映画『クレヨンしんちゃん』シリーズ27作目となる『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』で声の出演を果たしたタレントのぺこ&りゅうちぇる。新婚旅行をしていなかった野原一家が参加した激安オーストラリア旅行で大事件に巻き込まれてしまうドタバタ劇を描いた本作で、まさかの本人役で野原家とツアーで一緒になる新婚ラブラブカップルの声を担当した二人が、ラブラブアフレコの様子や家族のことを語った。

夫婦で一緒に仕事するのは楽しい

Q:子どもに大人気のしんちゃんの映画に出るということは、きっと息子さんも大きくなったらパパたちが声優を担当した映画を観ることになりますよね!

ぺこ:めっちゃ、うれしいですよね! 私たち自身も子どもの頃からすごく好きなアニメでしたし、しんちゃんの映画に私たちが出させてもらえるってことを聞いただけでもうれしすぎて「どういうこと!?」って二人で動揺していました。ましてや「本人役なんてやばくない?」って思いました。

りゅうちぇる:いろんな人たちがこの世の中にいらっしゃるのに、なんで僕たちなんだろうって思って。めちゃくちゃうれしかったです!

Q:声優体験はどうでしたか?

ぺこ:私にとっては初めての声優体験だったんですけど、何かを演じるわけじゃなくて、本人役だったのはうれしかったです。セリフも8割はアドリブだったので、ふざけまくっていて超楽しかったです。ただただ、りゅうちぇるとはしゃぎまくって終わりでした。

りゅうちぇる:僕はアフレコの経験があって、その時はセリフを忠実に演じるものだったので大変だったんです。でも今回は、アドリブで良かったから、お家でおしゃべりしている感じで、デートみたいに楽しみました。

Q:奥様が一緒だと安心感はありますか?

りゅうちぇる:そうですね。赤ちゃんできてから、いつも一人のお仕事が多くなっちゃったので、二人のお仕事は楽しいし、面白いからうれしいんです。でもそのせいで楽しすぎて笑いが止まらなくなっちゃったりとかしちゃいましたけど、幸せでした。

Q:ぺこさんは、こんな風にご主人と一緒のお仕事をするのは最近では珍しいですよね?

ぺこ:りゅうちぇると一緒に仕事するのは本当に楽しいし、安心します。本当にしょーもないことでめっちゃ笑ってるよね? アフレコの時も、オンリーって言って声だけ録るのがあるんですけど。

りゅうちぇる:変なところでめっちゃ吹き出して笑いが止まらなくなって、みんなに迷惑かけちゃったよね。笑いのツボが一緒だから、本当やばいんです。

みさえとひろしみたいな仲良し夫婦に憧れる!

Q:みさえとひろしの夫婦との共通点ってありますか?

りゅうちぇる:たくさんケンカしてもなんだかんだ仲良しなところかな。あんな風に、子どもが大きくなっても仲良しの夫婦になりたいです。僕らの関係は、結婚してもずっと楽しいままなんです。全然変わらないよね。変わったのはカラオケ行けなくなったくらいかな。

ぺこ:そうだね。でも息子のリンクが大きくなったら3人で行こう!

りゅうちぇる:清潔なカラオケに行かなきゃね。なんかちょっと怖いよね、バイキンとか。

Q:お父さん、センシティブですね!

りゅうちぇる:すごい気になっちゃうんです。外食行く時とかも「そこ、ちゃんときれいなの~?」って絶対確認しちゃう。本当に嫌な奴になっちゃう。「あそこは美味しいんだけど、やっぱチョット汚いから~」って。すごい気にしちゃって。だってぺこりんも潔癖症だし。

ぺこ:ベビーカー押しながら道を歩いていても「ここ塗装した方が良くない?」とか言うし(笑)。

りゅうちぇる:「めっちゃボコボコしてるんだけど~」とか。あと駅とかも「ここの駅、エレベーター超遠くな~い?」とか「ほんと配慮足りないんだけど~」とか気づいたら言ってて、僕ってなんかモンスターペアレントになっちゃいそうで。知らなかった自分がどんどん出てきちゃうんです(笑)。

Q:ぺこさんはモンスターペアレントになる兆候に気づいていたんですか?

ぺこ:もう生まれて来る前から、モンスターペアレントになりそうな兆しはプンプンしていました。なんならすでにモンスターハズバンドなんで(笑)。

りゅうちぇる:ぺこりんに変な仕事が入ったりしたらマネージャーさんとかに「なんでそんな仕事入れるの~?」とかいちいち怒っちゃいます。

Q:束縛している感じですか?

りゅうちぇる:束縛とかじゃないんです! どちらかと言うと、僕がぺこりんを守っている感じです! 

ぺこ:正義感がすごいんですよ。なんか決めセリフみたいなのがあって、僕が言わないと……。

りゅうちぇる:僕が言わないと誰が言うの!

Q:男らしいんですね!

ぺこ:言っていることは男らしいんですけど、言い方がこんな感じだから口うるさいオネエみたいな感じです(笑)。

みさえ&ひろしに負けないオシドリ夫婦の秘密!

Q:みさえとひろしは劇中でもよくケンカをしますが、お二人もケンカをしたりするんですか?

ぺこ:しょーもないことばっかりですよ。今の言い方ちょっときつかった、とか。

りゅうちぇる:僕は話し合いが好きなので、さっきはこういう言い方されて傷ついたから謝って、とかそういう話し合いは多いかな。

Q:その話し合いは、お子さんともしていきたいですか?

ぺこ:そうですね。言わなくてもわかるだろうっていうのはなしにしたいんです。だから息子のリンクにも思ったことは全部話してほしいし、疑問に思うことや、やりたいことがあれば全部相談してほしい。そこはずっと向き合っていってあげたいと思うんです。

りゅうちぇる:もうちょっとリンクが大きくなったら、怒らなきゃいけない場面も出てくると思うんです。でもそういう時でも、ちゃんと僕たちの愛が伝わるようにしたいです。愛しているから言うんだよっていう姿勢は崩さないで伝えていきたいです。

Q:お二人もご夫婦で愛を伝え合っていますか?

ぺこ:めっちゃ、言いまくります。大好きはもちろんだけど、ありがとうとか、感謝の気持ちも普段から絶対に言葉にします。

りゅうちぇる:ねぇ、大好き~とか(笑)。めっちゃ、くっついて、大好き~って言います。離れては言わないかな。遠くにいたら、必ず近寄って言う! 赤ちゃんが生まれてからはより増えたかな。リンクが寝た後とかに、僕たちは洗面所に移動してコソコソ話すのですが、二人の時間に特別感が出ました。

Q:本当に仲良しでうらやましい限りですが、ここだけは直してほしいところはありますか?

ぺこ:やっぱり口うるさいとこ(笑)。本当に、りゅうちぇるがモンスターペアレントになりそうなので、やめときって何度も言っているんですけど。でもほんまにリアルに直してほしいところは、めちゃくちゃのんびり屋さんなところ。時間にルーズだし。あと5分って時にまだパジャマで、今からトイレに行くとか言うし。どんなに急いでいても、絶対に地面に座って靴下履くんですよ。それ、めっちゃムカつくから立って履いてほしい。

りゅうちぇる:確かにいつも怒られるので、気をつけます!

親として子どもに伝えたいこと

Q:映画の中では、新婚旅行中のラブラブカップルという設定でしたが、実際に新婚旅行は行かれましたか?

りゅうちぇる:フロリダのディズニーワールド行きました!

ぺこ:実は出発するちょうど一週間前に赤ちゃんがいることがわかったんです。だから、病院の先生と相談したら、大丈夫って言ってもらえたんで超のんびりペースで行きました。

りゅうちぇる:この映画って、みさえとひろしが新婚旅行いけなくって、家族全員でオーストラリアに新婚旅行に行くっていうお話なんだけど、そういうのいいなあって思って。だから、リンクが大きくなったらみんなでまたディズニー行けたらうれしいな。

Q:でも、奥さんのお腹に赤ちゃんがいるってわかっていたら、モンペスイッチ(モンスターペアレントのスイッチ)が発動しそうですね?

ぺこ:めっちゃ発動していました! 例えば道案内してくれる人がいて、タタターって先に行かれると、また「なんか歩くの速すぎじゃない?」とか、「こっちはお腹に赤ちゃんいるんだよ~」とか言って、でもそんなん知らんやん、お腹も大きいわけでもないし(笑)。

りゅうちぇる:なんかそこにしか頭が行かなくなっちゃって、ぺこりんがつわりで倒れちゃった時も、僕もうどうしたものかってなっちゃって蜂蜜レモンたくさん作って看病しました。

ぺこ:いろんな意味で正義感がすごいんです(笑)。

Q:しんちゃんの個性をみさえとひろしは、とても大事にしています。お二人も自分たちの世界を貫いているのがとてもかっこいいです。自分が親として見せていきたい姿勢はありますか?

りゅうちぇる:人に何を言われても、キラキラと自分らしく輝く姿を見せてあげるのは教育の一つだと思うんです。やっぱり人の目に惑わされないで、自分をしっかり持って、自分を好きでいられる子になってほしいと思っています。

ぺこ:りゅうちぇるがパパで、リンクが本当にうらやましいです。私が毎日楽しくリンクと一緒に過ごせているのは、りゅうちぇるのおかげ。どんどんカッコいいパパになっていると思います。

取材・文: 森田真帆 写真:サイトウ ムネヒロ