2018年は映画『名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)』のメインキャラクター・安室透が爆発的な人気を博し、社会現象とも言うべき大旋風を巻き起こしました。あれから1年……4月に公開を控えるシリーズ最新作『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』のキーパーソンは「怪盗キッド」と「京極真」。彼らって何者!? という疑問や、劇場版『名探偵コナン』の注目ポイントに迫ります。

23作目でも圧倒的人気!劇場版「名探偵コナン」

 1997年の第1作以来、毎年公開されてきた劇場版『名探偵コナン』シリーズも23作目。『コナン』があるから春が待ち遠しいという人も少なくないはず。名作ぞろいの本シリーズの中でも、昨年公開の『ゼロの執行人』はシリーズ最高の興行収入91億8,000万円(配給発表)を記録し、歴代の邦画アニメ中8位(興行通信社調べ)に食い込みました。また、6作連続でシリーズ最高興収を更新し続けるという驚異の超ヒット! ご長寿シリーズながらその勢いは衰えないどころか、ますます増すばかりです。

登場キャラクターが物語のカギ

青山剛昌が描いたティザービジュアル - (C) 2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 映画でももちろん主人公は「見た目は子供、頭脳は大人」のフレーズでおなじみの小学生・江戸川コナン。その正体は高校生探偵の工藤新一で、身の回りで起こる事件の解決に奔走すると共に、自分を子供にした「黒ずくめの組織」を追っています。劇場版ではその作品ごとのテーマや物語展開に加え、アニメシリーズに数多くいる登場キャラクターのうち“誰がフィーチャーされるか”も毎年大きな注目を浴びます。コナンと共に重要な役どころを担うそのキャラにより、作品のイメージが大きく変わるのもまた事実です。

 『ゼロの執行人』では、私立探偵、黒ずくめの組織の構成員、公安警察という“トリプルフェイス(3つの顔)”を自在に操る男・安室がメインキャラクターに抜てきされました。その高い能力に加え、甘いルックスとギャップのあるド派手なドライブテクニックを見せつけて観客の心をがっちりつかみ、昨年のアニメ界の話題をさらいました。物語は安室の正体である公安の降谷零を中心とした重厚なサスペンスの趣。大人も唸らせる仕上がりで、多数のリピーターを生みました。

『紺青の拳』怪盗キッド&京極真とは?

 そこで気になるのが、今年公開される『紺青の拳』の登場キャラクター。コナンやヒロインの毛利蘭といったおなじみの顔ぶれに加え、キーパーソンとして現れるのが怪盗キッドと京極真です。キッドは「月下の奇術師」とも呼ばれる怪盗で、不老不死を得られるという伝説のビッグジュエルを探し求めています。神出鬼没の怪盗と探偵という関係性からコナンとは宿命のライバル同士。そしてキッドの正体は頭脳明晰な高校生の黒羽快斗であり、素顔は新一そっくり。

怪盗キッド - (C) 2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 そんなキッドは『世紀末の魔術師』(1999)や『銀翼の奇術師(マジシャン)』(2004)、『探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』(2006)、『天空の難破船(ロスト・シップ)』(2010)、『業火の向日葵(ごうかのひまわり)』(2015)などでも活躍し、『コナン』ファンでなくとも知っている人気キャラクターです。白のハット&タキシード、鮮やかな手並みとキザなセリフで一度見たら忘れられない存在感を放ってきました。

京極真 - (C) 2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 一方の京極は、今回初めて劇場版にたっぷり出演するため、彼について知りたいという人も多いのではないでしょうか。「蹴撃の貴公子」という異名を持つ高校生の京極は、空手部の主将であり400戦無敗を誇る最強の男。正義感あふれる優しい青年で、蘭の大親友・鈴木園子の恋人でもあります。より強い者を求めて海外へ武者修行に行ってしまう真っ直ぐな人物ですが、恋には不器用のよう。京極の一目惚れをきっかけに恋が始まった園子とは、初々しいカップルっぷりがほほえましいです。

因縁の2人!物語の展開は…

フィストビジュアル - (C) 2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 今回の映画のキーパーソンとなるキッドと京極。一見すると関わりがないように見える2人ですが、過去に園子のおじの宝石をめぐって一戦交えた因縁があります。園子は“キッド様”のファンであり、その意味でもキッドは京極にとって宿敵。こうしたことから、『紺青の拳』では2人の“再対決”が期待されます。すでに公開されている予告映像ではキッドと京極による激しいアクションシーンが繰り広げられています。肉弾戦では京極に分がありそうですが、キッドが一筋縄ではいかない切れ者であるのも確か。バトルの行方は大きな見どころになるでしょう。

 原作者の青山剛昌も本作についてコメントを発表。「キッドVS京極」の構図をふまえ、「出る漫画を間違えてるくらい強い京極の、ド派手なアクションを、どうぞ大スクリーンで“拳”を握り締めながらご堪能あれ」とファンの期待をあおっています。

あれれ~? - (C) 2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 名探偵のコナンと怪盗キッド、最強の空手家・京極の三つ巴の戦いの舞台となるのは劇場版シリーズとして初の海外であるシンガポール。19世紀末に海底に沈んだとされる世界最大のブルーサファイアを狙うキッドの前に、京極が立ちはだかります。一方、コナンもキッドにより強制的に渡航させられ、ホテル「マリーナベイ・サンズ」近郊で起きた殺人事件、そして巨大な陰謀に巻き込まれることになります……。

 『ゼロの執行人』の驚異的なヒットを受け、例年以上に注目を浴びる『紺青の拳』。毎年ファンの期待を超えてきたからこそ20年以上もシリーズが続いてきたのでしょう。本作でのコナン、キッド、京極の活躍で新たな歴史が刻まれるかもしれません。

『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』は4月12日より全国公開

シネマトゥデイ編集部・小山美咲