「ファーストキスって最高!」

このセリフは、6月1日より公開される映画『50回目のファーストキス』での、長澤まさみ演じるヒロイン・瑠衣が発したもの。大好きな人とのキスの余韻に浸る彼女のうれしそうな顔を見ていると、こちらまで心が浮き立ってきてしまいます。スクリーンの中のキスシーンって、素敵ですよね。

ところで、5月23日は「キスの日」だってご存知でしたか?

『はたちの青春』での“接吻”シーンが由来

5月23日が「キスの日」に制定されたのは、1946年(昭和21年)の5月23日、日本で初めてキスシーンが描かれた映画『はたちの青春』が封切られたことに由来します。頑固な父親から溺愛されている一人娘・章子を演じた幾野道子と、その許婚である啓吉を演じた大坂志郎が、そっと唇を重ねるだけのシーンでしたが、GHQの検閲下にあった当時、相当な物議を醸したと言われています。

キスシーンの歴史を紐解くと、なんだか感慨深いものがありますが、72年前の“接吻”シーンにも負けない初々しさは、『50回目のファーストキス』のカップルにも表れているのです。

(C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会

毎回ファーストキスのドキドキが持続! 山田孝之&長澤まさみの胸キュンなキスは?

ハワイのオアフ島を舞台にした『50回目のファーストキス』は、ツアーガイドとして働くプレイボーイの大輔(山田孝之)が、短期記憶障害を抱える瑠衣と出会い、ひとめ惚れするところから物語は始まります。

記憶が1日でリセットしてしまう彼女相手に、連日あの手この手で口説き落とし、毎回“初キス”を交わす2人。時に波音が聞こえる夕暮れの浜辺で、時にデートで訪れた博物館の恐竜化石の前で、はたまた高まる気持ちを抑えきれずに降りしきる雨の中で――。

名キスシーンが描かれる映画は数多くありますが、“初キス”のキュンキュン具合がずっと持続し続けるのが、この映画ならではの魅力。キス大好き女子には、見逃せない作品といえるでしょう。

ドリュー・バリモアのいじらしい“初キス”は女子心もキュンキュンさせる!

原案となった、アダム・サンドラー&ドリュー・バリモア主演のハリウッド映画『50回目のファースト・キス(原題:50 FIRST DATES)』(2004年)もおすすめです。

大輔の職業がツアーガイドだったのに対し、アダム・サンドラー演じるヘンリーは、水族館で働く獣医。ドリュー・バリモア演じるルーシーとのデートが、水族館の大きな水槽の前であるなど、多少の変化はありますが、舞台は同じく美しい海に囲まれたハワイ。夕陽や月明かりに照らされた海辺で交わす“初キス”の連続に、「毎日ファースト・キスって最高」とルーシーもうっとり。

特に、ストーリー終盤、降りしきる雨の中で、彼にキスを懇願するルーシーのいじらしさといったら……! 男性のみならず女性でも、ギュッと抱きしめてあげたくなるキュートさなのです。

ドリュー・バリモアの「数字+キス」シリーズに注目!

ドリュー・バリモアといえば、ハリウッドを代表する人気女優。1990年代後半から2000年代にかけては、ロマコメの女王として君臨しました。その主演作の中でも、前述した『50回目のファースト・キス』以外にも、『25年目のキス(原題:NEVER BEEN KISSED)』(1999年)、『2番目のキス(原題:FEVER PITCH)』(2005年)と、原題は違いますが、“数字+キス”の邦題になった作品郡は、どれも名作ぞろい。

『25年目のキス』でドリュー・バリモアが演じるのは、高校時代からダサいとからかわれ続け、“彼氏いない歴25年”のジョジー。勤め先の新聞社の仕事で、高校に潜入して今どきのティーンの実態調査を任された彼女は、そこで高校教師のサム(マイケル・バルタン)と出会い、互いに惹かれていきます。

注目の“初キス”は、高校の野球試合の前に、大観衆が見守る中で交わす情熱的なシーンです。コンプレックスの塊だったジョジーが、ダサかった昔の自分をさらけ出して、ある願いを伝えます。ネタバレになるので詳細は割愛しますが、大勢の前で恥ずかしいけれど、自慢の初カレとのラブラブぶりは見せびらかしたい。そんな複雑な乙女心がくすぐられる名キスシーンです。

また、大観衆が見守る球場でのキスシーンという意味合いにおいて、微妙にリンクしているのが『2番目のキス』。ドリュー・バリモア演じるリージンのお相手が、ボストン・レッドソックスの熱狂的ファン。結婚を意識したアラサーカップル同士とあって、初キスどころか毎晩のようにベッドを共にする2人ですが、将来を誓い合う球場でのキスシーンは情熱的で実にロマンティックなのです。

『50回目のファーストキス』のみならず、“初キス”は映画にとっても、人生にとっても大切な“鍵”のような存在。自分の“初キス”に思いを馳せながら、映画の中の素敵なキスシーンで、涙腺の鍵を回してみてはいかがですか。

(文/晴スミス・サンクレイオ翼)