『サムライフ』三浦貴大 インタビュー

10代の頃、長岡先生に出会いたかった

『サムライフ』三浦貴大 インタビュー

元高校教師が理想とする教育現場を実現させるために、元教え子らと共に奮闘する姿を描いたヒューマンドラマ『サムライフ』で、主人公のナガオカを演じた俳優の三浦貴大が作品への思いを語った。

映画『サムライフ』は2月28日より全国公開

取材・文: 南樹里 写真: 杉映貴子

役づくりで変貌した共演者に驚がく

Q:本作では、実在の人物である認定NPO法人「侍学園スクオーラ・今人」の長岡秀貴理事長をモデルとした役を演じられましたね。

最初にお話を頂いた時は実話ということを知らなかったんですが、長岡先生が撮影現場に何度も来てくださったりして、直接お話をさせていただきました。本作のナガオカは、多少無鉄砲な印象を残すキャラクターになっていますけど、実際の先生は全くそういう方ではないんです。心から尊敬していますし、失礼がないよう気を付けて演じました。

Q:役づくりにあたり長岡さんをまねた部分もあるそうですが、実際に「似ている!」という声が上がっているようですね。

実際に先生のことを知っている方に似ているなと思っていただけたらと考え、身振り手振り、先生のしぐさ、クセなどはまねをさせていただきました。似ているというお声を頂けて、素直にうれしいです。そう言っていただけたのであれば、僕の本作での目標は達成です(笑)。

Q:チームメンバーとの関係も魅力的に描かれた作品ですね。

共演者の方々とは撮影を通じて年の差関係なく、いい関係が築けてすごく楽しかったです。オフの時でも劇中のままでした。

Q:ケンジ役の加治将樹さんの変貌には驚きました!あまりになじみ過ぎて以前の姿が思い浮かばず、思わずネット検索してしまいました。

彼はむちゃくちゃイケメンですから!今回が2度目の共演だったんですけど、クランクインで再会した時に「誰?」って感じで……。約20キロの増量ですから、一目ではわからなくて僕も驚きました。度肝を抜かれるとはこういうことだなと(笑)。この作品の見どころの一つは加治将樹の太りっぷりといっても過言ではないかもしれません!

『サムライフ』三浦貴大 インタビュー

意外にも実はスイーツ男子!?

Q:三浦さんも役づくりの必要があれば増量や減量をしますか?

します!僕の場合、甘い物が大好きなので、単に増量するのならばすぐできると思います(笑)。

Q:もしや、はやりのスイーツ男子ですか?

スイーツ男子などというのはおこがましい……ただの甘い物好きです。この撮影中も毎日のようにコンビニに行って、モンブランケーキを買っては食べていましたから。

Q:三浦さんは食べても体重が増えなさそうですけど。

いえいえ、実は太りやすいんです。あるアクション映画の撮影の時に、甘い物の食べ過ぎで体重が6キロぐらい増えてしまったことがあって……さすがに監督から指摘されました(苦笑)。ちょうど役づくりのためにトレーニングをしていたので、その成果ということにしましたけど(笑)。

Q:意外なエピソードですね。

実は子供の頃、一度でいいから、チューブのコンデンスミルクを一気飲みしてみたいと思っていて。親元を離れ一人暮らしを始めた時、すぐに実行しました。実家でやると親に心配されそうですし、母親が甘い物が好きなので、僕が冷蔵庫のコンデンスミルクを全部飲んでしまったら母が悲しむのではないかと当時は考えたんですよね。

Q:実行した感想は?

期待通りにおいしかったですし、大満足でした!なので、単純な増量であれば簡単にできてしまう気がします。

『サムライフ』三浦貴大 インタビュー

生きることを諦めないでほしい

Q:長野県上田市での撮影はいかがでしたか。

ロケで伺うのは2度目でしたけど、すごく撮影に良いところだと思います。皆さん、おおらかであたたかいですし、集中してお芝居ができる環境にしてくださるんです。時間の流れもゆったりしていて過ごしやすかったです。

Q:悩んでいるナガオカに対し、きたろうさん演じる父親が「成せばナス」(「為せば成る」のオヤジギャグ)と絶妙な距離感で接する場面なんかは、おおらかな人柄を象徴しているようにも感じますね。

そうかもしれませんね。この物語のポイントは、主人公が情熱を持ち突き進む姿に共鳴されていく部分と、周りのサポートがあってこその部分のバランスにありますよね。僕自身もそうですけど、今の僕をサポートしてくれるスタッフがいなければどうなっていたことか……。

Q:周りが支えたいと思うような人望があるからだと思います。そういう人間力を付けるためにも、選択肢の一つとして自分で生き方を決める学校があることは理想的ですね。

僕自身、人生や進路に悩んだ10代があって今がある。だからこそ僕も10代で長岡先生に出会いたかったですね。本作が、こういう活動が行われていることや、進路の選択肢があることが広く知られるきっかけになればと願っています。夢を持つこと、生きることを諦めないでほしいので、多くの若い世代に観ていただきたいですね。