10月期の新日曜ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)への出演が決定し、注目度上昇中の俳優、伊藤健太郎。20歳までの芸名は「健太郎」と名前オンリーだったのだが、21歳を迎えた6月30日より、本名である「伊藤健太郎」に改名したばかり。所属事務所のFacebookページには、「運命的な出会いに背中を押されて改名し、役者として一生歩んでいく決意をしました」と同ドラマがキッカケであったと、動画とともに投稿している。

今回は伊藤のように、「名前に苗字プラス」で改名をした役者について紹介しよう。

ARATAや真剣佑が改名した理由とは?

今年の夏ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(フジテレビ系)や「アンナチュラル」(TBS系)での好演で、お茶の間人気も上がっている井浦新は、かつて「ARATA」の名で活動していた。しかし、若松孝二監督の映画『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2012年)に主演したことがきっかけで、本名の井浦新に改名した。

井浦は同作が完成しエンドロールのことが頭によぎった時に、三島由紀夫という日本の文豪を忠実に描いた作品で、ARATAというアルファベット表記では美しくないと思い、改名に至ったのだという。一つの作品が芸名を変えるキッカケになったという事実には驚くが、それだけ強い思いでこの映画に臨んでいたのだろう。

ハリウッド進出や、大ヒット上映中の『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命–』にゲスト出演するなど、目覚ましい活躍ぶりの新田真剣佑は、『ちはやふる』シリーズへの出演と、2017年の事務所移籍がきっかけで真剣佑から新田真剣佑へ改名。『ちはやふる -結び-』の公開日である今年3月17日放送の「王様のブランチ」(TBS系)のインタビューでは、「役者としてのスタートラインだと思っているのが『ちはやふる』上の句・下の句なので、演じた綿谷新の新をとって……」と、苗字を「新田」にした理由を語っている。

事前に原作者の末次由紀に改名について相談し了承もとったそうで、本名ではない苗字を芸名につけるほど、自身の出世作となった『ちはやふる』には思い入れが強いのだろう。

将来改名するかも!? 名前のみで活動する俳優

逆に、苗字を取る形で改名した俳優もいる。朝ドラ主演以降、数々のドラマで主演を務める女優の波瑠は、ファッション雑誌『Seventeen』のモデルとして活動していたときは「南波瑠」という芸名だった。セブンティーンを卒業し、『non-no』へ活躍の場を移してからは「波瑠」という芸名に変更。その後、活躍の場が広がったことから、改名がもたらした効果は大きそうだ。

現在、下の名前のみで活動している俳優も多い。たとえば、「今日から俺は!!」で伊藤との共演も決まっており、個性派俳優として引っ張りだこの太賀。また、彼らと同世代の俳優だと佐藤浩市の息子の寛 一 郎も下の名前のみ。もしかしたらこの中から将来、井浦新や新田真剣佑のように作品との出会いによって“プラス”の改名をする人がいるかもしれない。

改名したての伊藤は、出演映画『コーヒーが冷めないうちに』が9月21日より公開、昨年放送し好評を博したドラマ「アシガール」(NHK)の続編スペシャルが12月24日に放送決定と、順調な滑り出しを見せている。改名を機に勢いが増した伊藤の今後の活躍を楽しみにしたい。

(文/河村綾香)