【ダレコレ~Dare Collection~ vol.1】『ラブ・アクチュアリー』の子役がイケメンに成長! トーマス・ブロディ=サングスターの前髪にうっとり

コラム

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文=那須千里

トーマス・ブロディ=サングスター『メイズ・ランナー』

トーマス・ブロディ=サングスター『メイズ・ランナー』
(C) 2014 Twentieth Century Fox Film

今日は映画でも観よう、さてどれにしようかな・・・そんなときの決め手はジョニー・デップ? ブラッド・ピット?? レオナルド・ディカプリオ??? 近年は彼らに続く若手スターの不在もささやかれますが、そんなときこそ次世代スター発掘のチャンスです。主演が輝いているのは当然として、その脇でキラリと光る存在感を放っている予備軍もたくさんいます。顔が好みだったり、身のこなしがツボだったり、ふとした仕草に釘付けになったり。一瞬でも「誰これ!?」と思ったら見逃してはいけません。

つい最近も「メイズ・ランナー」という映画の中で素敵な出会いがありました。暴走しがちな主人公の少年を冷静に見守りつつ、ここぞというところではビシッとリーダーシップを発揮する金髪の彼。白い肌に黒目がちの大きな目ときりりとした眉には見覚えが・・・と脳内Googleをフル稼働させて記憶を検索した結果、見事にヒットしました。『ラブ・アクチュアリー』(03)でリーアム・ニーソンの義理の息子を演じていた少年、そう、リーアムとタイタニックごっこをしていたあの子です! 亡き母親と同じ名前のクラスメイトの女の子に恋をし、空港で愛を告白しようとする姿に、心をわし掴みにされた女性も多いはず。

彼の名はトーマス・ブロディ=サングスター、略してTBS。ポール・トーマス・アンダーソン監督(『マグノリア』『インヒアレント・ヴァイス』)がPTAと呼ばれているように、ここでは親しみを込めてTBSと呼ぶことにしましょう。1990年ロンドン生まれの24歳、2001年にテレビ映画で子役デビューするとたちまち頭角を現し、2年後には早くも『ラブ・アクチュアリー』で第一のブレイクを果たすのですが、実は『ラブ・アク』で英国首相を演じたヒュー・グラントの血縁でもあります。正確にはTBSのひいおばあちゃんとヒューのおばあちゃんが姉妹という、ちょっと複雑な関係ですが、そんな血筋のよさも魅力のひとつ。かつての愛らしい面影を残したまま、スレンダーな麗しきイケメン青年へと成長した昨今では、人気アイドルグループEXOの元・中国人メンバーだったルハンに似ている! という声も散見されるなど、再び人気が高まってきているのです。

『ラブ・アク』後は『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』(05)で6人弟妹を率いる悪ガキ長男の一面を見せたかと思えば、『トリスタンとイゾルデ』(06)では端正なルックスを生かしてジェームズ・フランコの少年時代を演じていたTBS。彼があらためて注目を浴びたのは『ノーウェア・ボーイ ひとりぼっちのあいつ』(09)で演じた若き日のポール・マッカートニー役です。ここではトレードマークの金髪ではなくブルネット、カールした前髪を額にひと房垂らしたヘアスタイルで登場、くっきりとした凛々しい眉毛にポールの面影が重なります。白ジャケットのスマートないでたちで現れるなり流暢なギターの腕前でジョン・レノンをうならせたり、ジョンの実母ジュリアといい雰囲気になったりして、ジョンをやきもきさせまくるのです。ポールは左利きなので、右利き用のギターの弦を上下逆さに張って左右反転で弾くシーンもあり、TBSも左手でギターを弾く練習をしたという努力家です。ちなみにTBS自身、プライベートでもギターとベースを弾くミュージシャンで、彼のお母さんがボーカルをつとめるバンドではベースを担当してるほど。

2013年からはテレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」(第3・第4シーズン)に出演、緑のマントをまとい、由緒あるスターク家の一員で予知夢を見ることのできる少年(役柄の設定は13歳!)に扮していますが、架空の王国を舞台にした壮大なファンタジー的世界観にも違和感なく馴染んでしまうのがTBSのすごいところ。幼くして即位した西ローマ帝国最後の皇帝を演じた“The Last Legion”(07)でも王冠にマントの正装を披露していましたが(これがまたカワイイ!)、少女漫画の王子顔なので、コスチューム・プレイがめちゃくちゃ似合うのです。

『メイズ・ランナー』

『メイズ・ランナー』
(C) 2014 Twentieth Century Fox Film

そういえば『メイズ・ランナー』も記憶を失った少年たちが巨大な迷路からの脱出を目指すアドベンチャーでした。TBSが演じているのはグループのサブリーダーであるニュートですが、この映画は主人公の役名がTBSのファーストネームと同じトーマスと非常にややこしいことになっているので要注意です。少年グループには黒人系、韓国系、ぽっちゃりさんと、よりどりみどりのメンバーが揃っており、TBSの担当は主人公のトーマスをサポートする参謀兼副委員長的な役割。トーマスを窮地から救いお礼を言われたときのもの言わぬ表情は必見です。

5月で25歳になるTBSですが、いまだ少年のような顔立ちに加え、尖った顎や首から肩にかけてのラインがほっそりと華奢なので、まだ大人になりきっていないような頼りなげな体つきと180cm強という長身とのギャップがたまりません。よくよく考えると『ラブ・アク』の撮影時でもすでに12歳ぐらいだったわけですがもっと幼く見えました。恐るべき童顔! その当時から変わらないのがふっさりとした特徴的な前髪です。ウェーブがかかって細かく段の入った、なかなか他の人にはない前髪の質感はTBSの専売特許。まずはそこからチェックです。

多くの子役が子どもから大人への階段を上がる過程で苦戦していますが、TBSにはもうしばらく少年らしいナイーブさと実年齢のアンバランスな魅力を両立させてほしいところ。大人と子どものグレーゾーンをフィールドとしたセカンドブレイクに期待しています!

『メイズ・ランナー』
5月22日(金)TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー!
配給:20世紀フォックス映画
監督:ウェス・ボール
脚本:ノア・オッペンハイム、グラント・ピアース・マイヤーズ、T. S. ノーリン
出演:ディラン・オブライエン、カヤ・スコデラリオ、アムル・アミーン、トーマス・ブロディ=サングスター、キー・ホン・リー、ウィル・ポールター、パトリシア・クラークソン、ブレイク・クーパー、デクスター・ダーデン、クリス・シェフィールド

『メイズ・ランナー』

(C) 2014 Twentieth Century Fox Film

記事制作 : Avanti Press

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