『夫婦フーフー日記』佐々木蔵之介&永作博美 インタビュー

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闘病モノだけどコメディー映画

『夫婦フーフー日記』佐々木蔵之介&永作博美 インタビュー

『夫婦フーフー日記』の予告動画

『夫婦フーフー日記』で10年ぶりに夫婦役で再共演した佐々木蔵之介と永作博美。しっかり者だが死んだはずのヨメと、ちょっと頼りないけどひたすら頑張るダンナ。息の合った演技を見せた二人が理想の夫婦像を語った。

『夫婦フーフー日記』は5月30日より全国公開

取材・文:高山亜紀 写真:高野広美

実話で闘病モノのコメディー!?

Q:闘病モノでコメディーとは驚きましたが、話を聞いたとき、どう思いましたか。

佐々木蔵之介(以下、佐々木):絶望を深刻に受け入れつつ、その上でどう生きていくのか。つらいことがあっても、ユーモアを忘れず、楽しく笑って、前に進もうとする二人の映画だったので、闘病モノではあるんですけど、とても希望に満ちた作品だと思いました。

永作博美(以下、永作):本当に初めて見るような台本でした。読んでいると、笑っちゃうんだけど、泣けてきちゃったりもする。どんな作品になるのか想像もできないくらい、振り幅の広い作品でした。しかも、その中には2次元を登場させているので、どうやって撮るんだろうというところが、すごく興味深かったです。

Q:確かに過去の二人を現在の二人が見ているという構図がとても不思議な設定ですね。

永作:後から俯瞰(ふかん)で見ている二人以外に関しては割と順撮りに近い形で撮っていただきました。もちろん、3週間の撮影の中には(スケジュール的に)どうにもならないところもありましたが、基本的に時系列に沿うよう、気にしていただいていたと思います。

Q:しかも、原作は実話なんですよね。演じる際は意識しましたか。

永作:わたしには、(原作者の)清水(浩司)さんが非常に間接的に作品に関わってくださっているという感覚が強かったんです。というのも、特に要望はおっしゃらず、スタッフにも「映画になることがうれしい」ということだけ、伝えくださっていた。そういった心積もりでいてくださるんだなと思ったので、台本に書いてあるようなステキな二人にしようということを第一に心掛けました。そして、二人の「誰も悲しませたくないという気持ち」がちゃんと伝わればいい。それだけを思ってやっていました。

佐々木:一度、僕たちの結婚式のシーンにいらしてくれていたそうなんです。でも、その場にいたのに撮影中だからと気を使って、あいさつは控えてくださった。ヨメが遺(のこ)した(息子の)「ペ~」と本が、映画という友達を連れて来てくれた、とおっしゃっていたので、そのような感覚で優しく見守っていてくださったのではないでしょうか。なので、僕はただただヨメと「ペ~」を愛し、ヨメをずっと守り続ける気持ち、それだけはブレずに芝居させていただこうと思っていました。

『夫婦フーフー日記』佐々木蔵之介&永作博美 インタビュー

がむしゃらに食べて、走って・・・・

Q:永作さんは顔の大きさくらいありそうなハンバーガーを食べていましたが、大丈夫でしたか? アゴが外れそうでしたが・・・・。

永作:おいしかったので、撮影はうれしかったです。全部で3回ぐらい、ハンバーガーを食べるシーンは出てくると思うんですけど、1回だけ、食後すぐの撮影があったんです。つい食事をしちゃって、その後だけはさすがに苦しかったんですけど、基本的にはおいしく楽しく食べさせていただきました!

Q:佐々木さんは走るシーンが記憶に残ります。

佐々木:最初にヨメがお見合いすることになったって聞いて、「待ってろ~っ!」と叫びながら、走っていく。次は「ペ~」が病気になったと聞いて、乗っていたバスから降りて、慌てて病院に駆け付ける。それから、仕事で取材をした後に「頑張るぞ!」と電話しながら走る。走る場面はどれも、とても印象的でした。体が動くときは必ず心が動いている。やっぱり、早く会いたいとか何かを残したいとか、そういう気持ちで走ってしまう場面なので、がむしゃらに一生懸命、ひたすら走りました。

『夫婦フーフー日記』佐々木蔵之介&永作博美 インタビュー

二人が考える夫婦、そして結婚とは?

Q:夫婦あるあるがいろいろ感じられますが、永作さんは共感するところはありましたか。

永作:夫婦ってどこか似たところがあるから、惹(ひ)かれ合うところがあると思っているんですが、この二人はどう考えても似た者同士ですよね。ちょっとしたこだわりや、おそらく芸術に対するセンスみたいなものが、かなりかぶっているんじゃないかなと思います。劇中にも出てきますが、本も大体同じようなものを持っていて、初版だとか3版だとかで言い争っている。はたから見たら本当にどうでもいいことなんでしょうけど、熱くなってしまう。そこが似た者夫婦なんでしょうね。脱力して、笑っちゃう感じが、二人らしくていいなと思っていました。

Q:佐々木さんはこの作品に触れて、夫婦や結婚に関して何か思うところはありましたか。

佐々木:これは特殊なケースでもあるんですけど、誰にでも起こり得るケースでもあるんですよね。17年間ずっと友達で、やっと結婚したと思ったら、途端に子供ができて、できたと思っていたら突然ヨメがガンになった。それでも、笑って今を生きようとする。そんな二人のことを仲間も親もよく理解していて、バカなことを言いながら、ちゃんと応援する。「今を生きろ! おまえならできる!」。それってものすごく強いメッセージだと思います。結婚や夫婦というより、もっと基本的で大切なこと。映画を観たお客さんにもきっと今のことを、そして、今、目の前にいる人のことをもっと大切にしようって思っていただける、そんな映画になったんじゃないかなと思っています。

佐々木蔵之介 ヘアメイク:白石義人(ima.)/スタイリスト:勝見宜人(Koa Hole inc.)

永作博美 ヘアメイク:市川土筆/スタイリスト:古牧ゆかり


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記事制作 : シネマトゥディ