2016年のハロウィンでも話題になった、白塗りフェイスとブルー&ピンクのツインテール姿。『スーサイド・スクワッド』(2016年)で、この強烈なルックスの極悪ヒロイン、ハーレイ・クインを演じ、日本でも人気を獲得した女優がマーゴット・ロビーです。

インパクト大な見た目を裏切らず、クレイジーな役柄を見事に演じきった彼女ですが、主演最新作『アニー・イン・ザ・ターミナル』(7月21日公開)でも、ハーレイ・クインを彷彿とさせる“悪カワ”なヒロインを演じています。

(c)2017, Mr. Lively, LLC. All Rights Reserved.

やはり悪女が似合う!フォトジェニックな悪カワ七変化

『アニー・イン・ザ・ターミナル』は、ロンドンの地下鉄の終着駅がある街を舞台に、謎の美女が仕掛ける復讐劇を描くスリラー。マーゴットが演じるのは、街のダイナーで働きながら、裏ではトラブルシューターとして暗躍する“謎の美女”アニーです。

ダイナーに来る男性客を惹きつけるウェイトレス姿を筆頭に、アニーはさまざまな扮装で別人に変身し、ターゲットに迫っていきます。ミステリアスで冷酷な微笑を浮かべた黒髪&黒ずくめの殺し屋、“白衣の天使”と呼ぶにふさわしいナース、スラッと伸びた悩殺黒タイツの美脚が目を引くポールダンサー……。アニーという役を通して、自身の最大の魅力とも言える“妖艶さ”をこれでもかと振りまき、ダークなヒロイン像に説得力を持たせています。

その鮮やかな変貌ぶりはまるでショーのよう! ハーレイ・クインのファンのみならずとも、思わずクギづけになってしまうことでしょう。

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オスカーにもあと一歩…!じつはビジュアルだけじゃない野心家

18歳で女優デビューを果たしたマーゴットですが、意外にも、そのキャリアは順調とは言えないものでした。良質な映画出演の機会になかなか恵まれず、米テレビドラマ「PAN AM/パンナム」(2011〜2012年)では人気女優クリスティーナ・リッチらと並びメインクラスの役柄を演じたものの、シーズン1で打ち切りに。しかし、23歳の時に転機となる作品に出会います。それが、マーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)です。

レオナルド・ディカプリオ演じる、イケイケ大富豪の美人妻を演じたマーゴット。下着姿でベッドの上を転がり回ったり、ノーパンで夫を誘惑したり、ヌードまで披露したりと、過激な役を体当たりで演じました。また、破天荒すぎる夫の言動に、次第にウンザリしていく感情の変化も巧みに表現。美貌と根性、そして確かな実力を世界に見せつけました。

これで一気に知名度を上げると、『フォーカス』(2015年)、『ターザン:REBORN』(2016年)といった大作に次々と出演。そして、『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役で人気を不動のものにします。そんな中で挑んだのが、実在のスケート選手、トーニャ・ハーディングを演じた『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年)でした。

4か月にも及ぶスケートの特訓を行った彼女は、クリスマスイブや大晦日、自身の結婚式の前日でさえリンクの上で練習するという気合の入りようで、トーニャのスケーティングを完コピ。惜しくも受賞は逃しましたが、第90回アカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされるなど、演技を高く評価されました。

さらに、映画制作スタジオLuckyChap Entertainmentを立ち上げ、女優業と並行してプロデューサーとしても手腕を発揮。今回の『アニー・イン・ザ・ターミナル』でも製作に名を連ねています。その圧倒的に整ったビジュアルに目がいきがちですが、映画人としての野心と映画に対する凄まじい情熱を秘めた人物なのです。

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ハーレイ・クインを主役に据えたスピンオフ『ゴッサムシティ・サイレンズ(原題)』の企画も進行しており、今後ますますキャリアも充実していきそうなマーゴット。彼女が積み重ねてきたものが、これでもかというほど炸裂している『アニー・イン・ザ・ターミナル』で、その美貌と実力を堪能してください!

(文/ケヴィン太郎・サンクレイオ翼)