主婦の皆さん、旦那の言動に思わずイラっとしたことありませんか? どんなに仲が良い夫婦でも、小さな衝突は、逃れられない宿命かもしれません。『男はつらいよ』の山田洋次監督がメガホンを取り、どこにでもあるような家族内の事情をユーモラスに綴った『家族はつらいよ』シリーズ。第3弾となる『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』(公開中)には、ダメ夫に悩まされる主婦なら共感できるポイントが満載なんです! 今回は、主婦の反乱を描いた本作から、妻をイラつかせる夫の言動をピックアップしたいと思います。

【関連記事】深津絵里、ビートたけし、西村まさ彦…実は“改名していた”有名俳優たち

単語だけの会話&偉そうな態度がムカつく!

周造(橋爪功)をはじめとする、3世代が暮らす平田家。長男の幸之助(西村まさ彦)の妻である史枝(夏川結衣)は、3世代の家事すべてを一手に担っており、掃除、洗濯、料理と常に忙しい日々を過ごしています。

そんな日常の中で、仕事から帰ってきた夫が、最初に口をつく言葉といえば「メシ」の一言。これには妻だって「メシをどうしたいの?」とストレスを募らせていきます。夫が外で仕事している間、主婦にも家事や育児、介護にとやることが常にてんこ盛り。疲れているのは一緒なのです。「メシ」「サケ」「フロ」と、単語のみの会話では、家事を担う妻への“敬意”が微塵にも感じられず、“あたたかみ”なんて全くないため、ついイラっときてしまいます。もしこんな単語の会話をしていたら、即刻やめることをオススメします。

デリカシーのない言葉がムカつく!

夫の些細な言動からストレスを蓄積していた史枝。家事の合間、ついウトウトしてしまった隙に、冷蔵庫に隠しておいたへそくりが、泥棒に盗まれてしまいます。ショックで打ちひしがれる彼女に対し、幸之助は衝撃的な言葉をかけます。

「俺が一生懸命働いている時に昼寝なんかして! いい身分だな。俺の稼いだ金でヘソクリなんかしやがって! ただのピンハネじゃないか」

このデリカシーのなさすぎる発言をきっかけに、これまで溜まっていたストレスが大爆発し、家を飛び出してしまう史枝。「俺の金で〜」なんていう心ない言葉は、泥棒に入られる不運な状況で、ただでさえ傷ついている妻の心にグサリと刺さります。夫にとって深い意味はなくとも、失言は取り消すことができません。怒りの感情のままに言葉を投げつけるのではなく、ひと呼吸おいてから相手に接すること。夫婦間でも、適度な距離感は必要不可欠なのです。

(C)2018「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」製作委員会

手伝ったら手伝ったでウザい!手際の悪い家事がムカつく!

史枝が家出したピンチに直面し、家事に挑戦することになった周造ら平田家の男性陣。洗濯物の干し方に悪戦苦闘し、掃除機をかければ机の上のものをすべて床にぶちまけ、面倒を増やしてしまう始末。普段家事を一切やっていないため、その手際の悪さから悲惨な状況に陥ってしまいます。

このように妻が不在でも、その間、困ることのないよう、夫もこまめに家事を手伝い、日頃から妻の負担を労うのが良いのです。普段手伝っていないと、長い作業時間をかけた割には、自己流なやり方のせいでかえって後始末に手間がかかるなんてことにもなりかねません。

慣れない労働に挑戦したことで、主婦の有難みを改めて再認識した平田家のように、家事もまずは実践あるのみ。妻も、不満を抱え込まず、不器用ながらも頑張る夫の姿を寛大な心で受け入れ、お互いを尊重すること。そんな歩み寄りが、家庭円満の秘訣なのです。

(C)2018「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」製作委員会

「今回は妻への讃歌です」と明言し、夫たちのダメっぷりを際立たせることで、主婦の家事という仕事の大変さ、有難さを描いてみせた山田洋次監督。

料理、洗濯、掃除だけでも重労働ですが、最近SNS上では、明確な呼び名を持たない家庭内労働を「名もなき家事」と呼び、その不満が取り沙汰されています。例えば、料理をするだけでも、食器や調理台の片付け、生ごみの後始末、食卓の整理……など、雑務は無数にあり、家事に終わりはないのです。名もなき家事に奔走する主婦や主夫はもちろん、日ごろ家事をパートナー任せにしがちな人にこそ観て欲しい『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』。夫婦円満のために、その一幕を参考にしてみてはいかがでしょうか?

(文/ケヴィン太郎・サンクレイオ翼)