『イニシエーション・ラブ』木村文乃 インタビュー

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小悪魔と純粋、女性の二大タイプとの恋愛が面白い!

『イニシエーション・ラブ』木村文乃 インタビュー

『イニシエーション・ラブ』の予告動画

乾くるみによる累計発行部数150万部超のベストセラー小説を基に、甘くてほろ苦いラブストーリーと衝撃のミステリーが融合した映画『イニシエーション・ラブ』。松田翔太、前田敦子と共演した木村文乃が撮影を振り返った。

『イニシエーション・ラブ』は5月23日より全国公開

取材・文: 浅見祥子 写真: 上野裕二

原作に忠実、かつポップに映画化

Q:最初に『イニシエーション・ラブ』の企画を聞いた印象はいかがでしたか?

原作を読んでいたので、まさか自分がその登場人物になるとは思っていなくて。同時に、映像化の難しい部分も堤(幸彦)監督なら絶対に面白くなる! と確信しました。発想がユニークだし、うそをつかないですよね。映画自体は「うそ」でも、堤監督の描く世界に「うそ」はないというか。

Q:原作の感想は覚えていますか?

単純にだまされました(笑)。何ていい子だろう繭子! と思っていて、オチも正直最初は何のことかわからなくて、2回目でようやく、そういうことか! と(笑)。映画は原作に忠実、かつポップになっています。原作にはドロっとした部分も描かれますが、映画では大事なのはそこじゃない! と。ラスト5分どう驚かせるか、そこへの堤監督の意気込みが素晴らしいなと思いました。

Q:確かに前半静岡パートでの「たっくん」のエピソードに気合を感じました。

あれを見て彼を悪く言う人は絶対いないと思うんです。たっくんの真っすぐな一生懸命さって、女性は絶対に好きですよね。

『イニシエーション・ラブ』木村文乃 インタビュー

女性の二大パターンを象徴する2人のヒロイン

Q:美弥子役をオファーされたときはどう思われましたか?

美弥子役かと素直に受け取れました。台本を読むと、「イニシエーション・ラブとは何か?」を説明する役でもあって、改めて重要な役回りだなと感じましたね。台本から受け取る美弥子、原作の読者が見たい美弥子は? と考えていき、わたし自身は純粋に演じたつもりですが、周りからは「美弥子さんって小悪魔だよね~」と言われていました(笑)。

Q:美弥子って小悪魔ですか!?

静岡サイドのマユは純粋に見えて小悪魔で、東京サイドの美弥子は計算しているように見えて純粋。女性ってその2パターンある気がしますが、対比になっていますよね。それでいて美弥子はふとしたときに純粋さが出たり、相手に笑ってほしいがためにがんばってしゃべったりする姿が男性に「いいなあ」と思わせるのだろうなと。

Q:堤監督が「都会の女の怖さを見事に表現してくれた」とおっしゃっていました。

そうなんですか!? 東京はチャンスがたくさんあるから一つ一つに貪欲さがない気がするんです、何に対してもライトというか。例えば美弥子が鈴木をホテルに強引に誘うのも、純粋な気持ちなのかなと。でも見る人によっては、計算の上で誘っていると思うのかも。いろいろな見方ができるのが女性で、男性はその意図がわからないから怖いんでしょうね。

Q:前田敦子さん演じる繭子をどう思います?

わたしはマユが大好きなんです。だって疲れて帰ったらあんなかわいい子が「おかえり!」って飛びついてきてくれるんですよ! そんな家、帰りたいと思いますよね。マユは男性にとっての夢の世界を見事につくっていて、後に意外な展開があるとしても、その瞬間、瞬間は男性に絶対の幸せをくれる。それも女の人としての一つの生き方で、別に悪いわけではないと思います。

『イニシエーション・ラブ』木村文乃 インタビュー

恋愛映画として観て、大いにだまされて!

Q:舞台となった1980年代にはどんな印象がありますか?

1987年生まれなので記憶はないんですが、ドラマ「男女7人夏物語」の世界、というイメージです。今のようにルールに縛られず、みんながやりたいことをできている時代ですよね。今の方が生きやすい面もあるかもしれませんが、当時はみんなが素直にやりたいことをやっていて自由だし、生き生きしているなって思いました。

Q:完成した映画の感想はいかがですか?

純粋に恋愛映画として面白いと思いました。まさに女性の二大タイプとの恋愛を丁寧かつ面白く表現していて、衝撃のラストを知っているのに忘れて観ちゃいました。それはすごいことです。出演者として結末を知っていて、でも忘れるくらいに恋愛パートが面白いんですから。

Q:ストーリーを知る演者にとっては1度目から、2度目に映画を観る感覚かと思っていました。

そうですね、でも静岡パートの撮影は見ていないですし、堤監督の頭の中ってちょっと特殊なんです。今、撮ったものがどう映画になるのか予想できないというか。現場でつくったものプラス小ネタを挟んだり、面白くなる要素をどんどん入れているので、できた映画は予想のつかない面白さになっていました。

Q:最後に、白紙の状態でこの映画を観る人に一言お願いします。

恋愛映画として観て、楽しんで、大いにだまされてください。途中で例えば前田さんがよくわからないことを家でやっていたりしますが、その答え合わせは全てエンドロールにあります(笑)。例えばわたしくらいの年齢なら、ちょうど親の世代が当時を知っているはず。一緒に観ると「これはやったのよ~」とか「この車よく街を走っていたの!」なんて話ができると思います。わたしが驚いたのは、オフィスで自由にタバコを吸えたこと。それにビックリして・・・・なんて会話が親子でできます。親子で映画を観て、違う観点から映画の話ができるって楽しいですよね。


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記事制作 : シネマトゥディ