残暑厳しい9月、心も体も疲れがたまってくる季節。そんな心と体に栄養補給すべく、優しく癒やしてくれる作品を紹介します。童心にかえったり、イケメンを観たり、感動の涙を流したり、癒やされる方法はさまざま!

『散り椿』9月28日公開

<見どころ解説>

日本を代表する撮影監督で『劔岳 点の記』では自らメガホンを取った木村大作が、岡田准一を主演に迎えた本格時代劇。藩を追放された主人公・瓜生新兵衛が亡き妻との約束のため、権力に立ち向かっていくさまを描き出す。岡田のほかに西島秀俊、黒木華、池松壮亮、麻生久美子ら豪華キャストが出演。鮮やかな殺陣やオールロケで撮影された自然や建造物が、作品の格調を高める。

<イケメンで栄養補給!>

格闘技で磨いたアクション演技に定評のある岡田が、 本作では殺陣の稽古に本格的に取り組み、「鬼の新兵衛」と恐れられるほどの剣豪役に挑戦。スピード感あふれる刀さばきでばっさばっさと斬る姿は圧巻で、どこか陰りのある佇まいは“大人の俳優”としての重厚さをも感じさせ、もう「岡田クン」とは呼べないほど。そんな激シブな役どころながら、妻を愛し、「褒めてほしい」と願う一面によけいにキュンとさせられる。さらには同じ道場の四天王の仲間でありかつての恋敵でもある榊原采女役の西島秀俊との決闘には、女性たちのハートが満たされること必至!

『プーと大人になった僕』9月14日公開

(C) 2018 Disney Enterprises, Inc.

<見どころ解説>

世代を超えて愛されているA.A.ミルンの児童書「くまのプーさん」のその後を描いたファンタジー。100エーカーの森で出会った大親友のくま、プーに別れを告げて大人へと成長したクリストファー・ロビン。家庭と仕事の板挟みとなり頭を痛める、そんな彼の前にプーが現われたことから、新たな冒険が始まる……。ユアン・マクレガーが主演を務め、生活に追われがちな大人のためのファンタジーを体現。

(C) 2018 Disney Enterprises, Inc.

<童心に帰って栄養補給!>

仕事が忙しい。育児が大変。人間関係が煩わしくなってきた。SNSに気疲れ……など、大人はとにかく余裕をなくしがち。やらなきゃいけないことが多すぎて、何から手をつけてよいか迷ってしまう、そんな人も少なくないはず。お疲れ気味のそんな大人に、プーは「何もしない」を語りかけてくる。プーと仲間たちは昔のままで、とにかくマイペース。最初は仕事のことばかり考えていたロビンも、いつしか童心に帰り、笑顔を取り戻す。ずっと「何もしない」ままだと大人としてはマズいけど、時には立ち止まって、笑ってみるもいい。

『食べる女』9月21日公開

(C) 2018「食べる女」倶楽部

<見どころ解説>

筒井ともみの小説「食べる女」「続・食べる女」を基に、人生に潤いを与えてくれる“食”と“性”を題材に8人の女性たちの生き様を描く女性賛歌。小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、山田優、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香という超豪華メンバーが集結し、仕事や恋愛や子育てに悩んだり、傷ついたりしながらも、前向きに自分らしく生きようとする女性たちの喜怒哀楽を丁寧に描写する。彼女たちの旺盛な食欲と、底抜けの明るさに元気をもらう。

(C) 2018「食べる女」倶楽部

<食べて栄養補給!>

俗に人間の三大欲求と言われる睡眠欲、性欲、そして食欲。多くの女性たちにとって、無条件に大きな喜びをもたらしてくれるのはきっと食欲ではないだろうか? 仕事でのストレス解消に、あるいは恋人や旦那への当て付けに、もしくはただ単純に「美味しいものが食べたい!」という己の欲望に忠実に……。今回ひたすら心と体の栄養補給を求める女性たちの欲求を満たすべくスクリーンに登場するのは、本作のために考えられた美味しそうな献立50品以上! 豪快に美味しいものを食べて、飲んで、笑って、おしゃべりに花を咲かせて、貪欲に口を動かす女性たちのパワーに圧倒される。

『寝ても覚めても』9月1日公開

(C) 2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/COMME DES CINEMAS

<見どころ解説>

『ハッピーアワー』が各国の映画祭で絶賛された濱口竜介監督がメガホンを取り、芥川賞作家・柴崎友香の同名小説を映画化した究極のラブストーリー。同じ顔を持ちながらも、まったくの別人の二人の男性と恋に落ちる一人の女性がたどる8年間の愛の軌跡を、繊細かつドラマチックに映し出す。東出昌大が初の一人二役に挑み、性格が正反対の男性を熱演。愛というものの不条理さはもとより、その喜びと美しさを浮き彫りにする物語に心揺さぶられる。

(C) 2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/COMME DES CINEMAS

<愛し愛され栄養補給!>

どうせ恋をするならば、片思いよりは両思いがいい。本作のヒロイン朝子の場合、両思いとは言えかつて運命の恋に落ちた男性とそっくり同じ顔の、心優しい別の男性と再び恋に落ちてしまうという運命の不思議。最初の恋人がわが身を焼き尽くす太陽だとすれば、新しい恋人は自分を優しく包んでくれる月のような存在で、二人を心の底から愛するヒロイン。理性も理屈も吹き飛ばす“愛”に翻弄されるヒロインの姿に、愛することの葛藤を感じつつ、愛を求めずにはいられない女心の不可思議さを思い知る。

『500ページの夢の束』 9月7日公開

(C) 2016 PSB Film LLC

<見どころ解説>

『宇宙戦争』などの子役で鳴らしたダコタ・ファニングが主演を務めたハートフルな人間ドラマ。自閉症を抱えながらも、人気SFドラマ「スター・トレック」シリーズに関しては誰にも負けない知識を持つ少女ウェンディ。「スター・トレック」の脚本コンテストに出品する自作の脚本を届けようと、ウェンディは数百キロの旅に出る。その行動に秘められた、彼女の思いとは? 『マイレージ、マイライフ』等を手掛けたダニエル・ダビッキが製作を担当。

(C) 2016 PSB Film LLC

<自分を見つめ直して栄養補給!>

「スター・トレック」の名物キャラ、ミスター・スポックは人間と異星人の間に生まれ、感情をうまく表現できない。そんな彼に、ウェンディは自閉症の自分を重ねている。彼女にとって、自作の「スター・トレック」の脚本は、自分のピュアな夢や想いが詰まっている作品。だからこそ、無謀とも思える長旅へのチャレンジも、見ていて応援したくなる。感情をうまく外に出せなくても自分のしたいこと・欲しいものをちゃんとわかっている、そんなウェンディの姿は、自分を見つめ直すためのビタミンとなること必至!

『コーヒーが冷めないうちに』9月21日公開

(C) 2018「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会

<見どころ解説>

コーヒーが冷めるまでの短い間だけ、過去に戻って会いたい人に再会できる。そんな喫茶店を舞台にした、本屋大賞ノミネート小説が映画化。この不思議なコーヒーを淹れる店員を演じた有村架純をはじめ、石田ゆり子、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、波瑠など多彩なキャストが出演し、ドラマ「アンナチュラル」「Nのために」などを演出する塚原あゆ子が映画監督デビューを飾る。苦悩しながらも誰かを想う優しさが胸を打つ。

(C) 2018「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会

<泣いてすっきり栄養補給!>

“4回泣けます”というキャッチフレーズは決してオーバーではない! 劇中では、若年性アルツハイマーになった妻とそんな妻に優しく寄り添う夫や、事故で妹を亡くした女性が、過去に戻って会いたかった人に会うことができると噂の喫茶店で特別な体験をする。時間をさかのぼれたら大切な人にもう一度思いを伝えたい、という後悔や願望は誰もが抱えているもの。そんな願いを叶える登場人物たちの奇跡に感動の涙がとめどなくあふれ、泣き終わったころには気分がすっきりそう快になるはず。

シネマトゥデイ編集部