水野美波による人気コミックを映画化した青春映画で、仲良し同級生のつよぽんと恵ちゃんを演じた高杉真宙&横浜流星。実際に高校の同級生でもある二人が、仲の良さがうかがえるボーイズトークを展開する!

一番大事なのは、4人が醸し出す空気感

Q:お二人は、まっつん役の中川大志さんとも、古くからの知り合いとうかがいました。

高杉真宙(以下、高杉):(中川)大志とは、僕が小5のとき最初の映画『半次郎』で初めて会って、いままで誰よりも共演作が多いです。

横浜流星(以下、横浜):そうなんだ! 僕は中3のときに、ファッション誌のメンズモデルで会ったのが初めてで、なぜか映画やドラマでの共演はなかったんだよね。

高杉:ただ、流星とも大志とも、私生活をそこまで知るほどの深い仲ではないから、『虹色デイズ』で共演するからといって、あまり意識することはなかったです。

横浜:この映画で一番大事なことって、登場人物4人が醸し出す空気感だと思うんです。そういう中で、2人も知り合いがいるというのは、とても心強かった。すぐにこの男の子たちの世界に入ることができました。

Q:それに対して、なっちゃん役の佐野玲於さんとは初共演。となると、クランクイン4か月前に行われた最初のリハーサルでは、3人が佐野さんを迎えるような空気感だったのでしょうか。

高杉:僕らの空気ではなくて、僕らが演じるキャラクターの空気であるので、僕的には玲於くんだけじゃなくて、横浜演じる恵ちゃんとも初めて接する、という気持ちでした。だから、それぞれが探り探りしながら、4人の空気感を作っていきました。

横浜:リハーサル中、お互いにコミュニケーションも必要になっていくので、徐々に仲良くなっていった感じです。あと、玲於くんは人見知りとかじゃなく、とてもフランクな方だったのも大きかったと思います。

キャラクターそのまんま?

Q:その後、4人の空気感がピッタリ合ったと思われたエピソードを教えてください。

横浜:クランクイン前のタイミングで、まり役の恒松(祐里)ちゃんの誕生日があって、それをみんなでお祝いしたんです。あと、クリスマスのシーンに出てくるコールの練習のために、みんなでいろんなアイデアを出し合いました。

高杉:あの出来事は大きいかも(笑)。4人がガッツリ仲良くなれたというか、あそこまでの空気感を作れたのは、じっくりと時間をかけたリハーサルのおかげもあると思いますが、撮影現場が和気あいあいとした雰囲気だったからという気もします。

Q:高杉さんは、ほかの3人から「つよぽん、そのままの性格」とも言われています。自身と似たオタクキャラを演じたことについてはどう思いますか?)

高杉:もちろん、自分でもかなり似ているとは思いましたが、キャラクターとしてみれば、全然違うと思います。僕としては、役に自分(高杉真宙)を入れるのがそんなに好きじゃないんです。だから、つよぽんとも似てはいるけれど、あえて違うものを見つけるところから始めました。僕が思うに、つよぽんみたいなオタクな性格の子が、明るい性格の3人と一緒にいることはあまりないんじゃないかと。そういうことを考えたことで、つよぽんが見えてきました。

横浜:僕は真宙がつよぽんでいてくれることで、自分も恵ちゃんとしていられた気がするよ!

Q:横浜さんは「S体質なところが、恵ちゃんまんま」と言われていますよね。

横浜:みなさんがみるかぎり、僕って、あまりSキャラに見えないですよね(笑)。僕はイジられることが苦手なんです。あと、冗談を真に受けてしまって、笑いながら返すことができない。そういうちょっと頑固なところが、Sキャラっぽいといわれます。

高杉:あと、流星は率先して、周りをグイグイ引っ張っていくタイプだと思う!

初体験の学生生活

Q:今回演じられたキャラクターと同じ17歳のときには、すでにこの仕事をされていたお二人ですが、今回の撮影で体験した中で、印象的な学生生活はありましたか?

高杉:その頃の僕というか、今もなんですが、早く年を取りたい、早く40歳になりたいと思っているので、学生生活に対して、未練のようなものがないんです(笑)。でも、こうやって学生を演じて、自分で経験できなかったことを経験できるのは、ちょっとうれしかったです。試験勉強すら無縁になった今、たとえば、みんなで家に集まって勉強会をするシーンとか。気になる女性に勉強を教えてもらっても、全然頭に入ってこない感じとか、なんか青春ですよね(笑)。

横浜:僕は屋上でのシーンが好きなんです。今、学校の屋上って、危ないという理由から立ち入り禁止になっていることが多いんですけれど、そういうところで、男の子4人がダラダラしている感じとか楽しかったです。あと、ケンカのシーンも熱かった! 男同士の本音のぶつかり合いって感じがして憧れていたんですが、僕、子供の頃からずっと空手を習っていたこともあって、師匠から手を出すことを禁止されていたんです。だから、今回は、ちょっといい経験をしました(笑)。

Q:ほかに印象に残っている、もしくは好きなシーンを教えてください。

高杉:つよぽんの彼女である、ゆきりんとのシーンは、いろいろと印象的でした。これまであまり演じたことのない設定でしたし、彼女との将来を考えるという、つよぽんなりの主軸となる重要なシーンもありますから。ただ、興味深い半面、20歳以降になって悩む問題だと思っていたので、高校生の悩みとしては、かなり大きい気がしました。

横浜:オープニングでプールに飛び込むシーンですね! 思いっきり飛んでいますし(笑)、そのときのセリフじゃないですけれど、青春は「17歳の特権」なんですよね。だから、「毎日を一生懸命、キラキラに過ごしてほしい」と思いながら演じていました。特に今、17歳の人には!

高杉:20歳になっても、いくつになっても、青春はできますから! この映画を観て、それを感じてほしいです。

取材・文: くれい響 写真:日吉永遠