンは魅了されるのだ。

(文/河村綾香)