夏休みが待ち遠しいのはちびっこだけじゃない!? 日曜朝放送の子ども向け番組、通称“ニチアサ”枠で現在絶賛放送中の戦隊ドラマ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(テレビ朝日系)。スーパー戦隊シリーズ42作目である本作は、正義のアウトローこと“快盗戦隊ルパンレンジャー”と、絶対的正義“警察戦隊パトレンジャー”の両チームが登場する、史上初の“W戦隊モノ”だ。

8月4日に劇場版が公開される本作。「ルパパト」の愛称で親しまれ、ちびっこのみならず、大人の間でも「ルパレンとパトレンの絡みが面白い」と話題になっているが、なぜにこの作品がこれほどに視聴者を惹きつけるのだろうか?

史上初の“W戦隊”!秀逸なシナリオに三谷幸喜も興奮

犯罪者集団(ギャングラー)に奪われた秘宝(ルパンコレクション)の回収――そんな共通の目的がありながらも、立場も信念も異なるために宿命のライバルとして対立するルパレン(快盗戦隊ルパンレンジャー)と、パトレン(警察戦隊パトレンジャー)。

両チームがあるときは共闘し、またあるときには互いの正体に気づかぬまま、変身前の姿で交友する様子は面白く、単純に“悪VS正義”の構図を成してきた従来の戦隊モノとは一味違う展開が楽しめるのが本作である。

戦隊VS戦隊という構図は過去作品にもあったが、それは異なるシリーズのヒーロー同士が戦うもの。本作のように、同じ世界観の中で対立関係にある状態から、物語が展開されていくのは、戦隊モノ史上初の設定なのだ。

この秀逸な脚本には、視聴者のみならずプロの脚本家からも絶賛の声が。脚本家・三谷幸喜は、「朝日新聞」のエッセイ「三谷幸喜のありふれた生活」第902回にて、「普段ほとんど連続ドラマは観ない」と前置きしつつも、「あまりに面白い」「息子に勧められ、付き合いで観ていたのだが、いまは親子ともども、いやむしろ僕のほうが夢中になっている」などと綴り、賛辞を送った。

“強カワイイ”がふたりも!?ヒロインら大健闘

「戦隊モノ」とは男性ヒーローの数が圧倒的に多いが、忘れてはいけないのが、「強くてカワイイ」戦隊ヒロインの存在だ。「史上初のW戦隊」であるルパパトでは、対立する二人のヒロインが登場。時に争い、時に共闘する二人の姿が話題を呼んでいる。

ルパレンの紅一点“ルパンイエロー”(早見初美花)を演じるのは、2017年にモーニング娘。'17を卒業後、女優に転向した工藤遥。かつてハロー!プロジェクトきっての“イケメン&ボーイッシュキャラ”として同性からも絶大な人気を誇った工藤。本作は女優デビュー1作目とあって大きな注目が集まっていたが、激しいアクションに挑む工藤の姿には、「さすが元モー娘。」「ダンスもアクションも魅せてくれる!」と旧来のファンも大いに納得の様子だ。

敵対するパトレンのヒロイン“パトレン3号”(明神つかさ)に扮する奥山かずさは、「第1回ミス美しい20代コンテスト」で準グランプリを獲得後、モデルとして活動してきた。目立ったキャリアこそないものの、その美貌を世間が放っておくはずはなく、ネットでは、「すごい美少女」「美人が演じる男勝りな役最高」「ぬいぐるみ好きの設定がたまらん」とクールビューティーな役へのハマりっぷりを称える声があがっている。

ちなみに、劇中では敵対する工藤と奥山だが、カメラの回っていないところでは仲が良く、両者のInstagramには撮影の合間に映したツーショットもちらほら。ドラマと併せて、このSNSを楽しみにしているファンも多いようだ。

どっちにエール?カッコよすぎる“Wレッド”

ふたりいるのは、ヒロインだけにあらず。本作の肝はなんといっても、それぞれタイプの異なる“Wレッド”(いずれもイケメン)だろう。頭の切れる“ルパンレッド”(夜野魁利)は伊藤あさひ。熱血漢の“パトレン1号”(朝加圭一郎)は結木滉星が演じている。

8月公開の劇場版『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』は、この“Wレッド”を中心に据えたストーリー。製作発表会見にて、「僕と魁利(伊藤)が、アクションが多かったんです。監督に半分殺されかけたくらいです」と冗談を交え語った結木は、本シリーズで知名度が急上昇。伊藤にいたっては、映画初出演にして初主演というフレッシュマンだ。ふたりがこれまで以上にスケールの大きなアクションをみせてくれるであろう劇場版に期待したい。

戦隊モノといえば、若手俳優の登竜門。「W戦隊」という、前代未聞のスタイルに体当たりで挑むレンジャー達からは、次世代を背負って立つ気概がビンビンに感じられる。大物俳優としてブレイクする前に、“青田買い”しておくのも楽しいかも!?

(文/ナカニシハナ)