7月11日から始まる石原さとみ主演のドラマ「高嶺の花」(日本テレビ系)は、石原演じる容姿端麗のお嬢様と、平凡な男性との格差恋愛を描くストーリー。石原の相手役に選ばれたのは、ロックバンド「銀杏BOYZ」のボーカル・峯田和伸だ。

アメリカの映画情報サイト「TC Candler」が発表する「最も美しい顔100人」に5年連続でランクインしている“世界的美女”の石原さとみと、文化系な風貌の峯田との組み合わせは、ドラマの設定通りだと早くも話題を呼んでいる。

演技経験が一切ないにもかかわらず、いきなり映画初主演で役者デビュー

峯田といえば、心情をストレートに伝える情熱的なミュージシャンとして知られている。1996年に結成した銀杏BOYZの前身バンド「GOING STEADY」から数えると、20年以上に渡ってバンド活動を行ってきた。そんな峯田が役者デビューをしたのは2003年。『アイデン&ティティ』で、主人公のロックミュージシャン役に抜擢されたのだ。本人曰く、それまで俳優のオーディションを受けたこともなく、演技経験も一切なかったというから驚きだ。

同作でメガホンをとった田口トモロヲ監督は、峯田の起用理由を「一目惚れしたから」だと語る。田口も若い頃はパンクバンドのボーカルを務めていたこともあり、同じミュージシャンとして峯田の素質を見抜いたのかもしれない。2018年3月16日放送の「A-Studio」(TBS系)で峯田は、田口のことを「東京の父」と呼んで慕っていることを明かしている。

朝ドラで有村架純と共演、お茶の間にも知られる存在に

映画初主演からしばらくは音楽活動に専念していた峯田だが、2007年公開の『グミ・チョコレート・パイン』を皮切りに、コンスタントに映画に出演。2010年公開の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』では再び主演を務め、好きな女性のためにがむしゃらに突っ走る不器用な青年を好演した。

2015年からはテレビドラマにも出演するようになり、2016年の「奇跡の人」(NHK BSプレミアム)では元ヤンキーの女性に恋する冴えない主人公を好演。

2017年の朝ドラ「ひよっこ」(NHK)ではヒロイン有村架純の叔父・宗男をひょうひょうと演じ、その存在はお茶の間にも知られるようになった。ナレーターから「変なおじさん」と称される個性的な風貌も話題になったが、何よりも壮絶な戦争を経験後、ビートルズを聴き「笑って生きる」をモットーに強く生きる姿が、多くの視聴者から愛された。

これまでに演じてきた役柄を振り返ってみると、峯田のミュージシャンとしてのパーソナリティが活かされたものが多いことに気づく。『週刊女性』(主婦と生活社)2018年7月3日号のインタビューで、「僕の肩書はあくまでも“歌手”。それは昔も今も変わりません」と語っているように、まず先に峯田自身のキャラクターがあり、そこにぴったりハマる役が次々引き寄せられているような印象だ。

峯田と不思議な縁がある美人女優とは?

そんな峯田と不思議な縁を持つ女優がいる。『アイデン&ティティ』、「奇跡の人」、『ぼくの名前はズッキーニ』(2018年)と、3度峯田との共演を果たした麻生久美子だ。

麻生は、『アイデン&ティティ』で峯田の映画初出演、「奇跡の人」でドラマ初出演、『ぼくの名前はズッキーニ』で初声優(吹き替え)と、役者・峯田にとっての「初めて」を3度支えている。

さらに、峯田は3月3日に開催された『ぼくの名前はズッキーニ』公開記念トークショーで、麻生久美子と意外な結びつきがあることを告白。峯田が大学時代によく通っていた焼肉屋で、よく言葉を交わしたパートの女性が麻生の母であったことを明かし、「不思議な縁ですよね」と語った。

昨年リリースされた銀杏BOYZのシングル「骨」のMVでも共演するなど、役者としての峯田だけでなく、ミュージシャンの峯田ともかかわりがある麻生。“運命的”な二人の関係は、まさに映画のストーリーのようである。

背伸びせず飾り気のない演技が峯田の大きな魅力で、「高嶺の花」で演じる「口下手で要領が悪い上、成人してから女性と交際したことがない」という役どころにも期待がかかる。峯田のナチュラルな持ち味が生かされれば、今を時めく石原さとみとの化学反応で大ヒットに繋がる可能性もある。麻生とはまた違った“名コンビ”になれるか、今から要注目だ。

また、峯田は現在公開中の沢尻エリカ主演『猫は抱くもの』にも画家役で出演中。2018年は「俳優・峯田和伸」の人気が、さらに加速するかもしれない。

(文/猪口貴裕)