LINE NEWS初となるオリジナル連続ドラマ「ミライさん」にて、4年ぶりとなる実写作品での主演を果たした女優・のん。同ドラマではブランクを感じさせない演技力を披露し、多くのファンを喜ばせた。のんといえば、2013年の連続テレビ小説「あまちゃん」(NHK)で主人公・アキを演じ、一躍ブレイクした人物だ。そこで今回は、のんのドラマ主演復帰に際して、「あまちゃん」女優たちの“今”にスポットを当ててみよう。

女優、声優、あーちすと…支援者としても精力的に活動

のんのドラマ主演復帰作となった「ミライさん」には、共演者に本郷奏多、堀内敬子、マキタスポーツら実力派俳優が名を連ねる。働くことを嫌い、ゲームばかりしているミライ役に挑戦したのんは、8月22日の完成発表会で「今まで演じた役の中で1番クズだなって思う」と役について評するも、「どうやったらおもしろくなるんだろうって考えるのがすごく楽しかった」と、自身にとって新鮮な役柄への熱意をのぞかせた。

現在は“創作あーちすと”として洋服をデザインしたり、絵を描いたり、歌を歌ったりと精力的に活動するのん。今年5月には1stアルバム「スーパーヒーローズ」を発売し、9月より全国ツアーで各地を巡業している。

また、支援活動にも力を入れており、「あまちゃん」の舞台となった東北地方と縁があることから、2017年には東日本大震災の復興支援を推進する「共創力で進む東北プロジェクト」の応援キャラクターに就任した。

さらに今年8月には、自身が主人公の声を務めたアニメーション映画『この世界の片隅に』(2016年)の舞台でもある広島に訪問。今夏、豪雨の被害にあった広島県の人々に「元気だけでも届けたい」と、監督とともに同映画の収益の一部を義援金として贈った。明るい笑顔で朝の顔をつとめた頃から変わらず、のんは“日本に元気を与える存在”であり続けている。

あまちゃんをきっかけに成長してきた女優たち

「あまちゃん」といえば、アキの親友・ユイ役を演じた橋本愛も忘れてはならない。これまで映画にはコンスタントに出演していたものの、テレビ番組への出演は少ない印象だった橋本だが、今年に入ってからは大河ドラマ「西郷どん」(NHK)や「dele」(テレビ朝日系)で重要な役を演じるなど、露出が急増。また、10月19日に主演を務める『ここは退屈迎えに来て』、同月26日に主要キャラクターを演じる『オズランド』と出演作の公開が相次ぎ、映画でも変わらない活躍を見せている。

「あまちゃん」がきっかけで大ブレイク、現在メディアに引っ張りだこなのが、劇中でアキの母親・春子の少女時代を演じた有村架純だ。現在公開中の『コーヒーが冷めないうちに』、10月9日スタートのTBSドラマ「中学聖日記」、11月30日公開の『かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-』と、今秋は主演作が目白押しだ。

さらに、現在人気急上昇中の松岡茉優も「あまちゃん」出身女優である。松岡は、アキが所属するアイドルグループGMTのリーダー・入間しおり役を務めていた。松岡といえば、今年も『ちはやふる -結び-』や、カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した『万引き家族』など、若手実力派女優として着実にキャリアを重ねている。さらに、おぎやはぎやナインティナインなど、人気芸人とともに番組MCをつとめるなど、バラエティ番組で見せるトーク力の高さにも注目が集まるマルチな人気者。今後も女優業に留まらないさまざまな分野への広がりが期待される。

そのほかにも、GMTとしてアキらとアイドル活動に励む仲間を演じた大野いと、アキのライバル役を演じた足立梨花も、それぞれ映画やドラマ、バラエティ、CMなどで幅広く活躍している。今年だけでも、大野は『クジラの島の忘れもの』に主演、足立は『キスできる餃子』に主演と、目覚ましい躍進ぶりだ。

今となっては、主演級の女優が何人も出演していた「あまちゃん」。改めて、本作のキャスティングのすごさ、影響力の強さがよく分かる。

 

橋本は、2019年1月より放送の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(NHK)への出演も決定。「いだてん」は「あまちゃん」と同じく、宮藤官九郎が脚本を手掛けることでも話題になっている。同じ役者を何度か起用することも多い宮藤。もしかしたら、のんや有村、松岡ら「あまちゃん」女優たちが再び顔を合わせる……なんてことがあるかもしれない。

(文/河村綾香)