昨年の実写邦画ナンバー1ヒットを記録した『銀魂』の続編となる『銀魂2 掟は破るためにこそある』。本作で再び主人公・坂田銀時にふんした小栗旬が、“文化祭の前夜”のようだという撮影現場の様子や、プライベートでも仲が良い共演者の菅田将暉、橋本環奈との関係を明かした。

前作でファンに背中を押してもらった

(C) 空知英秋/集英社 (C) 2018 映画「銀魂2」製作委員会

Q:プロデューサー陣は前作の撮影中からヒットを確信していたと聞きました。小栗さんも手応えはあったのでしょうか。

実はそんなにありませんでした。僕はもともとあんまりコアなネタをやる笑いがわからないので。ただ、いま福田(雄一)監督の作品がなぜこんなに多くの方に愛されていて、需要があるのかというと、その笑いが好きな人が多くいらっしゃるということ。それが結果として『銀魂』にもつながっていて、お客さんがすごく楽しんでくれているんだと感じました。DVD特典でオーディオコメンタリーを収録するために改めて前作を観て、すごくおもしろいと思ったのですが、公開された時はそこまで実感がなかったです(笑)。

Q:続編の製作が決まった時のことを聞かせてください。

福田監督からは最初から何本かやりたいと言われていたので、続編が作れてよかったです。前作を撮ったのは一昨年で、去年に公開されて、その公開の段階で具体的なスケジュールの話になり……。最初はギャグ編だけでいくと監督が話していたから、1か月でいいみたいな話でしたが、それがやっぱり途中でこのままギャグだけで押し通すのはよくないとなって(笑)。今年の2月~3月に続編を撮ることになりました。

Q:前作の経験を経たことで、銀時の役づくりに変化はありましたか?

今回はチャレンジした面が大きかったかもしれません。僕は笑いについてはいまいちわかってないから、自分の中でこうやったら面白いんじゃないかとか、こういうことしたらどうなんだろうっていうことを、とにかく福田さんの前でプレゼンするみたいな感じでした。前作の時はやっぱり、この『銀魂』という世界を作るために、自分がどういう風にいればいいのかということを一番考えながらやっていましたが、前作でファンの方たちから背中を押してもらったので、『2』はもう少しいろんなことをやってみようと思えました。

『銀魂』はとてつもなくすごい出し物!

(C) 空知英秋/集英社 (C) 2018 映画「銀魂2」製作委員会

Q:何度か撮影現場に入らせていただいたのですが、雰囲気がとても良いと感じました。『銀魂』ならではの空気感があるのでしょうか?

これは変な話、お芝居をもちろんしているのですが、芝居とは少し違って、ある意味映画ともまた少し違う感じがしているんです。プロデューサーが以前『銀魂』について「映画としてどうかと言ったらわからないけれど、とてつもなくすごい出し物ができたという感じです」と言っていたのですが、まさにそれだと思うんです。それが本当に銀魂という作品の総評だろうと思っていて、そういう意味では『銀魂』の撮影現場は文化祭の前夜みたいな感じ。みんなですごい出し物を作るために一生懸命ああでもないこうでもないしてるっていうか(笑)。

Q:小栗さん自身も撮影を楽しめましたか?

今回は早い段階でアクションシーンを撮り終えていたので、あとはもう楽しむだけだと喜んでいました。でも実際にやってみると、アクションよりも笑いの方が疲れました。笑いはやっぱりすごく気を遣うし、本当に一瞬のタイミングで面白さが変わってしまうから、精神的にすり減るものが大きいんです。アクションシーンを撮っていた時よりも、後半の笑いのシーンを撮っている時の方がホテルに戻ると「疲れた~!」となっていました。

Q:前回はアクションシーンの撮影がかなりハードだったとおっしゃっていました。本作ではいかがでしたか?

今回はそこまでハードではありませんでした。前作は新井くん(岡田似蔵役の新井浩文)と10日間連続くらい戦っていたので、本当に大変でした。今回は窪田くん(河上万斉役の窪田正孝)と5日間かな。セットだったというのもあり、動きに制限があるという場所でもなかったので、けっこうサクサクと進んで楽しかったですよ。窪田くんと事前に練習も何度かできていたし、余裕をもって取り組めました。

Q:アクションシーンにも何か『銀魂』らしさを求められたのでしょうか?

なんだろう……そんなにないと思います。銀さんの持っている木刀も、ただの木の棒ですから(笑)。実際に真剣と戦ったら折れるはずなのですが、この洞爺湖の木刀は折れないという(笑)。アクションに関してだけは、すごくまじめに作っているので、ギャグシーンとのメリハリは面白いと思います。

菅田将暉&橋本環奈とはプライベートでも仲良し

(C) 空知英秋/集英社 (C) 2018 映画「銀魂2」製作委員会

Q:志村新八役の菅田将暉さんが、前作に比べて小栗さんの自由度が比べものにならないくらい上がったとおっしゃっていました。

それはやっぱり福田さんとの関係性が大きいと思います。『銀魂』をやった後に福田さん演出のミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」の出演を挟んで今回の続編だったので、「ここまでやっていいんだ」みたいな感じがわかったから、本当に自由にやらせていただきました。

Q:小栗さん、菅田さん、そして橋本環奈さんも含めた万事屋3人もとても仲がいいですね。

あの子たちは2人そろって「小栗家の長男・長女」と言ってくれているんです。うちの娘とも遊んでくれたりします。1回撮影が終わった後か、まだ撮っている最中だったか、ちょうど菅田くんも環奈ちゃんも誕生日の時期だったので、2人の誕生日プレゼントを銀座に買いに行ったんですが、それは楽しかったです。前作でいい関係が作れて、福田さんも含めた万事屋LINEというのがあって、そこでちょくちょくみんなで連絡とり合ってきました。『2』を撮っている最中は、菅田くんも環奈ちゃんもいつも俺か福田さんが飯を食わせてくれるものだと思っていて(笑)。だからまぁ、楽しく過ごしていました。

Q:万事屋LINEでは何が交わされるのでしょうか?

そこでは、誰かのめちゃくちゃかっこつけた写真とか、別の仕事とかで何かを見つけると送ってツッコミを入れ合うとか(笑)。「何カッコつけてんだよ!」と笑ったりとかして。例えば環奈ちゃんが週刊誌の巻頭グラビアとかをやっていると「こんな顔見たことないんだけど!」とか言っていました(笑)。

取材・文:小山美咲

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2017年に公開された実写版『銀魂』は、原作の持つ世界観を忠実に再現。漫画やアニメを実写化した作品では賛否様々あることが多い中で、原作ファンや、原作を知らない層にも支持され、興行収入38.4億円を記録。同年公開された実写邦画で、No.1の成績を記録する大ヒットとなった。そんな前作からわずか1年。早くも続編『銀魂2 掟は破るためにこそある』が公開中。そのキャスト、ストーリーや見どころを特集!