映画『クレヨンしんちゃん』シリーズ26作目となる『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』で、ゲスト声優として出演を果たしているANZEN漫才の二人。しんのすけが住む町で、食べると凶暴化してしまう「ブラックパンダラーメン」が巻き起こすパニックを描いた本作で、ギター拳法を使う敵の拳法家、ミヤ・ゾン役を演じたみやぞん、そして「ブラックパンダラーメン」を食べて凶暴化する客の役を演じたあらぽんが、しんちゃんたちの仲間と同じように保育園の頃からの幼なじみだという二人のコンビ愛を楽しく語った。

初めての声優はすごく楽しかった!

Q:老若男女に大人気で、お忙しそうですね!

みやぞん:正直めちゃくちゃ忙しいです。昨日海外から帰ってきたばかりで、今日は朝から取材を受けています! でもありがたいことだと思っていて、皆さんのおかげで今があると思っています。人に元気を与えようと思うと、元気は湧いてくるんです。どうでしょうか!?

Q:今日は朝早くから取材が始まったとのことですが、あらぽんさんは朝早いの大丈夫ですか?

あらぽん:朝は強いです! 僕、昔はずっと夜勤のバイトをしていたから、あんまり寝ないでも大丈夫な体になっちゃいました。毎日4時くらいに寝るんです。

みやぞん:二人で話していても急にスイッチが切れたみたいに、気絶する瞬間があって。多分、それでかなり回復しているよね!

Q:本当に人気者の二人が、今度はクレヨンしんちゃんでアニメ声優デビューなんて、ワクワクしますね! アフレコはいかがでしたか?

みやぞん:ありがとうございます! 僕らもうれしいです! 最初は緊張したんですが、僕の役は僕自身なんじゃないかなってくらい僕のままだったので、アフレコもすごく自由で楽しかったです。もし僕が警察官や政治家の役にならなきゃいけない場合は大変だと思うんですけど、僕の役だからすごくやりやすかったですね! 

あらぽん:僕もラーメン食べてキレちゃうお客さん役で、ほぼ僕だったのでやりやすかったです。普段は叫んだりしないんですけど、今回の役は叫んだり怒ったりするので、なんだかストレス発散できて楽しかったです。

ラーメン談義に花咲きすぎ!

Q:今回の映画では、食べると凶暴化してしまう「ブラックパンダラーメン」がしんちゃんの街で巻き起こすパニックを描いていますが、お二人はラーメンはお好きですか?

二人:大好きです!

みやぞん:ねえ、一生このラーメンしか食べちゃダメだよ? って言われたら何を選ぶ?

あらぽん:味付けは変えていいの?

みやぞん:ちょい足しはアリ!

あらぽん:どこまでのちょい足し?

みやぞん:100円以内で売っている調味料に限ります。

あらぽん:じゃあ塩ラーメン。

みやぞん:え! なんで!?じゃあコショウ入れるってこと!?

あらぽん:だって醤油入れたら醤油ラーメンとしても楽しめるもん。

みやぞん:それはズルの発想だ!

あらぽん:じゃあ、醤油! みやぞんは?

みやぞん:僕は考えられない! ラーメン好きだから! 僕は、角を取れって小さな頃から教わっているので、ラーメン屋さんに行って食券を買うときはいつも左上のボタンしか押さないんです。あらぽんは絶対に2段目とか3段目のマニアックなラーメン食べているよね。

あらぽん:このラーメン話、一回やめないと映画の話できなくなっちゃうかも(笑)。

クレヨンしんちゃん世代の二人

Q:お二人は、「クレヨンしんちゃん」は好きでしたか?

みやぞん:まさに世代なんですよね。ほかのアニメって、アンパンマンさんにせよ、サザエさんにせよ、僕らの物心が付く前からやっていて年上の方々なんです。でもしんちゃんは、まさに僕らの時代のアニメなので。同世代で一緒に成長している感じがしていたので、そんなしんちゃんと共演できたのがうれしいです!

あらぽん:僕も小学校の頃によくしんちゃんを観ていました。しんちゃんみたいに、友達とチームみたいなのを結成したりして。冒険の旅に出る! みたいな。

みやぞん:実は、あらぽんしんちゃんのモノマネが上手なんですよ!

あらぽん:オラはしんのすけだぞ~。って大人になってから初めてやったわ! 子供の頃はめちゃくちゃやってたのになぁ。多分、子供がモノマネやる第一号は、しんちゃんじゃないかな!

みやぞん:僕もやってた!

Q:子供の頃のしんちゃんの思い出はありますか?

みやぞん:僕らの子供の頃は、絶対にしんちゃんがどこにでもいましたね。僕は、クレヨンしんちゃんカレーのシールがすごく欲しくてお母さんに頼んで買ってもらって、そのシールをいたるところに貼っていました。例えばタンスにもシール貼っていました。冷蔵庫とか、押入れとか、いたるところにシールが貼ってあったんです。シールを貼ることがステータスでしたね。

あらぽん:シール集めてた。懐かしいなあ~。

保育園からの大親友と今も大冒険中!

(C) 臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2018

Q:お二人は本当に仲良しですが、保育園からの幼なじみってことはしんちゃんたちと一緒なんですね! 二人とも昔からこんな感じだったんですか?

あらぽん:そうですね。こんな感じです(笑)。みやぞんは、子供の頃からすごいよく怒られていて。でも怒られているのに全然気づかないで、笑っちゃったりするから、さらに先生に怒られる。それでまたみやぞんが笑って、さらに先生がキレるみたいな(笑)。悪循環の繰り返し(笑)。そういう場面は何度も見てきました。かなり自由だったので、まさに足立区のしんちゃんです。

みやぞん:あははは! そうだね! それでよくあらぽんに叱られていましたね。でも僕本当にやんちゃだったから、高いところがあれば登るし、水があれば絶対飛び込んでいました。外で遊ぶのが大好きだったから、ゲームとかやったことなくて。いつも外で遊んでばかりでしたね。でもね、あらぽんは昔からロマンっていうか、ドリーム感がすごくて! 今もそうだけど、「自転車で海に行こう!」「基地作ろう!」とかすごくワクワクするような企画を考えてくれるんですよ。そういうところは、子供の頃から今も変わらないですね。

Q:お二人は、子供の頃のまま大人になった感じがしますね。

みやぞん:確かに、あらぽんは昔から全然変わらないね。今も木の枝から釣り竿を作ったり! こないだも海外に行って、300枚くらい写真撮ってきてすごくうれしそうに僕に見せてくれて。子供の頃の純粋に楽しいって気持ちを忘れたくないから。だから売れたからと言って天狗にならずに僕らのままでいることはすごく大切で。人間は調子に乗るって言いますけど、僕は昔から調子に乗ってますからね! 調子に乗るって言っても、悪い方の調子じゃなくて、ずっと調子がいいんです! 子供の頃からずっと人生楽しんでます。アハハハハ!

あらぽん:みやぞん、調子いいんだけど、たまに本当にどうでもいいことで落ち込むからそれがめんどくさいよね(笑)。

みやぞん:例えば、どうして世界中のワンちゃんを保護できないんだろうって考え出したら苦しくなって。日暮里で降りるはずが、手前の田端で降りちゃったこともありましたね。

あらぽん:しっかり悩んでいるよね。

みやぞん:そうだね! 僕は昔から、いじめられたこともあったかもしれないんですけど、自分が傷つけられることにはすごく鈍感で。でも、人を傷つけちゃったのかなって思ったときに落ち込みますね。それで落ち込んでると、いつもあらぽんにすごく冷静に、「ばかじゃん」「落ち込みすぎだよ」とか言われて、それですごく救われてたなぁ。

Q:しんちゃんとANZEN漫才のお二人には何かすごく似たものを感じます。

みやぞん:一番似ているのは、今の瞬間を楽しむことを知っていることじゃないでしょうか。僕もあらぽんも、本当に保育園の頃からずっと一緒で、足立区の決して裕福じゃない家に育って、でもずっと「今」を楽しみ続けてきました。人生は大冒険! っていつも思っているから、「今」をどうやって楽しむかしか考えていないんです。自分の目の前にあることを全力で楽しむ! それで周りの人を笑顔でいっぱいにする! これってしんちゃんも同じで、こうして交われたことが奇跡みたいにうれしいことに思っています。あの、僕、今かなりいい話をしました!

取材・文: 森田真帆 写真:日吉永遠