全世界で大ヒットを記録しているシリーズ最新作『オーシャンズ8』が、いよいよ8月10日(金)から日本で公開される。リメイクだった『オーシャンズ11』(2001年)の誕生から今年で早17年。オリジナル映画から数えると58年もの月日が経過している。

「実はまだ『オーシャンズ』シリーズを観たことがない。でも最新作の『オーシャンズ8』は観てみたい!」という人や、「見直したいけど時間がない!」という人のために、これまでの『オーシャンズ』シリーズ4作品を、あらすじを中心にご紹介。女性だけの『オーシャンズ』として帰ってきた、シリーズ最新作に備えよう!

ここからすべてが始まった『オーシャンと十一人の仲間』(1960年)

大晦日のラスベガス。元空挺部隊員のダニー・オーシャン(フランク・シナトラ)は、ある計画を実行するため、かつて第二次世界大戦を共に戦った戦友たちに声をかける。そこに集まった男たちは、音楽家志望のハーモン(ディーン・マーティン)、元プロ野球選手のハワード(サミー・デイヴィスJr.)ら11人。メンバーが揃ったところでオーシャンが打ち明けたのは、大晦日の夜に、5つのカジノから同時に現金を強奪するという計画だった!

1960年、フランク・シナトラを筆頭に、「シナトラ一家」総出演で制作されたコメディタッチの犯罪映画。『西部戦線異状なし』(1930年)で第3回アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞を受賞した名匠、ルイス・マイルストンを監督に迎えて描かれ、豪華なキャスティングと洒落たセリフ回しなども話題を集めた。後の『オーシャンズ』シリーズに繋がるコンセプトはほぼ同じだが、シナトラ一家の身内ノリ感が出過ぎてしまい、作品自体の評価は賛否が分かれる結果となった。

最高のリブート作品『オーシャンズ11』(2001年)

窃盗罪で服役していたダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)。仮出所したカリスマ窃盗犯の彼は、ラスベガスのカジノ王、テリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)が経営する3大カジノ「ベラージオ」「ミラージュ」「MGNグランド」の地下金庫を次の標的にしていた。難攻不落と言われるその金庫には、約1億6000万ドルもの金が集まっているという。ダニーは相棒のラスティー(ブラッド・ピット)と共に、11人の犯罪スペシャリストたちを招集し、前代未聞の現金強奪計画を実行する。同時にダニーは、ベネディクトの恋人になっている元妻のテス(ジュリア・ロバーツ)も取り戻そうと画策していた。

本作は『オーシャンと十一人の仲間』のリメイクで、豪華キャスト陣による強盗劇というコンセプトは健在。オーシャン役のジョージ・クルーニーをはじめ、チームメンバーにはブラッド・ピット、マット・デイモン、ドン・チードル、敵役にはアンディ・ガルシア、恋人役にジュリア・ロバーツと、超豪華な配役も大きな話題となった。

大まかな設定こそオリジナル版と似ているが、ハリウッドならではのド派手なアクションや銃撃戦を封じ、ユーモアに富んだキャラクター像、シンプルなストーリー構成など、監督スティーブン・ソダーバーグの手腕が冴えわたるクールな映画に仕上がっている。

スケールアップした『オーシャンズ12』(2004年)

まんまと大金を盗み、さらにテスとの再婚も果たしたダニーだったが、カジノ王ベネディクトに現在の居場所がバレてしまい、「奪った金に利子を付けて返済しなければ、命はない」と脅迫される。すでに金を使い込んでしまっていたオーシャンズ一行は、返済のため再び仕事をすることを決意。彼らはヨーロッパに向かうが、行く先々で “ナイト・フォックス”と呼ばれる強盗に仕事を阻まれ、さらに、世界一の強盗の座を賭けて、秘宝「ファベルジェの卵」を先に奪った方が勝ちという対決を挑まれる。

前作のオールスターキャストが本作でも続投。そこに、ユーロポールの敏腕刑事として、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(ブラッド・ピットの元恋人!)が参戦。また、オーシャンズを付け狙う怪盗ナイト・フォックスには、フランスの名優ヴァンサン・カッセルが配役された。さらに、カメオ出演でブルース・ウィリスが本人役で登場している。

前作のシンプルでわかりやすいストーリーとは打って変わり、本作は隠語などを使ったミステリー小説のようなテクニックが駆使されており、2度3度と鑑賞しても楽しめる工夫が施されている。

かつての敵と手を結んだ『オーシャンズ13』(2007年)

オーシャンズのメンバーで実業家のルーベン(エリオット・グルード)は、悪名高いホテル王ウィリー・バンク(アル・パチーノ)からラスベガスの巨大カジノホテル事業を乗っ取られ、失意のあまり心筋梗塞で危篤状態に陥る。復讐を誓ったオーシャンズは、新カジノホテル「バンク」をオープン日に破産させ、さらにはホテル経営者としての評判を地に落とす計画を実行に移す。しかし、超高性能セキュリティシステム「グレコ」を前に、オーシャンズの計画は資金不足に陥る。ダニーはこの窮地に、バンクと敵対関係にあった宿敵ベネディクトに資金協力を願い出るのだった。

オーシャンズに立ちはだかる強敵として、大御所アル・パチーノが参戦。シリーズでもっとも憎たらしい敵役ウィリー・バンクを熱演している。前作では複雑なストーリー構成のためか強盗映画のスリル感が薄まったと、ファンの間で賛否両論があった。そこで原点回帰するべく、ストーリーはシンプルな構成に戻された。

仲間のために立ち上がるオーシャンズや、かつての敵と手を組むワクワク感、そして見事に裏をかく展開に、観終わった後にスカッとする作品に仕上がっている。

キャストが一新された『オーシャンズ8』は全員女性

オーシャンズ8

(C) 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

5年の服役中、ダニー・オーシャンの妹デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)が練りに練った計画は、世界最大のファッションの祭典“メットガラ”でハリウッド女優が身につける1億5000万ドルの宝石強奪すること。彼女は、相棒のルー・ミラー(ケイト・ブランシェット)と共に、チームメンバーのスカウトを開始する。

チームを率いるオーシャン役は、ジョージ・クルーニーからベテラン女優のサンドラ・ブロックにバトンタッチ。女性だけのチームとして生まれ変わり、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、ヘレナ・ボナム=カーターといった豪華キャストの登場はもちろん、ニューヨークのメトロポリタン美術館で2週間かけて撮影されたという、“メットガラ”を舞台にした豪華絢爛な強盗計画が最大の見どころだ。

過去シリーズ3本に出演したフランク役のバーニー・マックが2008年に死去。それによりソダーバーグ監督が「続編は考えられない」とコメントしていたため、シリーズ存続は難しいと考えられていた。しかし、新監督のゲイリー・ロスは、女性キャストでのリブートという形で見事に『オーシャンズ』をスクリーンに復活させ、全米オープニング成績がオーシャンズ史上No.1という大ヒットを成し遂げた。SNSでは早くもキャスト陣から続編の制作を望む声が上がっている。

新しい『オーシャンズ』シリーズの幕開けとなるであろう本作を、劇場で目撃しよう。

文=SS-Innovation.LLC

【特集記事】『オーシャンズ8』あらすじ&キャスト、見どころを紹介

スティーブン・ソダーバーグ監督のもとに、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ジュリア・ロバーツ、アンディ・ガルシアなど、“ありえない”超豪華キャストが集結して描かれた『オーシャンズ11』。シリーズ化され、2003年に『オーシャンズ12』、2007年に『オーシャンズ13』と、2本の続編も作られた。そこから、11年の月日が流れ2018年。キャストを一新して“オーシャンズ”が再始動! 最新作『オーシャンズ8』のキャスト、あらすじ、みどころを紹介!