叫ぶ、怯える、涙する、感情を大爆発させるキャラクターをピックアップ! 迫真の演技とともに、観ているこちらもストレスを発散できる作品が目白押しです。

【叫ぶ部門】

『スマホを落としただけなのに』(11月2日公開)

(C) 2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会

<見どころ解説>

SNS時代の恐怖小説として注目された志駕晃の同名作品を映画化。恋人がスマホを落としたことから始まったヒロインの恐怖。個人情報を抜き取られ、ネット上にさらされた彼女は、ジワジワと窮地に追い込まれる。『リング』シリーズの中田秀夫監督が、現実に起こりうるホラーを演出。ミステリアスな主人公にふんした北川景子の演技も光る。

(C) 2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会

<感情大爆発!>

恋人がスマホを落としたことから、携帯電話に保存してあった個人的な画像がばらまかれた! それがベッドの上のあられもない姿だったりしたら、身も凍りつくに違いない。しかし、ヒロインを襲う惨事はそれに止まらない。SNSのアカウントを乗っ取りやネットストーキング、さらには狂気のシリアルキラーのターゲットとなってしまう。戦慄の事態に直面し、狂気の悲鳴を上げる。美女が恐怖に顔をこわばらせながら絶叫する姿は、恐怖を喚起する最強の組み合わせだ!

『生きてるだけで、愛。』(11月9日公開)

(C) 2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会

<見どころ解説>

『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』も映画化された本谷有希子の小説で、三島賞と芥川賞の候補にもなった作品を映画化。うつ状態が続いて恋人の家に引きこもるヒロインとそんな恋人をただ傍観する彼氏を、「ブラックペアン」の演技で印象を残した趣里と『あゝ、荒野』シリーズなどの菅田将暉が好演。生きづらさにもがき苦しむ若者を、繊細かつ力強く体現する。

(C) 2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会

<感情大爆発!>

泥酔して頭から血を流したかと思いきや、とつぜん大声で叫びながら走り出すという、エキセントリックさ全開のヒロイン・寧子(やすこ)。うつからくる過眠症のために引きこもるのも、些細なことで恋人を怒鳴りつけてしまうのも、激しい感情を自分自身でもてあましているから。誰かに本当の自分をわかってもらいたいという願望を胸に秘めながら、自分の感情に振り回されて極端にしか振る舞えず、想いとは裏腹に周りとの溝を深めてしまう。そんな寧子の姿に胸が締め付けられる。

【怯える部門】

『銃』(11月17日公開)

(C) 吉本興業

<見どころ解説>

『嘘八百』などの武正晴監督がメガホンを取り、ベストセラー作家・中村文則の処女作を映画化した衝撃作。『武曲 MUKOKU』などの村上虹郎が感情に乏しい大学生を体当たりで演じ、偶然か必然か「銃」を手にしたがゆえに、思いがけない感情に振り回されることになる主人公の鬼気迫る姿をモノクロームの映像で映し出す。広瀬アリス、リリー・フランキーらの共演による驚がくの物語に息を呑む。

(C) 吉本興業

<感情大爆発!>

ごく平凡な大学生トオルの退屈な日常を劇的に変えたのは、一丁の銃だった。銃を手にしたことでまるで自分が全能の神になったような気分で高揚するトオル。普段なら野獣のように相手に襲いかかるのに、銃があるがゆえに余裕で意中の人・ユウコの部屋に誘われてもプラトニックに告白する姿はまるで別人!? だが、公園で傷を負った黒猫を見つけた彼はただ単純に“撃ちたい”という誘惑に駆られ、一気に引き金を引いた瞬間に訪れる恍惚のひと時に魅入られる。ある意味セックス以上の感覚が忘れられず、次第に銃の誘惑に抗えなくなった彼を導く暗い欲望が招く結末に戦慄する。

『ヴェノム』(11月2日公開)

(C) &TM 2018 MARVEL

<見どころ解説>

スパイダーマンの悪役として知られるヴェノムを主人公にした、マーベルコミックス原作のアンチヒーロームービー。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のトム・ハーディが、宇宙から持ち帰られた謎の生命体に寄生されるジャーナリストを熱演。肉体の異変にとまどいながら、彼はある財団の巨大な陰謀に立ち向かう。

(C) &TM 2018 MARVEL

<感情大爆発!>

宇宙からの寄生生命体は、破壊はおろか殺人さえもいとわない。そんな未知の“何か”に肉体を乗っ取られ、人間ではないものに変身してしまったとき、果たして正気でいられるだろうか!? 主人公が直面するのは、まさしくそんな恐怖。肉体がドス黒い液状と化し、異形のモンスターに変身してしまうだけでも衝撃的だが、自分の中にもうひとつの人格が芽生えてしまうのも恐ろしい。正気ではいられない状況を考えると、背筋のゾクゾクが止まらない!

【涙部門】

『人魚の眠る家』(11月16日公開)

(C) 2018「人魚の眠る家」 製作委員会

<見どころ解説>

篠原涼子と西島秀俊が夫婦役で映画初共演を果たし、人気作家東野圭吾のベストセラー小説を映画化したヒューマンミステリー。『天空の蜂』などの堤幸彦監督がメガホンを取り、意識不明の状態にある娘を持つ両親が下したある決断により、思いがけない日々を歩むようになる様子を丁寧に描写する。生とは何か、死とは何か、あるいはそれぞれの人間が持つ善悪の価値を問う問題作に深く考えさせられる。

(C) 2018「人魚の眠る家」 製作委員会

<感情大爆発!>

自分のお腹を痛めて子供を産んだ時点で、母親は誰よりも強い。篠原涼子演じる本作の母親・薫子もまた然り。脳死状態でただ眠り続ける娘に、まるで生きているかのように接する姿に周りは困惑顔。だが、決してあきめることなく、かいがいしく幼いわが子を慈しみ続ける母親の心情は観る者の心を震わせる。そんな薫子が全身全霊を賭けて娘が「生きている」ことを証明するために、刃物を愛するわが子に向ける姿は衝撃的だ。大粒の涙をこぼしながらも正論を吐き、狂気スレスレの状態で包丁を振りかざす篠原の鬼気迫る演技は鳥肌モノ。自身もまた母親である篠原の子を思う魂の叫びが伝わってくる一瞬に、目が釘付けになる。

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(11月16日公開)

(C) 2018「母さんがどんなに僕を嫌いでも」製作委員会

<見どころ解説>

幼い頃より母の暴力や暴言を浴びながらも母を慕い、成長後に母と向き合おうとする青年の物語。漫画家の歌川たいじが自身の壮絶な体験を綴ったコミックエッセイを、『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』などの御法川修監督が映画化。成長した主人公を太賀が、母親を吉田羊が熱演。主人公が母を思う健気さと優しさに心が温まる。

(C) 2018「母さんがどんなに僕を嫌いでも」製作委員会

<感情大爆発!>

主人公のタイジの人生は超ハード。母のことが大好きなのに虐待され、17歳で絶縁。そんな過酷な境遇でも周りを気遣って、いつも笑顔を振りまくような優しい性格の持ち主のタイジにホロリ。しかし、そんなタイジの感情をときに穏やかにときに強く揺さぶり、閉ざした心を開かせるのが、社会人となって新たに出会った友人たち。タイジを心から心配し、ありのままを受け入れてくれる彼らに、笑顔を見せながらも感極まるタイジ。彼らに背中を押されて前に進もうとするタイジを応援せずにいられない!

シネマトゥデイ編集部