昨年9月22日のサイト開設から1年が過ぎた「新しい地図」。稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾のこの1年は、AbemaTVでの「72時間ホンネテレビ」(2017年11月2日〜5日放送)、日本財団パラリンピックサポートセンターのスペシャルサポーター就任、今年9月の『クソ野郎と美しき世界』公開、さまざまなCMへの出演など、目覚ましいものがありました。そんな3人がこのところ、メディアで少しずつ自身にとっての“SMAP”について語り始めています。

“不自由のない部屋”からあえて飛び出した草なぎ

4月27日の「NHKニュース おはよう日本」(NHK総合)では、舞台「バリーターク」に出演する草なぎへのインタビューが行われました。

草なぎの同舞台での役柄は、閉ざされた部屋で単調な毎日を送る男。ところがある日、彼は壁の向こうに自由な世界があることに気付きます。このまま部屋にとどまるのか、外の世界に飛び出すのか。草なぎ演じる男は葛藤するのですが、そうした思いを草なぎは、SMAP解散以降の実生活でも抱えてきたと番組内で語っています。

これまで「本当に不自由のないところ」で育ててもらったがゆえに、「本当に大きな決断だったんですけど、新しい道を進むというのは」と独立について語った草なぎ。しかし、今後について常に不安を抱えていると言う一方、「(人生は)怖いな、不安だなとか、それがあるからいいんですよ」と笑顔で話す彼からは、SMAPという部屋からあえて飛び出して新しい世界に挑む、一層に生き生きとした様子が感じられました。

“会社”と例えた稲垣。イメージ受け入れる香取

SMAPを自ら意外なものに例え、話題となったのは稲垣です。稲垣は、10月4日放送の「ゴロウ・デラックス」(TBS系)で、ゲストの坂上忍の著書『おまえの代わりなんていくらだっている―覚悟の仕事論―』というタイトルについて、「僕もずっとそう思ってやらせてもらってました」と自分からSMAP時代について語り始め、「SMAPっていう会社があって、(自分の)代わりはいるんだけどそこで働かせてもらっていて。一応役員みたいな感じで」と、SMAPを「会社」、自身を「代わりのいる役員」と例えました。

また、世間に残る「SMAPの〇〇くん」というイメージについて、ユーモアたっぷり、かつ真摯(しんし)に答えたのは香取慎吾です。5月31日、「第55回ギャラクシー賞」贈賞式のゲストとして登場した香取は、司会の久米宏から「SMAPは解散したけれど、世間ではまだSMAPは“ある”という感覚ですよね。(中略)SMAPはなくなったけれど、まだSMAP(の香取)と思われる妙な感覚には慣れましたか?」と聞かれた際、笑顔で「何か月か前までなら、(このような質問に)もっとあたふたしたと思うんですけど、今そう言われても、あたふたの“あた”ぐらいなので、ちょっと慣れたのかな」とコメント。今も根付く「SMAPの香取くん」というイメージを、問題なく受け入れている様子を見せました。

パワーの源は「人」という財産

そんな3人が1年を振り返りホンネトークを繰り広げた10月7日放送の「7.2新しい別の窓」(AbemaTV)。そこで彼らは、今自分たちの背中を押してくれるのは、SMAP時代から一緒に仕事をしてきた人々やファンであると語っています。

「新しい地図」を始めるにあたり、「ゼロからのスタートだと思った。(中略)だけど応援してくれるファンの皆さんがいたから『ゼロじゃなかった』って、何か月かたって気付いた」とファンへの感謝を述べた香取。

これに草なぎは「すごく心強かったし、新しい世界に飛び込んでいけるのかなって、幸せな気持ちになった」と語り、稲垣も「それはでも歳月とか、それまでもね」とコメントをしています。3人とも、SMAPとしての活動があったからこそ、今協力してくれるスタッフ、応援してくれるファンがいる、ということを感じさせる発言をしました。

“不自由のない”“会社”から、刺激的な新しい世界へと飛び出した3人。まだ世間に残るSMAPという感覚を受け入れ、過去についてもオープンに語るのは、SMAPが彼らにとってなくてはならない大切な時代だったからではないでしょうか。3人には、SMAP時代に獲得した財産を原動力に、「新しい別の窓」を次々と開いていってほしいものです。

(文/北舘和子)