『ストレイヤーズ・クロニクル』岡田将生&染谷将太&瀬々敬久監督 インタビュー

インタビュー

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岡田&染谷の新たな顔を引き出した青春アクション

『ストレイヤーズ・クロニクル』斎藤工 インタビュー

『ストレイヤーズ・クロニクル』の予告動画

国内外で高い評価を受ける瀬々敬久監督が挑んだアクション超大作『ストレイヤーズ・クロニクル』で、卓抜した身体能力を持つグループのリーダー・昴を演じた岡田将生と、敵対するアゲハチームを率いる車イスの学を演じた染谷将太。『アントキノイノチ』でもコラボレートしている気心知れた三人が、本作の魅力を語った。

映画『ストレイヤーズ・クロニクル』は6月27日より全国公開

取材・文: 本間綾香 写真: 高野広美

今を生きる若者のリアルな感情

Q:完成した作品を観た感想はいかがでしたか?

岡田将生(以下、岡田):僕にとっては初めてのアクション映画で、あまりこういう役柄を演じたことがなかったので、達成感がありました。瀬々監督の叫びのようなメッセージが込められていたと思います。みんなで作り上げたという気持ちが強かったので、完成したんだなとうれしかったですね。

染谷将太(以下、染谷):僕は作品を観て「こんなに青春していたんだ」と初めて気付きました。描かれているのは一筋縄ではいかない青春で、登場人物たちの苦しみやもがき、葛藤が美しく見えました。僕の役柄については、監督から最初に「すっごくイカレてくれ」と言われて。難しいなと思ったのですが、ひたすらそれを目指しました。

瀬々敬久監督(以下、瀬々監督):染谷くんはこれまでいろんな役柄を演じてきたから、さらにハードルを高くしてそこを越えてほしかったんです。ワケのわからない染谷将太を見せたかったですね。岡田くんに関しては、誰も見たことのない岡田将生を見せるんだという思いで撮りました。二人の今までにない顔を引き出そうという思惑があったのですが、想像を上回るものができたなと感じています。

Q:この物語は『X-メン』や『トゥモロー・ワールド』の世界に通じるものがあると感じました。監督はこれらの作品を意識されましたか?

瀬々監督:『X-メン』は見倒しましたよ(笑)。ほかにも超能力アクション系の作品はかなり研究しました。この映画を作る上で青春映画であること、あとクロニクル、つまり時間や時代というテーマが前提としてありました。僕はバブル時代を経験しているけれど、岡田くんや染谷くんは生まれた頃から日本は傾いていて、僕たちの世代はその責任を問われる立場にある。この映画はそういう世代間の闘いの映画だと思うんです。僕が自主映画を製作していた頃は、映画で何かが変えられるというような希望が周りにありました。今の若者は、希望が見えにくい中でなんとかしたいと思いながら生きている。それが青春なんですね。彼らの感情を、アクションという形で描けたと思っています。

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気配りの岡田とマイペースな染谷!?

Q:岡田さんと染谷さんは映画で何かを変えたい、影響を与えたいという思いはありますか?

岡田:僕なんて、まだそんなにたくさんの映画に出ているわけではないですし、大それたことは言えませんが、この作品に関して言えば核となっている「今を生きる」ということ、そこを感じ取っていただけたらうれしいです。

染谷:僕は役者としては雇われの身だと思っています。だから、自分が何かを伝えたいという気持ちは特にないです。ただ、監督と“共犯者”になりたいという思いだけはあります。監督が伝えたいものを伝える、それに協力できたら一番いいですね。

Q:今回共演して、お互いについて新たに発見した一面はありますか?

染谷:僕は13歳か14歳の頃に岡田くんと出会っているんです。それ以来、映画に連れて行ってくれたり・・・・・・。

岡田:え? 行ったっけ?

染谷:『大日本人』を一緒に見に行ったじゃないですか。

岡田:あー、行った!

染谷:あと、古着屋さんに連れて行ってもらった思い出があります。でも、現場でみんなを引っ張っている岡田くんを見るのは初めてでした。責任感を持って、悩みながらも表現されている姿はカッコいいなと思いました。

岡田:僕は将太に対して、共演者の方々と仲良くなるイメージがないんですよね。今回、改めてそれを実感しました(笑)。それだけ自分の役柄に集中しているということで、芝居で引っ張っているのですが、本当に周囲とコミュニケーションを取らない(笑)。それが新たな発見で、僕はうらやましかったです。

『ストレイヤーズ・クロニクル』岡田将生&染谷将太&瀬々敬久監督 インタビュー

息ぴったりの三人、再結集の可能性は?

Q:監督から見て、岡田さん&染谷さんに俳優としての変化を感じましたか?

瀬々監督:岡田くんは、年下の出演者たちのアニキとなって昴チームをまとめていました。今までそういうことはなかったらしいけど、今回は座長感を出していましたね。片や、染谷くんは一切そういうことはしない(笑)。アゲハチームは役柄として個性派ぞろいなんでね。だから、「勝手にやれば? 俺も勝手にやるから」みたいな感じでした。岡田くんは若い子たちを連れて、焼き肉に行ったりしていたよね。

岡田:そうですね。僕は最近、10代の子たちと共演する機会があまりなかったので、彼らの話を聞くのは勉強になるというか楽しかったです。でも将太は全然その輪に加わらない(笑)。「ちゃんとやんなきゃ」って注意はしたんです。でも将太の性格を知っているから、結局「まぁ、しょうがないね」って。

染谷:僕、キャパが狭いんで。自分のことでいっぱいいっぱいなんです。

Q:今後三人でまた組むことがあれば、どんな作品がいいですか?

岡田:この映画で、いろいろな技や動きをたくさん教えていただいたので、また機会があればぜひアクションをやりたいです。

瀬々監督:今回は「破壊の染谷」「救済の岡田」でしたから、次はチェンジしたいですね。「破壊の岡田」「救済の染谷」を撮りたいです。あ、『寄生獣』でやっているか?

岡田&染谷:(爆笑)。

染谷:岡田くんとは、次はコメディーをやりたいです。

岡田:お、意外だね! 俺、ツッコミやりたいな。

染谷:じゃあ、僕、ボケます。

Q:続編を期待してもよいでしょうか?

瀬々監督:みんなで話はしているんです。実は染谷くんがクローン人間だったと。

岡田&染谷:(爆笑)。

瀬々監督:染谷くんは次は車イスではなく、歩いていますから。

染谷:じゃあ、アクションもできますね。

瀬々監督:ミギーも出てくるとかね。

岡田:ミギー、強そうだなぁ。


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記事制作 : シネマトゥデイ(外部サイト)