4月15日に、関ジャニ∞脱退とジャニーズ事務所からの退所を発表した渋谷すばる。ケガで加療中の安田章大を除くメンバー5人も同席した記者会見で、渋谷は「今後の人生を音楽で全うすべく、海外で音楽を学び、今後さらに自分の音楽というものを深く追求していきたい」と自身の想いを述べました。今回は、そんな渋谷と「音楽」の関係に焦点を当て、これまでの彼の活動について振り返ります。

渋谷の入所日・誕生日に関ジャニ∞として全国デビュー

渋谷は1996年9月にジャニーズ事務所に入所。2002年に関ジャニ∞(当時の表記は「関ジャニ8」)が結成され、その2年後、2004年8月25日に関西限定でデビュー曲「浪花いろは節」をリリース。さらに同年9月22日、偶然にも渋谷の入所日、そして誕生日でもあるこの日に、全国デビューとなったのでした。

映画『味園ユニバース』出演を機に、ソロ活動が本格化

他のメンバーが舞台やドラマ、映画などにも出演する中、渋谷はあくまでも音楽活動を中心にしてきました。時には関ジャニ∞とは別のバンドを組み、ライブをすることもあった渋谷ですが、意外にもソロ活動を本格化させる大きなきっかけとなったのは、ある映画への出演でした。その作品は、2015年に公開された『味園ユニバース』。渋谷は本作で主演を務め、歌うこと以外の記憶をすべて失った男・ポチ男を演じています。

実在のバンド・赤犬をバックに歌うなど、音楽をふんだんに盛り込んだこの作品は、海外の映画祭にも出品し数々の賞を受賞。オランダ・ロッテルダム国際映画祭では、山下敦弘監督と共に渋谷も登壇し、劇中でも歌ったオリジナルソロ曲「ココロオドレバ」、「記憶」、そしてビリー・ジョエルの「ピアノ・マン」を披露。会場を大いに沸かせました。

「ココロオドレバ」と「記憶」がソロ名義のシングルとして発売されたのを機に、渋谷は2015年1月~2月まで全国10か所のライブハウスでソロツアーを実施。翌年にはカバーアルバム「歌」をリリース、さらに2度目のソロツアーも開催しました。

関ジャニ∞より先にソロで音楽フェスに出演

昨年5月に音楽フェス「TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL」にバンドとして出演したことが大いに話題となった関ジャニ∞ですが、グループ内でいち早くフェスに出演したのは、実は渋谷でした。

渋谷は『味園ユニバース』公開前年の2014年10月、「テレビ朝日ドリームフェスティバル」にソロで登場。彼の歌声は他アーティストのファンの心も鷲掴みにし、ステージを去る時に言った「関ジャニ∞っていうアイドルグループやってます!」という魂の叫びのような言葉には、グループへの熱い想いが感じられました。

デビュー15周年を前に新たな一歩を踏み出す関ジャニと渋谷すばる

そんな渋谷が下した、関ジャニ∞を離れるという決断。過去にも元SMAPの森且行がオートレーサーになる夢のためにグループを脱退しました。

デビュー15周年を控え、初の海外公演も決まったこのタイミングで渋谷が抜けることは、ファンにとってはもちろん、メンバーにも寂しさや悲しみがあるでしょう。しかし、自分の道を歩みたいという渋谷の大きな決断や強い想いは受け止めざるを得ません。これから新たな道へと進む、関ジャニ∞、そして渋谷すばるの活動に注目しましょう。

(文/北舘和子)