山下智久主演の『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命–』が、7月27日より全国公開される。2008年に放送がはじまった「コード・ブルー–ドクターヘリ緊急救命–」(フジテレビ系)は、第2、第3シーズンが月9枠で放送された人気ドラマ。過去にも月9枠では、ドラマが2シーズン放送され、かつ映画化を果たし大ヒットを記録した作品がある。そのため、同じ流れを組む『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命–』にも大きな期待がかかっているのだ。

ドラマの影響でドクターヘリの認知度が全国区へ

「コード・ブルー–ドクターヘリ緊急救命–」は、ドクターヘリのフライトドクター候補生として翔陽大学附属北部病院救命救急センターに配属された藍沢耕作(山下智久)ら4人の新人医師たちが、過酷な現場を経験しながら医師として、そして人間として成長していく姿を描いたドラマだ。2017年に放送された第3シーズンでは、新たに3人の新人フライトドクター候補生が加わり、劇場版にも登場する。

同ドラマは、実際の医療現場にも大きな影響を与えた。放送開始前の2007年には全国で14機しかなかったドクターヘリは、ドラマ放送以降に50機に増えたのだ。ドクターヘリ救急医療システム普及促進を目的とする「救急ヘリ病院ネットワーク」会長、國松孝次氏は「『コード・ブルー』がドクターヘリの存在を全国に知らせ、そこで活躍する医師や看護師たちの姿を見事に描いてくれたおかげです」と、ドラマ公式HPにコメントを寄せている。

また、災害現場で多数の負傷者がいる場合、治療の優先度、順位、搬送先を決め選別していく「トリアージ」についても本作では詳しく描かれており、実際の現場での医療従事者への理解を深めるきっかけにもなっているのだ。

主役のファッションやキャラクターの口癖などが社会現象に

月9枠の連ドラから映画化され最もヒットした作品といえば、木村拓哉主演の『HERO』(2007年・2015年)だ。木村演じる型破りな検察官・久利生と、松たか子演じる正義感が強く生真面目な検察事務官・雨宮のコンビが人気だった同ドラマは、第1シリーズで平均視聴率30%超えと高視聴率を記録。2014年に放送された第2シリーズでも20%を超え、その年の民放連続ドラマの中でトップだった。

高視聴率にくわえ、木村演じる久利生が着ていた茶色のダウンジャケットは一大ブームとなった。久利生のアメカジファッションは社会現象と言ってもいいほど流行り、彼のファッションを真似する男性が街にあふれていた。

そして、同様の流れを組むのが、原作・東野圭吾、主演・福山雅治の「ガリレオ」シリーズだ。同シリーズは、月9枠での放送後、2008年に『容疑者Xの献身』、2013年に『真夏の方程式』と、映画が2作公開され大ヒットした。

福山演じる天才物理学者の湯川学が、超常現象を解析し事件を解決へと導くストーリーで、福山は常にクールで、流行語ともなった「実に面白い」「さっぱりわからない」が口癖の湯川というキャラクターを見事に演じた。余談だが、実は原作の湯川は、俳優の佐野史郎をモデルに書かれたもの(文藝春秋『探偵ガリレオ』あとがきより)。それもあって、シリーズ第1巻(文庫版)の巻末に佐野が解説を寄せている。

今回挙げた3つの作品は、月9ドラマでしっかりファンを掴み、映画化が決まったという共通点がある。『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命–』では、成田空港と海ほたるで未曽有の連続大事故が起こり、史上最悪の現場に立ち向かう様が描かれる。他の2作品同様に大ヒットとなるか?

(文/河村綾香)