複数のスーパーヒーローが同じ世界感を共有し、次々と公開される続編のすべてが世界中で大ヒット――世紀の映画プロジェクト、“マーベル・シネマティック・ユニバース“こと「アベンジャーズ」シリーズ。2008年公開の『アイアンマン』から19作目、「アベンジャーズ」シリーズの集大成ともいえる『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が4月27日(金)についに公開される。

過去のシリーズが“18本”と聞くと、「今から全部観るのはちょっと…」と敬遠してしまう人もいるかもしれない。しかし、映画史を塗り替え続けるこのプロジェクトを、映画館で体験しないというのはあまりにもったいない。

しかし、「興味はあるけど全部観るのはつらい」という方のために、今さら聞けない「アベンジャーズ」シリーズの凄さ、そして、最新作を観るにあたって最低限知っておくべき要素などをご紹介!

映画史上最大最速のスケールで展開するスーパープロジェクト

(c)2018MARVEL

「アベンジャーズ」シリーズの凄さは、なんと言ってもそのスケール。シリーズ開始から今年で10年、3月に公開された『ブラック・パンサー』で実に18本を数える。

ハリウッド大作というのは、製作開始から完成まで少なくとも1年以上はかかるのだが、「アベンジャーズ」シリーズは実に1年に2本近いペースで公開されている。ということは、常に数本の映画が同時進行で撮影されているということになる。それでいて、どの作品も素晴らしいクオリティを誇り、世界中で大ヒットを飛ばし続けているから驚きだ。

少しお金の話をすると、ここまでのシリーズ18本で計算した場合、映画1本あたりの製作費は約193億円、1本あたりの世界興行収入が約860億円、そしてシリーズ18本の世界興収の合計はなんと約1兆5千億円という、とてつもない数字になる。(※Box Office Mojo調べ、2018年3月中旬時点)

これまで映画界に人気ヒーローのロングシリーズはいくつもあったが、「アベンジャーズ」シリーズは、何人ものヒーローが単体のシリーズを持ち、それぞれが各作品で共演し、しかもそのすべてが世界中で大ヒットしている。改めて振り返ってみて、こんなことが可能だったということに、今さらながら驚きを隠せない。映画史に燦然と輝く大プロジェクトが、まさに現在進行形で公開されているのだ。

魅力的なヒーローたち

(c)2018MARVEL

しかし、ここであえて知っておくべきことを絞るとすれば、“これまでどうなっているのか”、“何をしようとしているのか”、そして、“どこを楽しめばいいか”だろう。

ここまでの「アベンジャーズ」シリーズのストーリーの流れを非常にざっくり説明すると、アベンジャーズの面々は何度か地球を救ってきたが、勝手に動くことを地球ではあまり快く思われておらず、“国連の支配下で行動するか or しないか”で、分裂状態に追い込まれている。個性もパワーも非常に強い面々なだけに、そう簡単にはまとまらない。

そんな中、最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、これまで宇宙最悪の敵だと触れられてきた“サノス”が、全宇宙を壊滅させるほどの力を得ることができるインフィニティ・ストーンという石を求めて地球に乗り込んでくる。果たして、バラバラになったアベンジャーズは、最悪の敵から地球を守れるのか……というのが最低限知っておくべき状況になるだろう。

最大の注目は2人のヒーロー

そしてこれから「アベンジャーズ」シリーズを楽しみたいと思っている方に知ってほしい最大のポイントは、このシリーズの中心である2人のヒーロー、「アイアンマン」と「キャプテン・アメリカ」の関係だ。

「アベンジャーズ」シリーズ成功の最大の要因は、この2人のヒーローが世界中で受け入れられたことだと言える。ヒーローでありながらアベンジャーズの技術面、予算面を一手に引き受けるアイアンマンこと大富豪のトニー・スターク。そして、抜群のリーダーシップでアベンジャーズの面々をまとめ上げるキャプテンアメリカ(通称:キャップ)ことスティーブ・ロジャース。

一見、自分勝手な大富豪のトニー・スタークの方が気難し屋だと思われやすいが、実は頑固で融通が利かないのはキャップの方で、お互いに必要だとわかっていながら、決して相容れない関係がここまでのシリーズで丁寧に描かれてきた。

特に、2016年公開の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、2人の考え方や価値観、そして過去の出来事から激しく衝突。シリーズの中でも非常に重要な作品であり、素晴らしい傑作に仕上がっているので、ぜひ最新作の前に観ておくことをオススメしたい。

アベンジャーズの中心である2人のヒーローを、今後どういう結末が待ち受けているのか。戦いの行方と並んでぜひ注目してほしい。

文=SS-Innovation.LLC