2019年も明け、今年最初の映画は何を観る? “イイ男初め”にふさわしいイイ男たちが主演する映画をまとめて紹介します。イイ年のスタートは、イイ男から!

『マスカレード・ホテル』(1月18日公開)

見どころ解説

累計310万部を超えるベストセラーを記録中の、東野圭吾による“マスカレード”シリーズの第1作を映画化したミステリー。連続殺人事件の捜査のために、犯行予告のあった一流ホテルのフロント係にふんして潜入捜査を行う刑事が、驚くべき犯人の正体に迫る! 優秀な女性ホテルマンとコンビを組むことになった主人公の悪戦苦闘を、ホテルに集う人々の人間模様を見つめながらサスペンスフルに描写。

イイ男ポイント

木村拓哉が演じる役というと、マイペースのはみ出し者が思い浮かぶ。本作で演じた刑事も、まさにそんなキャラクター。とはいえ、ホテルの仕事に四苦八苦するうちに、とんがっていた部分もほんの少し丸くなってくる。ホテルマンにはご法度である長髪・無精ヒゲを止めさせられるばかりか、“人を疑うこと”が仕事の刑事なのに”人をもてなすこと”を強いられるのだから、愛想笑いにも苦労する。それでもホテルマンらしく振る舞ううちに、スマートなイイ男に見えてくるから面白い。ヒロインを助けようとする男らしさも魅力的で、武骨な男性の優しいしぐさのギャップにキュンとなる!

『サイバー・ミッション』(1月25日公開)

(C) 2018 SIRENS PRODUCTIONS LIMITED BONA ENTERTAINMENT COMPANY LIMITED MORGAN & CHAN FILMS LIMITED

見どころ解説

韓国、中国、日本のスター共演によるアジア発のサイバーアクション。大規模なサイバー犯罪計画を阻止すべく、香港警察から送り込まれた、引きこもりでスゴ腕の若きハッカー。敵に接触し、何度も危機を乗り越えながら、彼は事件の黒幕の陰謀に迫り……。サイバー攻撃の恐怖という現代の問題を視野にとらえつつ、スリリングなドラマを展開させる。元 SUPER JUNIOR の人気ポップスター、ハンギョンが主演を務める。

イイ男ポイント

サイバーテロ組織を率いる男モリタケシは、ハッキングを得意とする日本人。つねに沈着冷静で物静か、それでいて威厳もある。そんなヴィランにふんしたのが、『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』の大ヒットも記憶に新しい山下智久。英語や中国語のセリフをクールに決める役者としてのスキルもさることながら、全身から発するオーラがすさまじく、スクリーンに映るだけで目が釘付けに。クライマックスではタフなアクションも披露する。カリスマ性あふれる悪役ぶりは、見逃し厳禁!

『夜明け』(1月18日公開)

(C) 2019「夜明け」製作委員会

見どころ解説

是枝裕和と西川美和が立ち上げた制作者集団「分福」に所属する広瀬奈々子の注目のデビュー作。河川敷に倒れていた青年が家族を亡くした男に助けられ、次第に父子のような関係を築くが、青年はある秘密を抱えており……。脚本は『海街diary』や『永い言い訳』などに参加してきた広瀬監督のオリジナルで、ともに実力派俳優である柳楽優弥と小林薫が共演。人間の内面を描き切る繊細な脚本や演出は、さすが是枝・西川両監督の愛弟子といったところ。

(C) 2019「夜明け」製作委員会

イイ男ポイント

『ディストラクション・ベイビーズ』や『銀魂』シリーズ、NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」など、常に異なるイメージの役どころに挑戦する柳楽優弥。本作でもその演技力と存在感で期待に応え、生きることに絶望した内向的な主人公・シンイチの心の機微を繊細に演じてみせる。過去が明らかになるまのシンイチはとりわけセリフも少なく、危険人物なのか傷ついた青年なのか判然としないが、そのミステリアスな印象で観る者を翻弄。そんな寡黙なシンイチが過去を打ち明ける場面や感情を吐露するシーンは、柳楽のヒリヒリするような危うさもあいまって圧巻!

『愛唄 -約束のナクヒト-』(1月25日公開)

(C) 2018「愛唄」製作委員会

見どころ解説

『キセキ -あの日のソビト-』のチームが再び集結し、人気ボーカルグループGReeeeNの名曲「愛唄」を題材に撮りあげた青春ドラマ。GReeeeNが脚本にも参加し、なんとなく大人になってしまった主人公・トオルが生まれて初めて全力で恋をし、泣いたり、笑ったりしながらも全身全霊で“生きる”姿を描き出す。主演の『青の帰り道』の横浜流星や『デイアンドナイト』の清原果耶、『PRINCE OF LEGEND』の飯島寛騎の共演でつづる青春の1ページに胸が熱くなる。

(C) 2018「愛唄」製作委員会

イイ男ポイント

学校でも会社でもあまり目立たないけれど、実はよく見るとほっそりとしたイケメンの主人公トオル。いわゆる草食系男子の部類に入るのだが、優しくて、真面目でひたむきで、一編の詩に感動するピュアな心を持つイケメン男子なんてそうそう出会えるもんじゃない。横浜流星ふんするトオルが自らの人生のタイムリミットを宣言され、最初は荒れながらもとことん生きようと決意する姿に感涙! これまで真剣な恋を知らずに生きてきたものの、一度本気になったら相手を思いやって尽くし、100パーセントの力で愛し抜こうとする姿に心動かされる。

『デイアンドナイト』(1月26日公開)

(C) 2019「デイアンドナイト」製作委員会

見どころ解説

人気と実力を兼ね備えた『ハード・コア』などの山田孝之がプロデュースを手掛け、山田の友人であり長編映画初主演の阿部進之介が原案と企画を担当して放つ究極の人間ドラマ。人間の善と悪を題材に、父親の自殺がきっかけで実家に戻って来た主人公が、ある男性との出会いを通して次第に父の死に疑問を抱き、復しゅう心を募らせていく様子を映し出す。安藤政信や清原果耶、田中哲司や室井滋らが豪華共演。普通に生きることが難しい現代社会で、必死にもがきながらも人生に光を求める人々の姿が心に刻まれる。

(C) 2019「デイアンドナイト」製作委員会

イイ男ポイント

長身でスラリとしていながらも、どこか骨太で男臭さを感じさせるフェロモン系男子の阿部進之介。そんな彼が今回演じるのは、善良でありながらも父親の自殺によって次第に運命を狂わせていく主人公だ。確かにイケメンには違いないのだが、どことなく陰のある雰囲気を持ち、伸ばした無精ヒゲ姿で苦悩する姿もまた人生に疲れた男の色気たっぷりで、女性の心のやわらかい部分を大いにくすぐる。大柄な彼が児童養護施設のキッチンで背を丸めながら、エプロンなんて着けて料理をしようものなら、彼の外見の男っぽさとのあまりのギャップに完全にノックアウトされる。

『この道』(1月11日公開)

(C) 2019映画「この道」製作委員会

見どころ解説

「からたちの花」「この道」「待ちぼうけ」などいまも歌い継がれる童謡をつくった詩人の北原白秋と作曲家の山田耕筰を、大森南朋とEXILEのAKIRAが演じる伝記ドラマ。100年前の日本童謡の黎明期、だらしないけれど憎めない白秋とドイツ帰りのエリートである耕筰が出会い、子どもたちのための歌をつくる様子を描き出す。貫地谷しほり、羽田美智子、松重豊など共演者も豪華。白秋の師である与謝野鉄幹・晶子夫妻や、白秋を慕う石川啄木や室生犀星といった文豪たちとの交流も楽しい。

(C) 2019映画「この道」製作委員会

イイ男ポイント

大正から昭和にかけて活躍した北原白秋と山田耕筰。本作で描かれる白秋は姦通罪で逮捕されるもケロリとしたもので、その相手である隣家の人妻と結婚。少年のように自由で天真爛漫(らんまん)、詩作の才能にあふれ、老若男女に好かれる天性の人たらし。まさにはまり役の大森南朋が、チャーミングな大人の色気を存分に発揮している。一方の耕筰はドイツへの音楽留学から帰ったばかりの、高い理想を抱く音楽家。堅物でいかにもエリート然とした耕筰を、EXILEのAKIRAも見事に表現。正反対の男の魅力を堪能したい!

シネマトゥデイ編集部