【ダレコレ~Dare Collection~ vol.2】歌舞伎町の“ブラック”王子様 久保田悠来のクールな瞳にズッキュン!

コラム

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文=熊坂多恵

久保田悠来

まだ名前は知らないけれど、かっこよかったり、おもしろかったりで、なんだかわからないけど目が離せない。スクリーンで独特の光を放ち、思わず見る者に「ダレコレ!?」と言わせてしまう、あの人、この人をクローズアップ! その人と作品の魅力に迫る「ダレコレ~Dare Collection~」。今回は5月30日に公開の話題作『新宿スワン』から、知る人ぞ知る注目のイケメン久保田悠来をご紹介します。

『新宿スワン』は新宿・歌舞伎町を舞台に、熱血新人スカウトマン・白鳥龍彦の挑戦と成長を描くアウトロー青春ドラマ。人気男性コミックが原作とはいえ、歌舞伎町の頂点を狙って熾烈な争いを続ける男たちの骨太な色気には、女性の観客でもクラっとくること間違いなし。

そんな海千山千百戦錬磨の男たちのなかから見つけた「ダレコレ」が、龍彦の先輩スカウトマン・洋介を演じる久保田悠来。長身でスタイル抜群。長めの黒髪に黒ずくめのファッションに、インテリ風のスマートなメガネをかけ、歌舞伎町の住人としては、スカウトマンというよりはホストの方が似合いそうなイケメンぶりである。一見クールな洋介だが、歌舞伎町の独占を狙って卑劣なだましあい、仁義なき戦いを続ける男たちと比べると、かなり常識的な穏健派。龍彦の指導役を命じられ、まったく言うことをきかない龍彦にいらだちを見せながらも、スカウトマンとしてのルールを丁寧に教えたり、幹部たちにコマとして使われ、ボコボコにされる龍彦を痛々しげに見守ったりする、この世界では珍しくまっとうで人間らしい存在。眉をひそめた時など、ちょっと陰のある目元に色気が漂い、ギラギラした男たちのなかで、涼しげな雰囲気が目を引く。次第に龍彦の熱さや純粋さを認め、さりげなく気づかったりする洋介の優しさは、作品のなかでも貴重な心のオアシスに。龍彦と互いに軽口をたたきあいながら、自然に仲間として横に並ぶような場面で見せる力のぬけた男の子っぽい笑顔もいい! 『新宿スワン』に続編があれば、必ず出てほしいメンバーだ。

『新宿スワン』

ブラック系王子様の洋介(左:久保田悠来)とホワイト系王子様の龍彦(右:綾野剛)
(C) 2015「新宿スワン」製作委員会

『新宿スワン』

(C) 2015「新宿スワン」製作委員会

しかし、久保田悠来を知らないなんて! と憤慨されるファンも多いだろう。なにしろ彼は、舞台ではミュージカル「テニスの王子様」や「戦国BASARA」といった人気シリーズ、テレビや映画で仮面ライダー斬月・真(「仮面ライダー鎧武」)も演じてきた正統派。出演作も多数あり、確かなキャリアを積んでいる。見ての通りの色白で整った顔立ちなので、普通のサラリーマンや学生役よりは、舞台での役やヒーロー役、なかでもちょっと陰のあるキャラクターがピッタリくるのかもしれない。2014年の映画『奴隷区 僕と23人の奴隷』では、たった一言で客をどん底につき落とす性格最悪の新宿ナンバー1ホスト、『裸のいとこ』(13)では、大きな喪失感を抱えながら被災地で生きる、人懐っこくハイテンションなジャンキー青年役で、どちらもカメラをぐっと見据える、美しい目の演技が印象的だった。

とはいえ、美しいだけではその魅力を語れないのが重要ポイント。今年1月~3月にTBS月曜ミステリーシアターで放映された連続ドラマ「警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル」では、デカいメガネに横わけのヘアスタイルで、紺色の作業着が似合いすぎるダサダサの鑑識係を好演。かっこよさは封印し、かっこいいとは違う方向にクールで朴訥、地味だがデキる鑑識役で、なんともいい味を出していた。その意外性、演技の幅の広さも魅力的だ。

『新宿スワン』

(C) 2015「新宿スワン」製作委員会

今年はこのほかにも、映画『KIRI-「職業・殺し屋。」外伝-』『忘れ雪』など、出演作が多数公開待機中。さまざまな場面でその活躍が見られそうだが、まずは『新宿スワン』で、発火寸前の男たちの熱いバトルのなか、唯一涼しげな佇まいで、男の友情を優しい眼差しにちらりと見せる、久保田悠来の魅力に注目していただきたい。

ちなみに『新宿スワン』は、個性派、実力派、妙齢男優好きの女性(いますよね?)にとってはイケメンパラダイス(!?)ともいえるキャスティング。アフロと見紛うパツキンのユニークなヘアスタイルと、純粋さと明るさで女心をがっちりつかむ主人公・龍彦役の綾野剛を筆頭に、その半端ない眼力と演技力に「かっこいい」と「うまい」のため息が交互にもれてしまう敵役の山田孝之、寄っても引いてもイイ男の伊勢谷友介、体のデカさも役のクレイジーぶりも規格外の深水元基、グラサンで無表情、ほぼセリフなしの役ながら、繰り出すパンチの速さだけで見とれてしまう村上淳、このほか安田顕、豊原攻補、吉田鋼太郎などなど、スカウト会社社長というよりも、ほとんどヤクザにしか見えない役(吉田は本当に組織の会長役)を演じるコワモテ、かつ大人の色気たっぷりの実力派俳優たちが顔をそろえている。男たちの艶姿をぜひスクリーンで!

『新宿スワン』

スカウト会社「バースト」オール・スター・キャスト!
(C) 2015「新宿スワン」製作委員会

『新宿スワン』

(C) 2015「新宿スワン」製作委員会

『新宿スワン』
5月30日(土)TOHOシネマズ新宿ほかにて全国拡大公開!
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督:園子温
原作:和久井健『新宿スワン』(講談社「ヤングマガジン」刊)
脚本:鈴木おさむ、水島力也
出演:綾野剛、山田孝之、沢尻エリカ/金子ノブアキ、深水元基、村上淳、久保田悠来 真野恵里菜、安田顕/山田優、豊原功補、吉田鋼太/伊勢谷友介

記事制作 : Avanti Press

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