7月7日に公開の『ルームロンダリング』で主演を務める池田エライザ。今年は他にも、『伊藤くん A to E』、『となりの怪物くん』、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(8月公開予定)、『億男』(10月公開予定)といった話題作への出演が相次いでいます。

モデルとしての活躍や、口元に指を当てる“エライザポーズ”も記憶に新しい彼女ですが、今では映画・ドラマに欠かせない女優の1人となりました。ここではそんな池田エライザの女優としての魅力について、これまでの出演作から探ってみたいと思います。

(c)2018「ルームロンダリグ」製作委員会

エラくてエロい「池田エロイザ」!?女優としての転機となった園子温作品

ファッション誌『nicola』や『CanCam』のモデルとして活動していた池田は、2011年に『高校デビュー』でスクリーンデビュー。その後は『絶叫学級』(2013年)やメイベリンニューヨークのキャンペーン企画として制作された、SNS上で展開される連続ドラマ「BABY MAGIC」で初主演を務めるなど、女優としてキャリアを重ねてきました。

大きな転機となったのが、2015年に公開された『映画 みんな!エスパーだよ!』です。同作で池田は、ヒロインの平野美由紀役(TVドラマ版では夏帆が演じた)をオーディションで射止めました。同作は、女優への指導が厳しいことで知られる園子温が監督を務めていますが、100人以上を見た中で、池田には独特な魅力を感じたそうで「エラい存在感と、とってもエロい存在感!」と彼女を絶賛。今後業界をゆるがすとつもない存在になるだろうと賛辞を送っています。

作中では、過激な登場シーンに始まり、ヤンキー気質で暴力的な美由紀の性格、時にうるうるとした瞳で主人公を見つめる乙女な仕草を、見事に演じ切った池田。どんなシーンにも堂々と挑む姿勢が評判を集め、同作を機に女優としての活躍の場を拡げていきます。

2017年は、色気と演技力の合わせ技で大躍進

映画やドラマにと活躍する池田ですが、とりわけ昨年は目を見張るものがありました。映画初主演作となった『一礼して、キス』、ドラマ「ぼくは麻里のなか」(フジテレビ系)、「伊藤くん A to E」(TBS系)では彼女の個性が大いに発揮されています。

『一礼して、キス』は、弓道に青春を捧げてきた女子高生と、不器用ながらも彼女を思い続けてきた後輩男子のすれ違う恋愛模様を描いたもの。一見すると、少女漫画的な恋愛もののように思えますが、濃厚なキスシーンが多いなど、“プラトニックな若者映画”とは一線を画しているのが特徴です。

実は、同作のこうしたテイストは、池田が主演だったからこそ実現したもの。後輩男子役の中尾暢樹にとっては初のキスシーンでしたが、池田の堂々とした演技に引っ張られ、思い切って挑むことができたと、同作のインタビューなどで語っています。その結果、きれい事だけでは済まされない、人間の複雑な感情も堪能できる作品に仕上がったのでしょう。

「ぼくは麻里のなか」では、引きこもりの青年・小森が憧れる美少女高校生・麻里を演じています。ストーリーは小森が麻里の身体の中に入ってしまうというもので、女性の身体に驚いて胸を掴んだり、女性の排泄行為を体験したりと、なまめかしいシーンを演じながら入れ替わりの“あるある”を表現。また、小森の挙動不審な喋り方を巧みに再現しつつ、単なる入れ替わりものでは終わらない同作をラストまでリードしました。

一方、「伊藤くん A to E」では、SNSにかわいく撮れた自撮り写真をアップしまくる“リア充女子”の聡子役を担当。聡子は実は、10人以上と付き合った経験があるのに、いつも身体だけの関係で終わってしまうことに悩み、友人の憧れの人を略奪することでしか自分の存在価値を見出せない“毒女”。友人に対する嫉妬や愛されたいという願望を秘めた複雑な心情を、池田は体当たりで演じ、木村文乃や志田未来、夏帆、佐々木希といった女優陣の中でも引けを取らない存在感を示しました。

最新作『ルームロンダリング』ではこじらせ女子に挑戦

(c)2018「ルームロンダリグ」製作委員会

色気たっぷりなシーンにも、躊躇することなく挑戦する池田。当の本人は、性描写は男女関係を嘘なく表すために必要な要素と捉えており、あくまで台本やキャラクターたちの心情を優先した結果であると語っています。

また今回取り上げた作品を見てみると、彼女の演じる役は一癖も二癖もあるものが多いのが印象的。健康的なセクシーさと同時に、キャラクターの心情を理解し体現する能力に長けているからこそ、オファーが止まないのでしょう。

最新作『ルームロンダリング』では、池田は、事故物件に住んで事故の履歴を消し、次の住人を迎えるまでにクリーンな空き部屋への浄化(ロンダリング)を行うことを生業とする女性・八雲御子を演じていています。

引っ込み思案な御子を待ち受けているのは、ミュージシャンになる夢を諦めきれないパンクロッカーや、恨み節が止まらないOLなど、この世に未練タラタラの幽霊たち。自分の殻にこもりがちな、こじらせ女子の御子は、彼らに振り回されながら、やがて自分自身もロンダリングしていきます。

池田は同作について、「愛おしいと思える台本に出会えたことが素直に幸せだと感じました」と公式サイトにコメントを寄せており、ダメな部分がありつつも日々を懸命に生きる御子に魅力を感じている様子。これまでとはまた違う役で、新たな表情を見せてくれることでしょう。

『ルームロンダリング』は7月7日より全国公開。

(c)2018「ルームロンダリグ」製作委員会

『ルームロンダリング』
7月7日(土)より、新宿武蔵野館、渋谷HUMAXシネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
(c)2018「ルームロンダリグ」製作委員会

(鈴木春菜@YOSCA)