4月の最新映画はアツい男、自己チュー男、狡猾男、捨てられ男などなど、濃いキャラクターの男たちが目白押し! 一癖も二癖もありつつも、実は愛すべき一面を持つ6人の男たちを紹介します。

『キングダム』 (4月19日公開)

(C) 原泰久/集英社 (C) 2019映画「キングダム」製作委員会

見どころ解説

原泰久のコミックを映画化した歴史エンターテインメント。中国の春秋戦国時代、大将軍になることを夢みる奴隷の少年・信とのちに始皇帝となる若き王・エイ政を、信とエイ政に山崎賢人と吉沢亮がふんする。王の弟によるクーデターが勃発、信がエイ政と運命的に出会い、王宮を奪還すべく戦うさまを、『アイアムアヒーロー』や『BLEACH』などの佐藤信介監督が活写。長澤まさみ、橋本環奈、大沢たかおら脇を固めるキャストも濃いキャラクターぞろい。勇壮なアクションや壮大なスケールは、原作の世界観を見事に表現している。

(C) 原泰久/集英社 (C) 2019映画「キングダム」製作委員会

アツい男

いにしえの戦乱の世に、奴隷の身分から大将軍になるという無謀な夢を抱くアツい男、信。共に鍛錬に明け暮れていた幼なじみの漂がエイ政の身代わりとして命を落としたことから、漂への想いを胸に、王座を追われるも中華統一をめざす政のもとで大将軍への夢へ突き進むことに。大将軍への野望や漂を失った悲しみを抱きながら、敵が人間離れした猛者であろうと果敢に戦っていく。そんな猪突猛進な信だけれど根っから陽気でポジティブ、さらに王族であるエイ政へのタメ口や型破りな言動で、エイ政の臣下たちをヒヤヒヤさせるようなことも。うっとうしいまでにアツく、かつ明るく天然なキャラは、まさに誰からも愛されるヒーロー!

『愛がなんだ』(4月19日公開)

(C) 2019映画「愛がなんだ」製作委員会

見どころ解説

NHK連続テレビ小説「まんぷく」の岸井ゆきのと、『ニワトリ★スター』の成田凌という若手実力派俳優が共演するラブストーリー。『パンとバスと2度目のハツコイ』の今泉力哉が監督を務め、直木賞作家の角田光代の小説を基に、好きになった相手にすべてを捧げて空回りするヒロインの一途な日々を描き出す。見栄もプライドもかなぐり捨て、愛しい“マモちゃん”のためにだけ生き、彼だけを見つめ、ひたすら待ち続けるヒロインの姿はいっそ潔く、不思議とチャーミングに見えてくる。

(C) 2019映画「愛がなんだ」製作委員会

自己チュー男

肉体関係があっても、友達以上恋人未満の中途半端な状態のテルコとマモル。恋愛とは不思議なもので、相手に夢中になって追いかけた方が負け! どっぷりと恋の深みにハマり、寝ても覚めても大好きな“マモちゃん”まっしぐらのテルコの場合、その時点ですでに彼女の負けは確定。マモルは彼女が何でも言うことを聞いてくれるのを知りつつ、病気だと呼び出しておきながら深夜に平気でテルコを追い出したり、自分が好きな相手すみれに引き合わせて利用したりとやりたい放題。そんなマモルだが、ベッドの中でふと自信のなさや弱さをテルコにさらけ出す姿には母性本能をくすぐられ、自己チューぶりさえ許してしまう不思議な魅力の持ち主だ。

『パパは奮闘中!』(4月27日公開)

(C) 2018 Iota Production / LFP - Les Films Pelleas / RTBF / Auvergne-Rhone-Alpes Cinema

見どころ解説

『ルパン』『タイピスト!』などそれぞれの役柄に成り切るフランスのカメレオン俳優、ロマン・デュリスを主演に迎えた感動作。ベルギー生まれのギヨーム・セネズが監督と脚本を担当し、突然の妻の失踪で困惑する父親が、少しずつ子どもたちと強い絆で結ばれていく過程を映し出す。職場でも家庭でも問題が山積みの中、四苦八苦しながらも自分なりの着地点を探し求め、父親として、社会人として、そして一人の男として日々成長していく主人公の姿に勇気をもらえる。

(C) 2018 Iota Production / LFP - Les Films Pelleas / RTBF / Auvergne-Rhone-Alpes Cinema

捨てられ男

美しい妻と二人のかわいい子どもにも恵まれ、仕事ではかなりのプレッシャーを抱えながらも幸せに暮らしていたオリヴィエ。だが、ある日突然最愛の妻が消えてしまう。彼女を愛し、信頼していただけに彼のショックは大きく、なおかつこれまでほぼ妻に任せきりだった家事と育児が否応なく仕事で多忙な彼の肩に重くのしかかる。子どもの食事の支度や送迎、宿題をみるなど、慣れない家事と育児に四苦八苦する姿がほほ笑ましい。そして、同僚女性に誘惑されてついその気になるも、最終的にはいつ戻るかも分からない妻への愛を貫き、子育てを優先させる育メンぶりにほだされる。

『JK☆ROCK』(4月6日公開)

(C) 2019「JK☆ROCK」ビジネスパートナーズ

見どころ解説

『デメキン』の福山翔大や『仮面ライダーゴースト』シリーズの山本涼介など、これからの活躍が期待されるフレッシュなキャストが出演する青春ストーリー。ロックバンドの解散をきっかけに音楽をやめた主人公が、ひょんなことから女子高生バンドを指導することになり、音楽への情熱を取り戻していく。共演には小林亮太、舞台を中心に活動する熊谷魁人のほか、実際に現役女子高生バンドとしてデビューした DROP DOLL のメンバーが劇中のバンドを熱演。バンド、友情、恋など、これぞ青春! 存分に堪能できる。

(C) 2019「JK☆ROCK」ビジネスパートナーズ

スパルタ男

主人公の丈はロックバンド「JoKers」の解散後、大学でくすぶっていたところ、初心者の女子高生バンドを指導することになるも、その指導が超スパルタ。実は丈はバンドをやめながらも丈は音楽をあきらめきれず、さらにJoKersのメンバーだった同じ名のJOEが音楽活動のためにアメリカへ渡ったことが気になっている。普段はクールに振る舞っている丈だけど、イライラが募り、彼女たちを厳しい言葉で怒鳴りつけてしまうのだ。しかし、悩み葛藤しながら、女子高生たちのがんばりに触れるうちに、丈の心にも変化が……。スパルタっぷりから一転、柔らかい笑顔になる瞬間のギャップがたまらないっ!

『バイス』(4月5日公開)

(C) 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.

見どころ解説

今年度アカデミー賞で8部門にノミネートされた社会派エンターテインメント。米国史上もっとも強大な権力を握った副大統領ディック・チェイニーの実像に迫る。下院議員の秘書となり、政治の裏表を学んだチェイニー。権力を追い求め、やがて彼はジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領となって国家を意のままに操り……。痛烈なブラックユーモアと風刺、特殊メイクでチェイニーに成り切った演技派クリスチャン・ベイルの熱演が光る。

(C) 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.

狡猾(こうかつ)男

自堕落な大学生活をおくっていたチェイニーは、後に妻となる恋人に叱咤(しった)されたことから一念発起。クズでないことを証明しようと政界入りして、トコトン権力を追い求める。アメリカの権力の頂点である大統領の座こそ断念はしたが、お飾り的ポジションになりかねない副大統領職を引き受ける際には大統領ブッシュに自分の権限の拡張を念押しし、911同時多発テロを好機とみて大統領を操るのだから狡猾(こうかつ)きわまりない。とはいえ、すべては勝ち気な妻がいたからこそ。政府を意のままに操った男が、実は愛妻に操られていたと思えば、こんな男でもかわいく思える!?

『シャザム!』(4月19日公開)

(C) 2019 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

見どころ解説

DCコミックスの異色ヒーローを実写化したユーモラスなアクション・コメディー。15歳の少年ビリーが、ムキムキの肉体を持つスーパーヒーロー、シャザムに変身。ヒーローオタクの親友とともに大騒ぎを繰り広げながら、やがて強大な敵に立ち向かっていく。『アナベル 死霊人形の誕生』で注目されたデヴィッド・F・サンドバーグ監督が、笑いを織り込みながらアクションを演出。テレビドラマ「CHUCK/チャック」シリーズのザカリー・リーヴァイが主演を務める。

(C) 2019 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

おちゃらけ男

見た目は大人だが、中身は子ども。たくましいヒーローに変身したビリー少年だが、中身はヤンチャな悪ガキのままだから、スーパーパワーも遊びで使っちゃう! ドラム缶を吹き飛ばしてみたり、バットで殴られてみたり、ATMからお金を噴出させたり、大人の姿に乗じて酒を買いに行ってみたり。犯罪行為はマズいとしても、悪友と一緒にパワーを試してみるおちゃらけた姿は、やっぱり無邪気で憎めない。悪ふざけがしたいお年頃だから、それも仕方なし!? ムキムキのヒーローが高層ビルを飛び越え損ねて窓を割って平謝りする姿は、ギャップがありすぎでキュンとくる!

シネマトゥデイ編集部