戸田から見た松坂はギャップの塊!?

エイプリルフールの「ウソ」が大騒動へと発展する群像コメディーで、対人恐怖症の妊婦・あゆみを演じた戸田と、彼女を身ごもらせたセックス依存症の天才外科医・亘を演じた松坂が、撮影時のエピソードを明かした。

『エイプリルフールズ』戸田恵梨香&松坂桃李 インタビュー

取材・文: 斉藤由紀子 写真: 高野広美

遊び心にあふれた撮影現場

Q:テレビドラマ「リーガルハイ」など、コメディーセンス抜群の石川淳一監督と、脚本家・古沢良太さんの作品ということですが、撮影はいかがでしたか?

戸田恵梨香(以下、戸田):とっても愉快な現場でした!

松坂桃李(以下、松坂):石川さんは遊びが好きというか、面白いことをどんどん取り入れてくださる方なんです。例えるなら、子供たちを好きに遊ばせて、いいところをピックアップしていくような感じですね。

戸田:監督には「演出で何かあったら言ってくださいね」ってお願いしていたのですが、結局、何も言われなかったんです。ほぼ自由にやらせていただきました。

Q:お二人ともかなり弾けた役でしたが、撮影前に準備したことはありましたか?

戸田:妊婦の役ということで、インターネットの動画で妊婦さんの様子をたくさん見ました。あとは、家の中でしゃべり方の練習をするくらいでしたね。

松坂:僕は、外科医とはいっても本当にゲスい役で、執刀シーンがまったくなかったんです(苦笑)。だから、特に勉強することもなかったのですが、現場で医療系のことを監督から指示されることもあるかもしれないと思い、医学書のようなものを読んでマメ知識を少し入れてみたんです。でも、現場で使うことはありませんでした(笑)。

Q:ユースケ・サンタマリアさん、小澤征悦さん、菜々緒さんほか、個性的なキャストの方々と共演されていますが、特に印象深かった方といえば?

戸田:印象に残ったのは大和田伸也さんです。強烈なお芝居をされていたので(笑)。

松坂:後半に向けてためていらしたような感じでしたよね。それまではカメラに見切れているくらいの存在だったのが、後半で急に動きだすので、「ためていましたよ~!」みたいな(笑)。

戸田:そう、さく裂していらっしゃいました。

『エイプリルフールズ』戸田恵梨香&松坂桃李 インタビュー

やっと二人で話をすることができた!

Q:今回の共演で、お互いの新たな発見はありましたか?

戸田:もう、発見だらけでした(笑)。

松坂:これまで共演した作品では、あまりコミュニケーションをとる時間がなかったんです。だから、今回のクランクアップ後にやっとお話ができた感じですね。

戸田:そう、初めてちゃんとしゃべりました。それまでは、「ああ、いるなあ・・・・・・」という感じで。今日も「あ、いるな」って(笑)。

松坂:そりゃ、いますよ(苦笑)。

Q:それまでは、どのような存在として見ていたのでしょう?

松坂:僕からすれば戸田さんは、自分がこの世界に入るずっと前から活躍されている先輩ですから。普通にテレビで作品を観ていましたよ。

戸田:そうなんだ。何を観てくれていたの?

松坂:例えば、ギャルの役をやっていたドラマとか。あれ、すごいメイクでしたよね(笑)。それ以外も結構観ていました。今回ようやく、戸田恵梨香さんという女性と接したんですけど、全然気取っていなくて気持ちのいい方でした。ご一緒していて楽しかったです。あんまり会話はなかったですけど(笑)。

戸田:松坂さんは、初めてお仕事をしたときから、とてもシャイで人見知りで、マジメな人という印象があったんです。今回ご一緒してもその印象は変わらなかったんですが、そこから少しずつ会話するようになって、ギャップの塊なんだと思いました。すっごく楽しい方なんです。

松坂:いやいや、僕は相当地味ですから(笑)。

戸田:そこがいいんですよ。そもそも地味な人には見えないから、見た目とのギャップが面白いんです(笑)。

松坂:・・・・・・(複雑な表情で苦笑い)。

『エイプリルフールズ』戸田恵梨香&松坂桃李 インタビュー

二人がついつい言ってしまうウソとは?

Q:エイプリルフールの何げないウソから大騒動に発展してく本作ですが、自分がウソつきだなと思うことはありますか?

松坂:先輩からの飲みの誘いを断るために、ついついウソを言ってしまうときがあります。撮影が終わって、「早く家に帰ってDVDでも観よう」なんて思っているときに、「おお、今何しているんだよ」とか電話がかかってくると、「すみません、いま撮影中なんです。ちょうど15分間の休憩に入ったところで・・・・・・」とか言ってしまったことが・・・・・・。

戸田:それは本当にアルアルだよね。わたしも、休み中なのに「仕事」とか言ってしまうことはあります。ちょっと面倒なときとか(笑)。

Q:ウソをモチーフにした予想不可能な古沢さんの脚本は、かなり演じがいがあったのではないですか?

戸田:台本自体が、読み物のように面白かったんです。何が本当で何がウソなのか最後までわからない、謎解きのような魅力があって、やりがいがありました。個性豊かな登場人物たちが、観てくださる方の心にそっと寄り添って、みんなをハッピーにしてくれるような作品だと思います。

松坂:本当に楽しかったです。古沢さんの台本でもう一度やってみたいですね。

Q:もしもその機会があったら、次はどんな役を希望しますか?

松坂:そうだなあ・・・・・・古沢さんの役とか。どんな人物なのか演じてみたいです。

戸田:そしたら、わたしはプロデューサーの役がいい!

松坂:じゃあ、監督の役には、石川さんご本人に出ていただきますか(笑)。

戸田:それ、いいですね!(笑)。