5月からグループ初のドームツアーを敢行中のGENERATIONS from EXILE TRIBE。7人のメンバーは、それぞれの個性を活かしてステージ以外にもドラマや映画、バラエティなどで活躍中ですが、その中でも今年下半期は佐野玲於が俳優として注目を集めそうです。初の主演となる映画『虹色デイズ』(7月6日公開)での演技を通して、“俳優・佐野玲於”の魅力に迫ります。

“かっこかわいい”ルックスとパワフルなダンスが持ち味

2011年に行われたオーディションでGENERATIONSの候補メンバーに選出され、翌年に正式メンバーとなった佐野ですが、グループの中では最年少の22歳です。ファンの間では最年長メンバーの関口メンディーをイジることでも知られていますが、それが許されるのも、彼の人懐っこさあふれるキャラクターのおかげ。少年っぽさを残した可愛らしい顔立ちや、ファッション、ヘアスタイルのセンスの高さもファンから愛されています。

そんな彼がひとたびステージに上がると、アグレッシブでハードなダンスを披露します。9歳の頃から始めたダンスは、映画『RIZE』(2005年)で一躍有名になった“KRUMP”と呼ばれるスタイルを得意としており、全身を大きく使ったパワフルな動きは存在感抜群。彼の魅力は、普段の可愛らしさとダンスのカッコよさが絶妙にミックスされたところにあるのかもしれません。

(c)2018「虹色デイズ」製作委員会(c)水野美波/集英社

初主演映画で演じるのは同級生に片思いする“奥手男子”

GENERATIONSの活動と並行して、佐野は俳優としてドラマなどに出演してきました。そんな彼が初主演を務め、中川大志、高杉真宙、横浜流星ら若手俳優とカルテット主演を果たしたのが『虹色デイズ』です。この映画は、累計発行部数335万部超の人気を誇る水野美波の同名コミックを実写化した青春ドラマ。ちょっとおバカで、お騒がせな男子高校生4人組の友情と恋をつづります。

佐野が演じるのは主人公・羽柴夏樹。仲良しグループの間ではなっちゃんと呼ばれて親しまれています。グループの他のメンバーは、付き合っている彼女がいたり、女の子にモテモテなチャラ男だったりするのですが、夏樹は恋に奥手で彼女ナシ。そんな彼が、想いを寄せるクラスメイトの杏奈(吉川愛)と何とかして仲良くなろうと奮闘します。

ステージ上のパフォーマンスとはかなりギャップのある“なっちゃん”というキャラクターですが、実年齢より年下の高校生役も違和感ゼロ。むしろ元来の愛嬌たっぷりの素顔も垣間見え、俳優としてのポテンシャルの高さを見せてくれます。

(c)2018「虹色デイズ」製作委員会(c)水野美波/集英社

謙虚な気持ちで臨んだ俳優・佐野玲於の新境地!

『虹色デイズ』で主演に抜擢された佐野ですが、芝居経験が少ないことから「果たして自分で務まるのかという不安」があったと明かしています。だからこそ彼は「監督や周りのキャストの皆さんから色々なことを吸収しながら、『虹色デイズ』が大切にしている友情や色褪せない日常を表現していけたら」と謙虚な気持ちで撮影に臨みました。

本人の不安とは裏腹に、その魅力を映画の中で遺憾なく発揮しています。映画の冒頭、仲間と一緒にプールに飛び込むシーンで躍動感のある動きを見せると、カメラは一転、彼が自転車で登校するシーンへ。軽快にペダルをこぎますが、目の前にカエルの親子がいることに気づき、カエルを轢くまいと急ブレーキをかけて大転倒。水たまりへダイブするという、夏樹のナイスガイっぷりを象徴するような演技にも体当たりで挑んでいます。

特に感動的なのは、夏樹がある想いを打ち明ける後半のシーンです。仲間たちとつるんでいる時ははしゃいでばかりだった彼が、真剣な表情で、思いつく限りの言葉を使って、自身の葛藤する気持ちを表現。1カットで捉えたこの独白は4分間におよびます。口下手な夏樹が、必死に言葉を紡ぐさまからは焦燥感すら伝わってきて、じりじりと胸が絞めつけられるほど。これぞ青春という見ごたえのある名シーンに仕上がっているのです。

(c)2018「虹色デイズ」製作委員会(c)水野美波/集英社

映画『虹色デイズ』での主演に続き、村上春樹の短編小説を映画化した『ハナレイ・ベイ』(10月19日公開)も待機中の佐野。この作品では、『トイレのピエタ』(2015年)でRADWIMPS・野田洋次郎の俳優としての才能を引き出した松永大司監督のメガホンのもと、吉田羊や村上虹郎ら実力派俳優と共演します。パフォーマーとしての活躍はもちろん、今後は俳優・佐野玲於をテレビやスクリーンで見る機会が増えることになりそうです。

(文/スズキヒロシ・サンクレイオ翼)