現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」(NHK)。7月15日放送の第26回には“幕末の風雲児”こと坂本龍馬に扮する小栗旬も登場と、ますます盛り上がりをみせている。

制作統括の櫻井賢氏は、「(西郷どんの)チームがイメージする龍馬は、『スター・ウォーズ』のハン・ソロ。ヤンチャで型破りな「海の王者」です」とコメント。“幕末”“宇宙”“小栗旬”の三要素から頭によぎるのはあの作品……そう、宇宙人に支配された江戸末期を描いた人気マンガ、『銀魂』だ。

小栗は実写版で主人公・坂田銀時を演じているが、「西郷どん」の龍馬登場回では、「銀さんが龍馬になってる!」「銀さん……じゃなくて龍馬だ!」などと、『銀魂』を引き合いに出すファンの声がSNSで見られた。

小栗といえばこれまで多くの歴史モノに出演してきた、武士役の百戦錬磨。今回は、そんな彼の「武士役ヒストリー」を振り返る。

武将・武士はお手のもの!幼少期からの長いキャリア

1998年放送の学園ドラマ「GTO」(フジテレビ系)にて、いじめられっ子の吉川のぼる役で一躍知名度を上げた小栗。しかしそれより前に、すでに歴史モノに出演を果たしている。

1996年、大河ドラマ「秀吉」(NHK)では、石田三成の幼少期である石田佐吉役を好演。涼しい目元、そして堂に入った立ち振る舞いは、すでに未来の活躍を予感させるものであった。

その後も小栗は、大河ドラマに引っ張りだこ。2000年の「葵 徳川三代」(NHK)では細川忠興の三男・忠利役、2005年の「義経」(同)では冷静沈着な梶原景季役、そして2009年の「天地人」(同)ではかつて幼少期を演じた石田三成の大人役を演じ、話題となった。

ちなみに、「天地人」第21話には幼少期の石田三成が登場したが、その際に使用されたのは「秀吉」の時の小栗旬の映像。ファンにとっては嬉しい小ネタも、長らく大河で武士を演じてきている小栗だからこそできた演出だろう。

馬は平気でも、刀は……。活躍の裏に意外な苦労も

近年も時代モノへの出演は相次ぎ、2013年の「八重の桜」(同)では信念に生き、後の明治維新にも影響を与えた吉田寅次郎(吉田松陰)役、翌2014年の月9ドラマ「信長協奏曲」(フジテレビ系)ではヘタレな高校生・サブロー扮する織田信長と、後にホンモノの信長であると判明する明智光秀、ふたりの武将役にも挑戦した。

ここまでくるともう武士役はお手のもの……といったところだが、映画『信長協奏曲』(2016年)のインタビューでは昔から練習している“乗馬”には苦労がないとしているが、“刀”に関しては左利ききのため扱いに苦労することが多いと語っている。それでも、巧みに右手で刀を操る小栗の演技は、一流俳優らしく凄みを感じさせるのであった。

大河常連の小栗によって、ハン・ソロをイメージした新たなる坂本龍馬の確立成るか。ところで、実写版『銀魂』第2弾『銀魂2 掟は破るためにこそある』は8月17日に公開を控えるが、昨年に引き続き劇場版と連動したコメディードラマ「銀魂2-世にも奇妙な銀魂ちゃん-」も8月18日よりdTVで配信開始。ドラマ版では“ギャグ一辺倒”のエピソードが映像化されることが決まっている。「西郷どん」の龍馬とは異なり、こちらでは愉快な“おふざけ侍”の銀さんが楽しめそうだ。

(文/ナカニシハナ)