若手イケメン落語家5人による「RAKUGOKA★5」など、近年再びブームを巻き起こしている「落語」。落語と聞くとファンの年齢層が高いように感じる人も少なくないですが、若い世代にも人気があり、ジャニーズのタレントもテレビや映画でたびたび落語を披露しています。今回は、ジャニーズと落語の関係について紐解いてみたいと思います。

オリジナル落語を作って披露!村上信五、加藤シゲアキの挑戦

今年9月8日・9日に放送された「FNS27時間テレビ にほん人は何を食べてきたのか?」(フジテレビ系)のコーナー「旅する落語」では、関ジャニ∞・村上信五が自ら落語を作り、披露しました。

「旅する落語」は、街でロケをした後、その中で聞いた話や起きた出来事など、さまざまな要素をネタにしてオリジナルの落語を創作し、スタジオで発表するというもの。同企画は単体の番組としても今年4月1日に放送されており、その際はNEWS・加藤シゲアキが出演しました。箱根での旅ロケを基に落語を作り披露した加藤は、共演の千原ジュニアから「ストーリーの背骨がしっかりして、さすが小説家やな!」と絶賛されました。

そんな企画に今回は村上が挑戦。実は村上は、作・演出・出演全てをセルフプロデュースする一人芝居を2009年から今年まで続けてきたというキャリアの持ち主です。「27時間テレビ」の総合司会・ビートたけしの目の前で落語を披露した際の感想を、「一生に一回しかない緊張感でした」と語っていましたが、ロケで出会った漫画家たちから聞いた、赤塚不二夫とその弟子とのやり取りを、見事歴史上の人物に置き換えたユーモアあふれる創作落語を披露。SNS上でも、「テンポが良かった」「しっかりまとまってた」「村上のキャラクターが生きていた」と視聴者からは大好評でした。

メンバーのうち2人が落語家役に!TOKIOと落語

ジャニーズの中で、落語と最も関係が深いのはTOKIOかもしれません。TOKIOはこれまでにグループで正月のスペシャル番組「大笑点」(日本テレビ系)に出演。また、長瀬智也は2005年のドラマ「タイガー&ドラゴン」(TBS系)で、国分太一は2007年の『しゃべれども しゃべれども』で、それぞれ落語家役を演じています。これらの作品が好評を得たことで若者たちにも落語人気が拡がり、寄席や落語会の観客動員も増加し、今も続く「落語ブーム」につながったとされています。

「タイガー&ドラゴン」に出演するにあたり、長瀬は春風亭昇太に落語の指導を受けています。その後、2008年1月1日放送の「大笑点」では、昇太と共に落語「ちりとてちん」を披露。昇太が長屋の大家、長瀬がおべんちゃらを使う男と知ったかぶりの男の2役を演じ、客席を沸かせました。実はその2年前には、同じく「大笑点」で6代目三遊亭圓楽(当時は「三遊亭楽太郎」)の指導の下、「初天神」を熱演したこともある長瀬。圓楽には「芸名をあげてね、ぜひなんかの機会にやってもらいたい。いい呼吸してる」と褒め言葉をもらっています。

『しゃべれども しゃべれども』に出演した国分も、柳家小三治(こさんじ)の弟子・柳家三三(さんざ)に稽古をつけてもらい、劇中で「火焔太鼓」などの演目を披露しました。国分は2006年、6代目桂文枝(当時は「桂三枝」)との対談で、「撮影前からどっぷり落語につかって日舞も習い、坊主頭にした」と話しています。

「アイドル」という立場だからこそ、落語もできる!?

ほかにも、4人組グループ・ふぉ~ゆ~のメンバー、辰巳雄大が落語の才能を見せています。2017年8月の舞台「GACHI~全力 entertainment 4U~」で、辰巳は「四遊亭歌雄(ふぉ~ゆ~ていかゆう)」の名前で落語家を演じ、劇中で古典落語「猫の皿」に挑戦。数年前から落語に興味を持っていたという辰巳は、三遊亭歌武蔵に稽古をつけてもらい、1カ月毎日個人練習をして本番に臨んだといいます。ジャニーズ史上、映像ではなく舞台作品で落語を披露したのは辰巳が初でした。

このように、落語と相性の良さを見せるジャニーズ。ジュニア時代から舞台に出演し、歌や芝居はもちろん、バラエティ番組でのトークなど、さまざまな分野で人々を楽しませ続ける努力をしてきた彼らだからこそ、古来からのエンターティメントである落語にハマるのかもしれません。落語ファンを増やすきっかけにもなるジャニーズの落語を、これからもいろいろな媒体で見られることを期待します。

(文/北舘和子)